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インド列車旅の体験談!乗り方・料金やメリット・デメリットを解説!
バックパッカーでインド旅行をする人の利用手段として人気なのが列車です。インドの広大な景色を楽しめる列車旅は旅人にとって最高の移動手段なのではないでしょうか?インドの電車の乗り方や料金・列車旅の魅力やメリット・デメリットを解説していきます。
この記事に登場する専門家
世界一周トラベラー
YUICHIROJP
広大なインドでは列車が必要不可欠
みなさんこんにちは。インドのバックパッカーで旅していたしっしーです。今回はインド列車の魅力についてお伝えをしようと思います。
国土が広大なインドは、世界有数の「鉄道大国」として知られています。国内中に鉄道が張り巡らされ、最も身近な移動手段として国民から愛されているのです。
もちろん飛行機やバスも利用できますが、インド旅の醍醐味を味わうなら列車旅がおすすめ。寝台列車を利用すれば、寝ている間に目的地に到着でき、お金と時間を節約しながら旅をすることができます。
私も1週間の急行スケジュール&貧乏旅でしたが、列車のお陰で、充実したインド旅になりました。
インド列車の乗り方と料金の目安
まずはインド列車の乗り方や料金について解説をします。
チケットの購入方法
インド列車のチケットを購入する方法は大きく分けて3つあります。
①窓口で購入する
②ホテルで手配してもらう
③ネット予約する
窓口で購入をする場合は「外国人専用窓口」が駅に設置されており、そこへ並んでチケットを購入します。窓口には「INTERNATIONAL TOURIST BUREAU」と表示がありますので、一般の窓口を間違わないようにしましょう。
窓口に到着したら、チケットを購入するための申し込み用紙に記入をします。日付や区間、クラス、パスポート番号などを英語で記入する仕組みになっていますので、分からない人はGoogle翻訳などを活用して記入をしてください。記入が終わったら窓口に提出をして、料金を支払います。
また宿泊先のホテルやゲストハウスでも手配ができます。手数料はかかりますが、自分で手配するよりも圧倒的に楽です。手数料は100〜300Rs程度(約150円~400円)、チケット購入が面倒な人は活用してみて下さい。
私がインドに旅行した時はネットで手配をしました。「シゲタトラベル」という日本人専用の予約サイトがあり、そこで日程や行き先を入力すれば現地で直接チケットを受け取れます。さらにチケット受け取りと同時に、最初の列車に乗り込むまで案内をしてくれるため、インドが初めてだった自分は非常に助かりました。
インドの電車の乗り方
インド列車は、到着ホームがコロコロ変わるので、注意しながら待っておく必要があります。まずは電光掲示板で到着予定のプラットホームを探してください。この時、チケットに記載してある「5桁の列車番号」「列車名」を元に到着ホームを見つけます。
到着予定のホームに移動したら、列車が来るのを待ちましょう。ちなみに2時間遅れはデフォルトなので、時間に列車が来なくても焦ることはありません。ただ始発の駅だと、時間通り出発することもあるので注意してください。
またホームが変わる可能性もありますので、待っている間は他のインド人に「この列車を待っていますか?」と聞いておくと良いです。そうすればホームが変わってもすぐに気付けます。
そして列車が到着したら、列車番号を確認し、チケットの「車両番号」に沿って
乗車します。インド列車が編成が長いので、自分が乗る車両を見つけるのが一番大変です。一つ一つしっかりと確認をしながら乗車してください。
インド列車の料金の目安
インド列車の料金は座席の等級によって変動します。等級は7種類存在し、
A/C First(1A、AC1):エアコン付きの個室。鍵がかけられるので女性でも安心できる。
A/C 2-Tier Sleepr(2A、AC2):エアコン付きの2段ベッド。インドでもお金を持っている人が利用するクラスなので治安も良い。
1st(FC):エアコンなしの寝台が2〜4つある1等車。
A/C 3-Tier Sleeper(3A、AC3):エアコン付きの3段ベッドがある寝台車。
A/C Chair Car(CC):エアコン付きのリクライニングシート。
3-Tier Sleeper(SL):エアコンなしで3段ベッドが2列並んでいる。
2nd Seating(2S):自由席で予約の必要なし。板が並べてあるだけの席。
個人的にはA/C 2-Tier Sleepr(2A、AC2)、1st(FC)、A/C 3-Tier Sleeper(3A、AC3)あたりをおすすめします。2nd Seating(2S)などに乗ってしまうと、治安も悪く、疲れも溜まってしまいます。
料金の目安ですが、
デリー→バラナシ:SL 415Rs(約634円)、3A 1105Rs(約1688円)、2A 1575Rs(約2407円)
デリー→アーグラー:SL 170Rs(約259円)、3A 540Rs(約825円)、2A 745Rs(約1138円)
デリー→ジョードプル:SL 340Rs(約519円)、3A 920Rs(約1406円)、2A 1325Rs(約2015円)
日本人であればグレードを上げても問題なく支払える金額だと思います。快適な列車旅がしたいなら、少し料金を払ってでも、いい席に座りましょう。
またチケットの購入が不安な方は、日本のWEBサイトから予約もできます。
出発前に知っておきたい!インドの治安・注意点を在住者がご説明!
