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ノルウェーでオーロラはどこで見れる?世界一美しい観測スポットと鑑賞の服装・注意点を紹介!
ノルウェーの北部、北緯70度前後のエリアは「オーロラベルト」に属していてオーロラ鑑賞にもってこい。ノルウェーでオーロラを見るのにおすすめの街とアクセス方法、オーロラ鑑賞におすすめの服装やアイテムをまとめました。
この記事に登場する専門家
冒険と登山が好きな自転車乗り
うなお丸
北欧ノルウェーでオーロラを見よう!
こんにちは! うなお丸です。
オーロラといえば、自然界の不思議の中でも特に魅力的な現象。
光のカーテンともいわれる荘厳な夜空のショーです。
オーロラを見ることができるのは、北極点にある国。
北欧、カナダやロシアなど、いくつかあるのですが、今回はノルウェーのオーロラをピックアップして紹介します。
オーロラとはそもそも何?
オーロラは、太陽風に含まれるプラズマ粒子が、酸素、窒素などに大気圏でぶつかったときに起きる発光現象だと言われています。
ぶつかる場所は極地近くの空で、特に「オーロラベルト」と呼ばれる、緯度60~70辺りでの発生確率が高くなっています。
【ノルウェー】旅行前に知りたい気候、物価、治安の最新情報を実際に行った経験者がご紹介!
北欧の国ノルウェーに行ってみたい!だけど、ノルウェーの天気は?物価は?治安は大丈夫?様々な情報を旅行前に知ることで旅行に行くイメージがしやすいですよね。今回は北欧在住で、かつ実際にオスロに行った筆者がノルウェーの基本情報をご紹介いたします!
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ノルウェーでオーロラ観測におすすめの場所
トロムソ
ノルウェー北部にある小島、トロムソ。
北緯69度。
北極への玄関口ともいわれていて、極地探検家アムンゼンの銅像も建てられています。あこがれの冒険家の一人。
北極圏にあるのに、暖流のおかげで気温はそこまで寒くなりません(低くて-10度くらい)。
位置的にオーロラ発生確率が高くなっていて、2日に一度はオーロラが発生すると言われています。
オスロから飛行機でトロムソへ行けます。
2時間で約20,000円。
ノルウェー本土の端に空港があり、そこからバスやタクシーでトンネルをくぐってトロムソ島へアクセスできます。
アルタ
ノルウェー本土の北端、フィンマルク県にある街。
北緯69度。
オーロラが発生確率が高い場所として古くから有名で、1899年、世界で初めてのオーロラ観測所が設けられました。
2013年に新しく建てられたオーロラ大聖堂(The Northern Lights Cathedral)にはオーロラ博物館も併設されていて、人々を魅了してきたオーロラについて見学できます。
氷で作られたホテル、アイスホテル(Sorrisniva Igloo Hotel)もおすすめ。冬季のみの営業で、室内では寒くないような寝具が揃えられています。きらめく氷に囲まれてのオーロラ鑑賞は魂をふるわせてくれます。
トロムソとは異なり、寒いと-20度を下回るので、防寒はしっかりしていきましょう。
オスロから飛行機でアルタへ行くことができます。
2時間で約20,000円です。
アイスホテル・Sorrisnivaの詳細情報
ノールカップ
アルタと同じく、フィンマルクにあるノールカップ岬。
北緯71度のところにあり、ヨーロッパ最北端の岬として有名です。
オーロラ発生確率が高いのはもちろん、海に面しているので、地上の建物などに邪魔されず広々とした空に輝くオーロラを眺めることができます。
オスロからトロムソ経由でホニングスヴォーグへ飛行機で飛んだ後、バスに乗り換えてノールカップにアクセスできます。
飛行機:4時間250NOK(約31,000円)
バス:30分100NOK(約1,250円)
ノールカップホールNordkapphallenという美術館への入場料は290NOK(約3,500円・2020年)です。
なお、徒歩・自転車・その他非電動車両での訪問者は無料で入場できます。
私は自転車だったのでこれに相当しました。
nordkapphallenの中には、オーロラ鑑賞に関わる博物館のほか、レストランもあります。
ノールカップ岬の詳細情報
住所:9764 Nordkapp, ノルウェー
電話番号:
入場料:
2020年開館時間:冬季9/1~5/17 11:00~15:00 (内1/3~3/31はイブニング営業あり19:30~21:45★要予約)
春夏5/18~8/17 11:00~01:00
秋8/18~8/31 11:00~22:00
ノルウェーオーロラのおすすめ鑑賞方法
ホテルのオーロラ鑑賞サービスを利用
オーロラが有名なエリアのホテルなどでは、スカンディック・トロムソホテルなど、窓が大きく作られて室内からオーロラを見られるホテルがあります。
