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ロシアに行く人必見!ロシアの春夏秋冬別の魅力と服装を在住者がご紹介!
ロシアは寒いから観光シーズンが限られて…と思われているみなさん!服装の対策さえできていれば厳寒のロシア旅行も実は魅力がいっぱいなんですよ!モスクワ在住の筆者が、春夏秋冬の服装と、毎日の生活で得た経験をもとにロシア旅行に役立つアドバイスをお届けします。
この記事に登場する専門家
モスクワ在住ライター
Kankaru
寒さの中に魅力あり!ロシアに旅行へ行きませんか?
先日初雪が降ったモスクワからKankaruです!こんなことを書くと「やっぱりモスクワは寒い所だな」と思われてしまいますね。実際、日本からの旅行先としてはまだまだマイナーなロシア。でも、服装対策ができていれば一年を通してロシア旅行を楽しむことができますよ!ベストシーズンはもちろん、それ以外の季節でも【その時期にしか見れないロシア】を楽しむことは、特別感があって素敵だと思いませんか?
ロシアの気候の特徴と観光ベストシーズン!
アジアとヨーロッパにまたがり広大な国土を有するロシア。そのため、気候に地域性はあるものの、大半が海から離れているので典型的な大陸性気候に属します。長くて厳寒の冬と短い夏、日中と朝晩の気温差が大きいという特徴があります。
観光のベストシーズンは、ずばり6月から8月の夏!この時期のモスクワは、日照時間が長く比較的過ごしやすいため多くの観光客が訪れます。一方で冬のロシアは旅行のオフシーズン。寒いからと敬遠されてしまうのでしょうが、雪化粧された建築物の息をのむ美しさ、また、人ごみを避けた観光もオフシーズンだからこその魅力ですよね!
ロシアの服装~春編~
4月、各地で最高気温がプラスになり雪解けが加速する時期です。目覚めると鳥のさえずりも聞こえ暖かな太陽の日差しに春を感じながらも、道路を見るとため息。滑り止めにまいた砂と溶けた雪で泥水の水たまりがあちこちに!まだまだ天気も安定せず雪や雨雪が降ることもあります。
5月は涼しく過ごしやすい時期です。年によっては半袖で過ごせるくらい気温が上がることもあります!新緑の気持ちいい季節にロシア旅行はいかがですか?
ロシアの春の服装①雪解けの時期は防水に優れた靴で!
4月上旬から中旬にかけて気温の上昇とともに道路脇に残っていた雪がいっきに溶け出します。また4月は突然雪や雨雪が降ったりと天候が安定していません。この時期、スニーカーの旅行者が足元を気にしながら歩いているのをよく見かけます。季節は春とはいえ、まだまだ寒く油断できない時期です。水に強い防水性に優れた靴をおススメします!
ロシアの春の服装②気温の変化が激しい時!重ね着で調整しましょう!
気温の高い日が続いたかと思えば一気に下がったり、日差しの下と日陰の温度差が激しかったりと、ロシア人でもこの時期は服装選びが難しいと言います。重ね着で暖かくして出かけ、暑くなったらファスナーを開ける、一枚脱ぐなどして調整しましょう!
春のロシア旅行のアドバイス
防水性の靴はもちろんですが、万が一濡れてしまった時のために、日本から100均でも買える速乾グッズや新聞紙などがあると便利です。
また、場所によっては泥水がズボンに跳ねてしまうこともあります。雪解けが終わっていない時期のロシア訪問では、汚れが目立たないカラーのボトムスがおススメです。
ロシアの服装~夏編~
6月から8月のモスクワ、サンクトペテルブルグはまさに観光シーズン!早朝から夜の22時頃まで外は明るいため、時間に余裕を持って観光出来るというメリットがあります。モスクワは意外にも緑が多く、さらに街中が花で飾られるので、ただ街を散策しているだけでもロシアの夏を満喫できますよ!観光地の夜のライトアップも見どころの1つです。
ロシアの夏の服装①とても短い夏…モスクワ出発直前まで天気予報の確認を!
毎年様々な夏の顔を見せるモスクワ。30度を超える暑い日が長く続くこともあれば、6月で夏を終え7月には最高気温が15度、10度と低くなることもあります。今年の8月、日本からモスクワに戻った時の気温は10度。涼しいを通り越してブルブル震えました。予想できないロシアの夏、旅行直前まで天気予報をチェックし、暑さにも急な寒さにも対応できる服装の用意ができたら安心ですね。
ロシアの夏の服装②観光地はどこも混んでいます!疲れにくい靴で!
観光ベストシーズのこの時期、人気の観光地はどこも混んでいます。チケット売り場や、美術館に入るために行列に並ぶこともでてくるでしょう。履きなれた疲れにくい靴で、適度に休憩しながら観光をお楽しみください!