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実際にインド列車旅で周ったコースは?所用時間や費用を解説
それでは実際に、私がインド列車旅をした時のルートや所要時間、費用を解説していきます。
①デリー→ジャイプール
クラス:A/C Chair Car(CC) 費用:830Rs(約1268円) 所要時間:約5時間
デリーからジャイプールは比較的近いので、寝台列車ではなく普通の特急列車に乗車しました。
またデリーが始発駅だったので出発も遅れることなく、到着も時間通りだったので旅の移動スケジュールが狂うこともなかったです。
②ジャイプール→アグラ
クラス:3-Tier Sleeper(SL) 費用:205Rs(約313円) 所要時間:約5時間
ジャイプールからアグラも昼過ぎに出発して夜に到着するので、席のグレードは低くしました。しかしインドお得意の出発遅れが発生して、結局9時間くらいかかってアグラに到着しました。
誰もいない夜道を歩いて宿まで行くのはかなりの恐怖でした。遅れることを予測して、もっと早めの列車を予約しておけば良かったと後悔しました。
③アグラ→バラナシ
クラス:A/C 3-Tier Sleeper 費用:955Rs(約1459円) 所要時間:約12時間
アグラからバラナシはかなりの距離があったため、なるべく快適な席を予約しておいた方が良いです。
私が乗った列車は運が悪く、途中で事故を起こし、故障するトラブルが発生しました。結果的に12時間遅れ、24時間も列車の中で拘束されることに。インド人も「こんなのは珍しいよ」と驚いていたほどです。
水も食料も少ししか持っていなかったので、かなり辛い想いをした覚えがあります。
④バラナシ→デリー
クラス:A/C 3-Tier Sleeper 費用:1105Rs(約1688円) 所要時間:約12時間
バラナシからデリーも長距離移動になりました。こちらはバラナシ始発だったので、出発が遅れることもなく、到着時間もぴったりでした。
帰りの飛行機もあったので、確実に到着したい人は始発駅からの便を利用することをおすすめします。
インド列車旅のメリットや魅力は?