また、通常のホテルなどでも、オーロラが出ると知らせてくれるサービスがあります。
フロントで申請をしておけば、モーニングコールならぬ「オーロラコール」をしてくれるサービスがあるので、真夜中でもオーロラを見逃さなくて済みます。
ホテルのウェブサイトにその案内がなくても、フロントに問い合わせると受け付けてくれることがあるので、問い合わせてみてください。
「オーロラ・ウェークアップコール・プリーズ」でたいてい通じました。
スカンディック・トロムソの詳細情報
ノルウェー現地ツアーに参加
主要都市の駅前旅行会社やホテルでは、現地ツアー、オーロラツアーなどをサービスしている所もあります。
10,000円~15,000円くらいです。
こういったツアーの場合、待ち合わせの場所に集合して出発する場合もあれば、各ホテルにピックアップしにきてくれる場合もあります。
大きめの車に乗り込み、郊外、またオーロラが見える場所に連れて行って貰えます。
現地で知り合った人と仲良くなったり、またそのツアーごとに楽しい思い出を共有できたりと、色々な思い出が作れるのも魅力。
オーロラの光が弱かった場合、街中ではよく観えないことがあります。
そういう場合でも、郊外でならしっかり観えるので、おすすめです。
VELTRAなど、日本からネットで予約できるサービス会社もあります。(大人一人約13,000円)
車をレンタル
国際運転免許証を持っている方であれば、オーロラドライブを楽しむ事も可能ですね。
暖かい車内でオーロラを観ることができます。
オーロラツアーなどでは見れない所へ自分のペースで行ったりする事も出来ます。
ドライブをしながら夫婦の旅行で、またカップルの旅行でのんびりと、一人でマイペースで、もいいかもしれないですね。
ただ、雪道、かつアイスバーンや突然の天候の急変、また車線が日本とは逆である事などに留意した上で運転しなくてはなりません。
エクスペディアなどでレンタルの予約ができます。
スヴァールバル諸島に行く
少し変わった経験をしたいという方は、ノルウェーのトロムソから飛行機で、世界最北端の人が住む街でオーロラ鑑賞をする、というのもいいかもしれません。
飛行機で北極海方面に飛び、ロングイェールビーンと言う街へいけば、この島に行くことができます。
ロングイェールビーンは、小さな町なので街中からオーロラが見え、色々なアクティビティがあるのもおすすめポイント。ただ、冬はめちゃくちゃ寒くなり、街中にはしろくまが出ます。
稀有な体験なので、帰国してからのお土産話にぴったりです。
スヴァールバル諸島はノルウェーの自治領ですが、一応どこの国にも現在は属していない事となるため、基本的にはノルウェーを一度出国してからアクセスすることになります。出国の際にスタンプを押されますが、スヴァールバル諸島側で入国スタンプを押されることはなく、滞在中はどこの国にもいないことになります。この点も面白かったです。
トロムソから飛行機で約2時間弱、約36,000円からです。
ノルウェー隣国のオーロラの話
この二国のオーロラ鑑賞はどうなのでしょうか。
スウェーデンではキルナのの街以北でオーロラを見ることができます。
フィンランドもイナリ、イヴァロ、サーリセルカなど北極圏に位置している街は多くあるので、そういったところでオーロラは見ることができます。
隣国を訪れ、またオーロラを色々な場所で見るのも楽しいかもしれませんね。
ちなみにですが、各国全て通貨は異なります。そういった点には注意してください。またフィンランドのラップランド地方は、世界屈指の寒冷地としても知られているので、この点に関してもご注意を。
ノルウェーでのオーロラ鑑賞におすすめのアイテム
オーロラを見る際に大切なのは服装です。
オーロラが出る時期のノルウェーは、冬なのでかなり寒く、いわゆる極夜と呼ばれる時期に辺ります。
日照時間が一日4時間など、極端に減ります。
ノルウェーを旅した時期に役立ったもの、また、役立ちそうなもの、持っていけばよかったと思われる物を列挙してみたのでよろしければ参考にしてみてください。
帽子
オーロラを待ったり見たりしている間、長時間じっとしている事を考えると、しっかり暖かいものを選ばなければ、頭が痛くなったり風邪をひいたりします。
現地で色々なものが売っていますが、フリースで出来ているものと、毛糸でできているものがおすすめです。
耳まで覆うたれがついていたり、縁にボアがついているもの、厚めの裏地がついたものを持っていくと良いでしょう。アウトドアブランドなどもおススメです。
手袋
手袋がないと、指先から凍傷になっていきます。
オーロラを見ることができても、手が凍えてシャッターを押せないともったいないですよね。
手袋は薄手、その上に厚手を重ねるなどをして、空気の層を手袋の間に作ると体温が逃げにくくなります。
表ナイロン、裏起毛のテレムス手袋もおすすめ。
靴下
雪の中に立っていると、足先はかなり冷えてきます。