夏のロシア旅行のアドバイス
モスクワの短い夏は、意外にも紫外線が強く日焼け対策はしたいところです。ですが、日本では一般的なアームカバーや日傘、顔が見えなくなるほどの帽子は目立ってしまい危険です。一方で日本ではあまり見かけないサングラスは多くのロシア人がかけています。帽子、薄手のカーデガンなどさりげない日除け対策をおススメします。
また、日本ほどではないものの、モスクワ、サンクトペテルブルグでも「蚊」はいます。虫刺されクリームなど肌に合う日本のものがあれば安心です。
ロシアの服装~秋編~
例年9月は日本の秋のような過ごしやすい日もありますが、雨も多く次第に冬へと近づいていることを感じます。10月に入ると気温も一気に下がり紅葉が美しい時期でもありますが雪も降り始めます。11月にかけてのモスクワは日本の冬と同じような気温で、太陽が滅多に顔を出してくれません。「こんにちは。最近太陽が見れないね」が挨拶のお決まり文句になる時期です。美しさの中に哀愁漂うロシアの秋はいかがですか?
ロシアの秋の服装①雨が多い時期。防水対策で服選び!
まさに秋真っ盛りのモスクワですが、毎日のように雨が降ります。降っているといっても一日いっぱい降っているわけではありません。どんよりとした曇り空が続き、時折雨や雪が降るという天気。その中でぱっとお日様が顔を出したら心もウキウキしますよ!
そんな雨の多い秋のロシア旅行の際は、クリーニング店で撥水加工されたアウターがおススメです。小雨程度の雨が多いので折りたたみ傘は逆に邪魔になってしまうことがあります。
ロシアの秋の服装②体感温度はマイナスになることも。日本の冬を想定した服選びを!
気温はプラスでも冷たい雨と風で体感温度がマイナスになることもあります。モスクワ在住の筆者ですが、今年は10月に入ってから日本の冬のような服装で歩いています。アウターは日本の冬を想定したもので、あとは中の服を重ね着などで調整しましょう!
秋のロシア旅行のアドバイス
春同様に防水性に優れた靴、また濡れてしまった時の対策として速乾グッズや新聞紙を準備しましょう!
雨の日は、美術館巡りをしロシアや西洋美術をじっくり堪能するのも素敵ですね。また、晴れ間を狙って黄金に輝くロシアの紅葉スポットにも足を運んでみて下さい。
ロシアの服装~冬編~
ロシアの2大観光都市モスクワやサンクトペテルブルグは、冬の間ずっと厳しい寒さが続くわけではありません。年によっては最高気温が零度前後と日本の冬と変わらないこともあります。
冬の旅行のメリットの一つは、観光地が空いているということ!人混みに流されることなく落ち着いて観光出来る魅力ある時期と言えます。
予測不能なロシアの冬ですが、ロシア人はマイナス20度になる「本物のロシアの冬」が実は大好きです。なぜなら厳寒の日は雲一つない青空が広がり、張りつめた空気がとても気持ちいいからです。マイナス20度の世界を体感できるかもしれない冬のロシア旅行で、忘れられない思い出を作りませんか?
ロシアの冬の服装①一番大切な寒さ対策は足もとです!
現地の人も冬の靴選びにはとても慎重になります。靴を選ぶ際のポイントは、厚底の暖かい靴を選ぶことです。それでも足が冷たくなる時は、通りのあちこちで毛皮の中敷きや、分厚い靴下が安価で購入できます。そのことも考慮して冬の靴は少しサイズに余裕があるものがいいですね。
いくら滑り止めをまいているとはいえ、歩道がスケートリンクのようにテカテカに凍る時があります。しっかりとした滑り止めがついた靴を選びましょう!
ロシアの冬の服装②帽子は命を守るもの!耳まですっぽりが基本です。
気温や天候などにもよりますが冬のロシア観光で帽子は絶対に必要です。厳寒の時期はウール製の耳まで隠れる帽子の上にさらにコートのフードをかぶります。
零下で帽子をかぶらずに歩いていると、年配のロシア人から本気で怒られます。それだけロシアの冬はあなどれない!ということなのでしょう。通りでもお洒落な帽子をよく見かける時期です。帽子は命を守るもの、お忘れなく!
ロシアの冬の服装③アウターは膝丈のダウンコートがおススメです!
体全体を包み込み暖かさを逃がさない膝丈のダウンコートをおススメします!マイナス10度前後の旅行予定であれば、少し重くなりますが中のダウンの量が多く厚みのあるもでフード付きのものを選んでください。
マイナス20度ともなると日本で売っているダウンコート1枚では太刀打ちできない可能性があります。日本でも着膨れしないと人気の薄手のダウンジャケットをコートの下にもう1枚着用し、長時間外を歩かず室内中心の観光に切り替えましょう!
