上海の物価は日本と同じ？！上海在住者が生活目線で物価をレポート！

パートナーと旅する日常をゆるく綴ったブログ更新中。

上海に長く住んでいると上海の物価は年々上がっているように感じるのですが、観光であればまだまだお得に感じることも多くある上海。他の海外と同じく日本製品は割高ですが、日本酒や焼酎などをガブガブ飲まない限りはリーズナブルに楽しい上海旅行が楽しめると思いますよ！

上海は中国最大の都市。 通貨は「人民元」が採用されています。 英語表記ではRMB＝レンミンビー 、通貨コードはCNY。上海の街で数量の前に「￥」がついているのを見かけますが日本円ではありませんのでご注意を！

中国（上海）と比べられることの多い台湾と香港ではそれぞれ独自の通貨を採用しています。台湾は台湾ドル、香港は香港ドル、マカオはマカオパタカ。人民元は中国の他はアフリカのジンバブエでも公式使用国とされているようです。

人民元の読み方は１元＝１ユエン 口語では１クアイとなります。 この「元」の下には、 角（ジャオ）と毛（マオ）といった小さい単位があります。10年前にはありましたが今ではほとんど流通していません。さらにいえば、100％キャッシュレス社会の中国では 「現金」を見る機会がほとんどなくなりました。もちろん、現金も使えるので観光で来られる方は安心してくださいね。

人民元のレートは（2019年5月時点）15.8円。 私が来た2005年のレートは12.7円だったのでレートは それほど変わっていませんが上海の物価は感覚的に倍です。 日本にいると感じることのない「インフレ」を身近に感じるのが上海です。

上海では電子マネーの普及率がほぼ100%！現金を使うことがほとんどありません。 世代は関係なく、おじいさんもおばあさんも市場の店員さんも 物乞いの人までもが電子マネーで生活をしています。 携帯だけを持って外出することが日常すぎて「お財布を忘れて日本へ帰国してしまった！」 といったエピソードは上海在住日本人ならではです。

さて、この電子マネーにはふたつの派閥があります。 ひとつが深センに本社を置くテンセント社のWeChatPayウィーチャットペイ 中国語 微信支付（ウェイシンジーフー） もうひとつは、アリババグループのAlipay アリペイ 中国語 支付宝(ジーフーバオ） ふたつとも日本でもよく見るようになりましたね。

上海ではLineが繋がらないので（FB ,Googleなども）Lineの代わりにWechatを使います。 登録は簡単なので上海に来る時には登録しておくと便利ですよ。 このWeChatPayへのチャージは「ポケットチェンジ」という機械で日本国内から可能です。 各空港などにも設置されているので少し換金しておくと上海旅行が便利だと思います。

中国＝安い！というイメージがあるかもしれませんがそれは遠い昔のはなし。 特に上海在住者は口を揃えて「上海の物価は安くない！」いいます。 なかでも、特に上がり続けているのが家賃。 毎年5％は上がり続けていてこのままどこまで上がるのか更新時にはドキドキです。上海の駐在員がよく住むマンション（2LDK)の家賃相場は約20,000元（32万円）。 同じマンションの10年前は10,000元(16万円）ほどでした。

毎年発表される^※世界生計費調査の都市ランキング をみると、上海は大陸首位(7位)。続いて、北京（9位）、深セン（12位)、広州（15位）、南京（25位）、天津（29位）、成都（31位） 日本は東京が世界で2番目に物価の高い都市となりましたが、その次の大阪は（23位）、名古屋は（41位）

日本では東京以外の物価はそれほど高くありませんが中国は上海以外の都市も全体的に物価が上がっていることがわかります。ただし、何でもかんでも高い！というわけでもないのが中国のいいところ。上海の物価を生活目線で見ていきましょう！

上海でランチをした場合の値段を見てみましょう！

これは上海のとあるローカル店で蘇州麺を食べた時の写真です。 蘇州麺の特徴は写真でもわかるとおりストレート麺。 麺好きの方にはぜひチャレンジしてほしい一品です！ 気になる蘇州麺のお値段は、チャーシュー入り20元（313円）小エビ付き35元（549円） ボリューム満点でこのお値段なのはうれしいですね。

上海在住日本人の中でも有名なローカル麺屋さんの牛肉麺！深夜まで営業してるのでお酒の後にもってこい！だいぶローカルなので気合い入れて入りましょう！　牛肉麺 9元（141円）