インドを旅するなら是非とも列車旅をしてもらいたいです。そこでインド列車旅の魅力やメリットを紹介していきます。
安く移動できる
インド列車最大の魅力は「安さ」です。先ほど料金を紹介した通り、12時間の寝台列車が1500円前後で乗れてしまいます。
移動費と宿泊費がこれだけの値段で済むため、格安旅行をするバックパッカーの人は大変助かります。その分、グレードの高いホテルを予約したり、美味しいレストランで食事したりしました。
私はインドを1週間ほど旅行しましたが、航空券、列車、ホテル代、食費、全てコミコミで10万円ほど。かなり格安で旅行をすることができたのです。
他の国だと実現できないような価格で旅行できるものもインドの魅力ですね。
乗客同士の会話が楽しい
インドの列車は相席になることが多く、乗客同士の会話が生まれやすくなります。
面白かったのが、バラナシからデリーに向かう寝台列車で一緒になったインド人のおじさんです。私が食べ物を食べようとすると「ここは飲食禁止なんだ」と注意されました。しかし、その5分後にカレーを注文してパクパク食べ始めたのです。
インド人は嘘をつくことで有名ですが、ここまで面白い嘘は初めてでした。そこから会話も盛り上がり、楽しいひと時を過ごせました。
また、同じようにインドの旅している人たちと情報交換をしたり、一緒にチャイを飲みながら談笑したりと、楽しかった覚えがあります。
人と話すことが好きなら、列車旅はきっと楽しいものになるでしょう。
列車の車内食が楽しめる
列車や席のクラスによっては、車内食が用意されているところもあります。私もデリーからアグラへいく列車で車内食を楽しみました。
メニューは、カレー味のコロッケやパン、チャイなどインドらしい食事。特にカレー味のコロッケはスパイスが効いて美味しかったです。
車窓からの眺めが楽しめる
列車旅の醍醐味と言えば車窓からの景色です。日本とは全く違う風景が広がっているので、何時間でも眺めていられますね。
個人的には景色を眺めつつ、持ってきた本を読みながらゆっくりするのが好きです。
良くも悪くもインドらしさを感じられる
線路に沿って散らばったゴミ、デフォルトで2時間遅れ、腐った食べ物を売りに来る行商、日本では考えられない日常がインドでは味わえます。デメリットに感じてしまうかもしれませんが、それがインドの魅力です。
インドを旅する時は寛大な心を持って、なんでも許せる気持ちで列車を利用してみてください。
インド列車旅のデメリット
魅力いっぱいのインド列車ですが、もちろんデメリットもあります。
荷物を盗まれる危険性がある
インドの列車で一番注意したいのが「盗難」です。特に日本人はお金持ちというイメージがあり、スリや置き引きのターゲットにされやすくなります。
実際にトイレに行った隙に盗まれたり、鍵をかけていてもナイフなどでリュックを切って金品を盗んだりすることがあるようです。
そのため貴重品などは、肌身離さず身に付けておきましょう。トイレに行く時はリュックを背負い、寝る時は荷物を抱えるようにして就寝してください。
私は友人と2人で乗車していたので、どちらかが荷物番をするようにしていました。
食べ物の売り子は信用できない
長距離移動の列車では、駅に停車する毎に、食べ物の売り子が入ってきます。しかし売り子から食べ物を購入することはおすすめしません。
聞いた話だと、睡眠薬を入れて荷物を盗んだり、腐っていることがあるらしく、できれば購入は避けたほうがいいようです。
私は友人と2人で列車に乗っていて、友人が売り子からタマゴサンドを購入しました。しかし、案の定腐っていて納豆のような匂いが車内に充満。日本人が食べれるようなものではありませんでした。
元々、車内食が提供される列車なら問題ありませんが、売り子が売っているものは買わないようにしましょう。
ほぼ確実に遅れる
インドの列車は始発駅でない限り、ほぼ確実に遅れます。私が列車を利用した時も、デフォルトで2時間は遅れていました。インド人も「これが普通だよ」と言っていたので、関大な心で待つことが大切です。
どうしても時間通りに出発したい場合は、早い列車を予約するか始発列車を選ぶようにしてください。事故のリスクもありますので、早め早めの行動を心がけましょう。
トイレが汚い
インドのトイレはとにかく汚いです。列車に関しては、床に穴を開けただけなので、線路の上に垂れ流ししながら世を足すことになります。また水は流れないことも多く、前の人のお土産がそのまま残っていることも。
トイレに綺麗さを求めるなら、飛行機移動などにした方がいいかもしれません。
列車旅は辛いことも多いが終わってみると充実感がある
実際に1週間の列車旅をしてみて、辛いことがたくさんありました。列車は12時間遅れ、腐った食べ物を買わされましたが、「これぞインド」という感じで、終わってみたら笑い話になり、充実感の方が大きかったです。
快適な旅よりも記憶に残る旅がしたい、インドを存分に味わいたいという人は列車旅を強くおすすめします。
それでは今回紹介したメリットやデメリットを踏まえつつ、旅行の計画を立ててみてくださいね。
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