ロシアの冬の服装④冷えやすい首回りはマフラーやストールでしっかり温めましょう!
冷たい風も吹きつけるロシアの冬、冷えやすい首回りの防寒は重要です。寒さには慣れている筆者も真冬は、大判のウールストールを巻いて冷たい風が肌に当たらぬよう完全防備しますよ。
観光地、お土産屋さんでは色鮮やかな花柄が美しいロシアのウールストール【プラトーク】を目にするでしょう。寒さ対策にも、ロシアのお土産としてもおススメです!
ロシアの冬の服装⑤トップスの基本は重ね着です!
ロシアの冬は、外は寒いのに建物の中はとても暖かいのが特徴です。真冬でも家の中ではカットソー一枚で過ごしています!美術館やレストランには上着を預けるクロークがありますので、室内で汗をかかないよう重ね着を一枚脱いだりするなど工夫が必要になります。
気温にもよりますが、冷え性な筆者の冬の外出は、ヒートテックのインナー、タートルネックのカットソー、ウールの混ざったセーターです。室内が暑いと感じた時はセーターを脱ぎます。
ロシアの冬の服装⑥ボトムスも暖パンは必須。暖かいインナーもあると心強い!
暑がりな男性でも、寒さが厳しい時は暖かいボトムスを選んでほしいところです!寒さが厳しい時は現地のロシア人でもスキー用のインナーを着ます。
女性も暖パンはもちろん、厚めのタイツかスキー用インナーを着て寒さから肌を守って下さい。
ロシアの冬の服装⑦手袋はミトンタイプの厚めのものを!
マイナス5度程度までなら5本指の革製の手袋でも対応できますが、マイナス10度にもなると指先の感覚が麻痺するくらい冷たくなってしまいます。冷え込みが厳しくなると現地の人はミトンタイプの手袋をします。指先の動きが自由になり暖かさを保てるのだそうです。
冬になると画像のような暖かミトンが街のあちこちの露店で売られるようになります。お値段も300ルーブル(750円)からとお手頃でかわいいデザインのものがたくさんあります。お土産にもかわいいミトンを一双いかがでしょうか?
ロシアの冬の服装⑧寒がりな女性は腰回りにも「もう一巻き」!
女性に限らず、腰回りは後々の望まないトラブルを避けるためにも冷やさないよう気をつけたいものです。寒い時筆者はストールなどを腰に巻き安全ピンで止めて出かけています。毛糸のパンツでもいいのですが、暖かい室内でそう簡単に脱ぐことができません。ストールであればコートと一緒にクロークに預けることが出来て便利です。
冬のロシア旅行のアドバイス
冬のロシア旅行で一番気を付けたいことは、建物の中で汗をかかないよう服装を工夫するということです!ロシアは、一歩建物の中に入ればどこも暖かく、場所によっては暑いくらいです。美術館などで厚着のまま中に入ってしまうと暑さでのぼせてしまったり汗をかいてしまったりすることがあります。外はマイナスの世界。汗をかいて外に出るのは危険です。
筆者は外出の時、100均でも買える折りたたみエコバックをポケットに入れて持ち歩いています。クロークに上着を預ける際、エコバックに小物、重ね着の服などを入れて一緒に預けるといいですよ!
日本との気温差、また気圧の変化で頭痛の症状が現れることもあります。万が一に備えて常備薬の中に飲み慣れた頭痛薬があると安心です!
ボリショイ劇場の観劇なら冬です!
「ロシアに行くならボリショイ劇場で本場のバレエが見たい!」という方も多いのではないでしょうか。そんな観劇がお好きな方には、冬の訪問をお勧めします。モスクワのボリショイ劇場、サンクトペテルブルグのマイリンスキー劇場は夏の間はシーズンオフ。泣く泣く外観だけを撮影して帰国したという旅行者の方もたくさんいるようです。
本場の劇場でしか味わえない雰囲気、一流ダンサーの輝きは、興味がない方でも一見の価値がありますよ!
【まとめ】季節に合わせた服装でロシアへ旅行に行こう!
いかがでしたか?「冬のロシア旅行も悪くなさそうだ」と思ってもらえたらうれしいです。芸術と文化の国ロシアが皆さんをお待ちしています!これからの時期はお得な格安ツアーもでてきますよ。服装対策の準備をしっかりして、季節ごとにいろいろな顔を見せるロシアへどうぞ遊びに来てください!
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ロシア初上陸から25年、日本に運んだロシアのお土産は数知れず。そんなロシアのお土産を研究し尽くした筆者が、スーパーで見つかる魅力あふれるお土産を厳選。ロシア語が不安という方のために、チョコなどのお菓子や紅茶、また雑貨品を画像とともにご紹介します。
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