长宁拉面

长宁路458号

上海には日本人が経営していないローカル日本食店が無数にありそのレベルは年々上がっています。 食事には本当に困らない上海です。これは某台湾系の人気の日本食店で食べたランチセットのカツカレー。 写真には写っていませんがカツカレーの他にサラダと茶碗蒸しとデザートとコーヒーが付いています。 気になるお値段は、50元（785円）このボリュームを考えると日本よりも安い感じですよね？

上海で美味しいお刺身が食べられるなるなんて10年前は夢にも思いませんでしたが、 今では本当に美味しいお刺身が食べれるようになった上海。 これは近所で食べたお刺身ランチセット、お値段90元（1,413円) 店内は中国人客で満席です。ランチに90元 (1,400円）は彼らにとって高くない感覚なのでしょう。

隣のOLさんはお刺身ランチセットに追加でお刺身盛りを頼んでいましたから。きっと一人150元（2,354円)。中国人は本当にお金持ちが多いです。上海にいると「日本人が一番貧乏だ」とよく冗談でいうのですが、 まんざら冗談でもない感じが笑えません。こんな時代がくるなんて・・驚きです。

初代味蔵

水城南路37号万科広場１階D

上海に来たら一度は食べてほしい火鍋。 赤いスープの激辛具合は日本では体験することができません！ このローカル店で食べる火鍋のお値段はざっくり一人150元（2,355円)　辛いからビールが進んで進んで・・笑 すっかりこの日は（この日も）飲み過ぎてしまいましたがそれでもこのお値段なら価値あります！

熊猫老灶火锅

延安西路1394号（定西路近く）

上海といえば外灘（ワイタン）の夜景が有名ですね。香港の夜景も美しいですが上海の夜景は違う意味でパワフルで私は大好きです。魔都と書かれたビルも上海ならでは。 さて、こんな絶景レストランでディナーをしたらお値段おいくらでしょうか。

上海名物の魚の甘辛揚げ　180元（2,827円) 川魚ですが臭みもなく美味しいです。

上海名物ホンシャオロー 180元（2,827円) 甘めの味付けで上海スタイルです。 他に前菜２つとビールを2人で頼んでざっくりひとり700元(11,000円）でした。 この夜景が見渡せてこのお値段なら許せます。

Rivera 松鶴楼

中山東二路505号

上海のスタバの風景です。早朝なので人がいませんが普段は大混雑です。 日本のスタバでラテ（小）を頼むと340円。上海のスタバだと29元（458円） 少し割高なんですね。 スタバの店舗数が世界一の上海では歩けばスタバに当たります。 昨年には世界最大の高級スタバのリザーブロースタリーがオープンしました。 そこのラテの値段は46元（721 円）私はまだ勇気がなくて行けていません。笑 上海の新名所なのでぜひチェックしてみてください！

上海にはスタバ以外にもたくさんのカフェがあります。 ここは上海人オーナーが経営する隠れ家カフェ。

ラテのお値段は38元（596 円）でした。 これならスタバでもいいかなっとも思いますが、、静かな空間代でしょうね。 上海のカフェではこの感じの価格が標準です。 ちなみに、ファミリーマートのラテは10元（150円）とお安いですが味がいまいち。 日本のコンビニコーヒーのクオリティーの高さはすごいです！

上海でビールを飲んだらいくらぐらいなのでしょうか？ この写真は上海のおしゃれエリアにあるカフェバーのテラス席。 気持ちのお天気だったので昼ビールしてきました。お値段は、500ML 生ビール 40元（627円）

上海で有名なビールは青島ビールです。その中でも、ろ過されていな青島ビールというのが ありましてこれが絶品なのでご紹介！お値段は、1L　120元（1883円）ビールの値段にしては高級です。 少し前までは青島に行かないと飲めなかったのでプレミアものです！

上海の物価を観光したらどんな感じかを見てみましょう！

東方明珠塔は高さ468メートルのテレビ塔で上海のシンボルとして観光スポットです。 ここに登ることができるのですがお値段はどのぐらいでしょうか？ 料金体系がいろいろあるのですが一番上までいくチケットで220元（3,454円） 東京スカイツリーが3,100円なので同じぐらいですね。