靴下は出来るだけ厚手で伸縮性のあるものを。
この靴下も出来る限り二重にしたり、もこもこ毛糸、メリノウールのものにするなどの工夫が必要です。薄いものと厚いものを重ねると、意外なほどに暖かくなります。
長靴やスノーブーツ
防寒性能がついた長靴はかなり役立ちます。
通常の靴だと、足首から雪がどんどん入ってくるため、そこから凍傷に陥るリスクもあります。
長靴は重いから持っていくのに抵抗がある、という方は防寒靴などもおすすめです。しっかりと防寒性能があるものや足首部分が細くなっていて雪が侵入しやすいものを選びましょう。
防水性ジャケット上下
上着の上やズボンの外に履くジャケットや厚めの合羽がおすすめ、
水と風を通さない装備、そういったものが良いでしょう。スキー用の物をはじめ、登山用のジャケットなども便利です。
これの中にダウンジャケットを重ねるとかなり暖かくなります。
カイロ
カイロは現地で買うと少なく、高いので、あまりおすすめできる選択肢ではありません。日本で売っている安売りのものでかまいません。
ポケットに入れたりつま先に入れておきましょう。貼るタイプのカイロをわきの下や頸動脈に、シャツの上から貼っておくのもおすすめです。
魔法瓶
身体の中から温める、というのも大切にする必要があります。
日本からお茶やスープの素を持っていくなどして、現地で飲みながらオーロラを見ていました。
魔法瓶は、スーパーで売っているものでも構いませんが、アウトドアメーカーなどで売っているタイプだと保温性能が高いので特におすすめです。
現地で売っている飲み物を楽しんでもいいでしょう。
後述している乾燥対策にもなります。
耳あて
耳は寒くなっても気づきにくく、凍傷になりやすい場所です。
帽子に耳あてがついていればいいのですが、ない場合はもこもこした耳当てを用意しましょう。
マスクと水分補給で乾燥対策
乾燥すると、血中の水分が抜けていき、血行が悪くなって体温が下がります。
ヨーロッパ諸国では日本と違い、空気が乾燥しているため、注意が必要です。
お茶、水分をしっかりと補給すると、血中に行き渡る水分をしっかりと供給できるので、凍傷の防止につながります。
また、濡れマスクなどを利用することで、寝ている最中の喉の保護、飛行機内での保護にも役立ちます。
ヨーロッパではマスクをしている人が少ないので、日本から何枚か持っていきました。
末端から冷えることを意識しよう
寒冷地では末端から冷えることを意識せねばなりません。
「先」と言われる部分は凍傷になりやすいので、しっかりと防寒をする必要があります。
手先、足先、耳の先など寒くなる場所はちゃんと保温しましょう。
また、顔面の防寒には目出し帽なども有効です。
ノルウェーの基礎情報
ノルウェーでの通貨
ノルウェーで使用されている通貨は「ノルウェークローネ(NOK)」
レートは、2020年1月現在、
1NOK=12.34円。
補助通貨として、オーレ(1NOK=100オーレ)も使用されています。
ユーロは使えません。
空港や銀行、観光案内所、マネーエクスチェンジの看板を出しているお店などで両替をしてください。
ATMのキャッシングサービスもあります。
ノルウェーはかなりのカード社会ですので、クレジットカードやプリペイド式カードを持ち歩くと便利です。
現金払いが出来ない場面が数多くあります。バスが現金払い不可だったときは驚きました。
ノルウェーの物価
ノルウェーは、世界一高い国の一つだと思っています。
税金が特に高く、付加価値税(消費税的なもの)が25%(食料品は15%)。
福祉政策に力を入れているため、こういった税金が社会に還元されている事でも知られていますね。
ただし、旅行者には還元されないので、「tax free」のお店で315NOK以上の買い物をした場合、税関で手続きをすれば19%までの付加価値税が返金されます。
なので、お土産などはまとめ買いをすることをおすすめします。
日本~ノルウェーは直行便無し
2020年の段階で、日本とオスロの間は、直行便の飛行機がありません。
デンマークやフィンランドなど、ヨーロッパの別の国を経由することになります。
飛行機のチケットは、最安値で110,000円くらいからです。
ノルウェーで素敵なオーロラに出会えますように
ノルウェーでオーロラを見やすいおすすめスポットと、その際のアイテムなどを紹介しました。
ヨーロッパ最北端に位置するノルウェーは、オーロラ鑑賞にピッタリ。
ノルウェー南部でもノーザンライツロードが走っているなど、ノルウェーのほぼ全土が北極圏に位置して、おすすめの街以外でもあちこちでオーロラを楽しむことができます。
オーロラが発生するかどうかは天候次第ですが、あなたの旅行の際に、素敵なオーロラが発生してくれることを祈ってます!
筆者のインスタグラムはこちら
モナ王(@mona_ou315)
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