黄浦江クルーズは上海を東と西にわける川。この川をクルーズする観光が人気です。 特に夜がオススメのリバークルーズ。気になるお値段は、45分154元（2417円） 大阪の観光クルーズが55分1700円なので少し割高ですが、上海の夜はとても魅力的なので ぜひオススメしたいです！

上海でエンターテイメントといえば上海雑技団。欧米のサーカスに比べると人間の技を売りにしているのが特徴的です。 私も何度も観ましたが毎回息を飲むアクションの数々に感動します。そんな上海雑技団のお値段は、380元(5,972円)日本で人気の「シルク・ドゥ・ソレイユ」を観た場合のお値段は12,000円。上海雑技団は価値ありです！

上海の物価を交通機関から見てみましょう！

上海のタクシーは初乗り14元（219 円）と上海の物価に比べるととても安いです。 ただし、気持ちよく乗れるかどうかは別問題。運転手によってはタバコ臭かったり 横柄な態度であったりといろいろ。日本のクオリティーは求めないようにしましょう。 現地に住む日本人はタクシーではなくDiDiという中国版Uberをアプリで手配することが多いですよ。

上海在住日本人（特に古北エリア在住）なら一度は乗ったことがあるであろうこの公共バス71号！ 3分おきに走っていてとても便利なので使いこなせると上海の移動が楽になります。お値段はどこまで 行ってもたったの2元（31円）！新しいバスなので比較的綺麗です。バス専用道路が設けられているので 渋滞につかまらず走ってくれところもポイント高い交通手段です。

上海で大人気の移動手段がレンタル自転車です。 料金体系は若干異なりますがこのモバイクだとレンタル料金は30分1元（15円）安い！ 季節が良ければ上海をサイクリングするのも気持ちいいですね。 注意：アプリ決済なのでWeChatPayへの登録は必須になります。

上海の物価をお買い物目線で見てみましょう！

日本人が多く住むエリアにある食パン専門店では色々な種類の食パンが売っています。

こちらのお値段は3切で17元（ 267円）安くないけど。。流行っています。

こちらは日本人や欧米人も多く住むエリアのパン屋さん。 ナッツ入りのパン 32元（ 502円）

上海はケーキ屋さん激選区です。あらゆるケーキ屋さんが出店しています。 こちらは上海の日本人エリアにある日系ケーキ屋さん。シュークリームが16元（251円） 日本とそんなに変わらない？かもしれませんが味は日本の方が美味しいです。 いい材料が手に入らないらしく味のレベルはどこもイマイチ。

お土産の定番となりつつあるご当地ポッキー。上海ならではの上海蟹味やライチ味など取りそろったセット12個入り128元（2000円）バラマキ土産に良さそうですね。

こちらはパンダチョコレートクッキー40元（628円） 注意：上海のチョコレートの味は保証できません！

上海のお土産で蜂蜜？ あまり知られていませんが上海在住日本人なら誰もが知っている その名も蜂蜜屋さんの蜂蜜たち。 「日本で販売している蜂蜜より断然美味しい！」 と口コミで広がり続けて20年。 中国の奥地から仕入れた最高品質の蜂蜜を日本へのお土産に買って帰る リピーターさんが多いそうです。 アカシアハチミツのお値段は、40元（628円）

蜂蜜屋さんは現在（2019年6月）オンラインショップリニューアル準備中！

上海の物価について一言でいうのなら「ピンキリ」でしょうか。 日本と比べると嗜好品などは高いけど交通機関は安い。 観光地での食事は高いけどローカル食は安い。 どんな上海を見ようとするかによって見える姿が180度変わるのが上海の魅力のひとつです。

上海の物価と日本の物価をざっくりでしたが比較してみて「日本は高い、中国は安い」の時代は終わっていることが改めてわかりました。日本人の給与はほとんど上がっていないといわれています。実際に、27年間の間で 年収はたった7万円しか上がっていません。（民間給与実態統計調査より） 一方で、中国の年収は10年間でおよそ倍（67万円増）になっていました。 中国人がどんどんお金持ちになると同時に日本人は海外に出て物価の高さを感じることになるのかもしれません。

日本から近くて遠いイメージのある上海には日本とは全く異なる価値観を持つ人たちがパワフルに暮らしています。「違う価値観を体験する！」という視点で上海に遊びに来るのも楽しいのではないでしょうか？知らない世界を見ることは何かのヒントに繋がります。 魔都と呼ばれた上海の魅力がたくさんの日本の方々に届きますように！

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