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イギリスの基本情報!物価は高い?気候とベストシーズンや治安事情も解説!
ヨーロッパ観光の王道ロンドン、はちみつ色の家が連なる村が点在するコッツウォルズ、美しい風景の湖水地方などイギリスは何度でも訪れたい魅力的な国。今回は、イギリスの気候、治安、気になる物価や節約術などイギリスを旅行する際の最新の基本情報を総まとめします。
この記事に登場する専門家
イギリス在住ライター
ちきちき
イギリスの気候・物価・治安など基本情報を総おさらい!
こんにちは。イギリスのロンドン、バース、オックスフォードに合計10年以上住んでいるちきちきです!
歴史深い荘厳な街並みと、ポップで世界最先端のムーブメントが感じられる新鋭都市という二つ顔を持つロンドン。緑豊かな丘陵地に点在するはちみつ色の村々からなるコッツウォルズ地方。世界遺産としても有名な湖水地方。そしてその荒々しい自然の風景は他では絶対に見られないスコットランド。イギリスには、一度の短い滞在では回り切れない魅力があふれています。
今回は、イギリスを訪れる際のベストシーズン、滞在中に知っておきたい物価、そして気を付けておきたい治安情報などを中心にご紹介したいと思います。
【イギリスの基本情報】気候とベストシーズン
イギリスの気候は、夏は北海道の夏に似ており最高気温が25度前後、冬は関東地方よりやや寒め、最高気温が5度前後の日がほとんど、といった具合です。雨も一年を通して、日本のつゆの時期の3分の1程度降ります。しかし、他のヨーロッパの国に比べると比較的寒暖の差のない穏やかな気候が特徴です。
日本との大きな違いは、日本より北にあるため夏と冬の日の長さの違いがとても大きいことです。夏至のころは夜10時頃でもまだ明るく、クリスマスのころは午後4時ごろには夜の気配といった具合です。
その昔は「霧の都、ロンドン」と呼ばれたほどロンドンはどんよりとした天気で有名でした。
しかし、イギリスに10年以上住んでいる私が感じるイギリスの気候はとにかく変わりやすいということです。イギリス、とくにロンドンや主な観光地が密集するイングランド南部は「一日中雨」という日は年に数えるほどしかないのが一般的です。その代わり一日の中で30分から2-3時間、雨が降るという日が非常に多いです。天気予報でも「曇りのち晴れ、ときどき雨」のような予想が当たり前です。
変わりやすい天気に備えよう!夏は日焼け対策も必須。
滞在中はどんな気候にも対応できるように、傘、レインコート、防水性の高い靴や急に気温が下がることもあるので夏場でもストール、秋でも手袋や帽子など普段より一枚多めに持参することをお勧めします。また、5-7月の晴れた日の日差しはとても強く、日焼け止めやサングラスもお忘れなく。
イギリス観光のベストシーズンは?
イギリスを訪れるならいつがベスト?
一般的には、夏が観光のベストシーズンと言われています。25度前後でからりと湿度もなく、ウォーキングやガーデン鑑賞など屋外の観光も気持ちの良い季節です。
1年を通して魅力的なイギリス
夏以外も防寒などをしっかりすれば、他のヨーロッパの国ほど冬の寒さが厳しくないイギリスでは、一年中観光が十分可能で、その季節ごとのイギリスの違った顔を楽しむのもまたおすすめです。
12月は、夜が大変長く午後4時頃には真っ暗ですが、そのかわりクリスマスイルミネーションやクリスマスマーケットを楽しめるでしょう。3-4月のイースターのころは、気温はまだ低い日が多いものの確実に昼の時間が長くなり、2月のスノードロップ、3月の水仙といち早く春を告げる花を楽しむこともできます。
【イギリスの基本情報】物価は高い?
旅行の費用は押さえたい!でも、イギリス滞在は十分楽しみたい!というのは、旅行する人共通の気持ち。
イギリスは、アジアや東ヨーロッパの国ほど物価が安いとは言えませんが、日本より高いものや安いものなどを総合して考慮すると日本と同じぐらいか、少し安いかな、というのがイギリスで実際に生活している日本人の一般的な感覚だと思います。(1ポンド130円換算)
しかし、日本より高いものの筆頭が「人件費(サービス料)」なので、レストランでの外食、アロママッサージなどのスパ代金など、旅行者として滞在すると、とても高く感じるものもあると思います。宿泊費、飲食費、交通費など滞在中、とくに重要なものの大まかな物価と、知っていると節約につながるコツなどをご紹介します。
イギリスの物価①旅のスタイル別宿泊費の相場
イギリス旅行をするにあたって、出費の多くを占めることになる宿泊費。こればかりは、宿泊する場所で旅のスタイルが大きく左右されるので、旅の目的、どんな旅にしたいのかを明確にイメージして選ぶことをお勧めします。予算と目的別に宿泊施設の相場をご紹介します。
節約派、一人旅にはホステル!国際交流も楽しんで。
まずは、バックパッカー御用達のユースホステル。こちらは一人一泊35ポンド(約4500円)程度。ドミトリー形式のところがほとんどなので、一人旅の人向きです。世界中からの旅行者とも交流ができるなど、ホステルならではの楽しみ方もあると思います。
アットホームなB&B
次にリーズナブルなのが、イギリスが発祥と言われているB&B(ベッド&ブレックファースト)。こちらは、家族経営の小さなゲストハウスのようなもので、ダブルルーム(もしくはツインルーム)を二人で泊まって、1部屋1泊50ポンド(約6500円)ぐらいから利用できます。
ただし、ロンドンやエジンバラなど宿泊費の高い都市や、ホテルのようにバスルーム付きの部屋や、おしゃれなブティックホテルのようなものになると1泊100ポンド(約13000円)ぐらいするところも多くあるでしょう。
アットホームなオーナーの作ってくれるイングリッシュブレックファーストを食べたり、観光のアドバイスをもらったりと旅の思い出になるポイントも多いです。
便利で安心なホテル
格式高い有名ホテルとなれば1泊数万円というようなこともあるかと思いますが、3星もしくは4星のいわゆるビジネスホテルに近いものであればダブルルーム(ふたりで)一泊100ポンドー150ポンド前後(約13000円から20000円程度)が相場でしょう。
【お薦め】便利、清潔、リーズナブルなトラベルロッジ&プレミアイン!
観光をめいっぱい楽しみたいので、ホテルの滞在時間はさほど長くないけれど、やっぱり清潔で安心できるところに泊まりたい、という人にお勧めなのが、最近数を増やしているビジネスホテルチェーンのトラベルロッジとプレミアインです。
どちらも、モダンで清潔な室内、どのホテルも駅や空港からのアクセスが抜群で、お値段も一部屋35ポンド(約4500円)からととってもリーズナブル。ふたりで泊まればユースホステルより安い場合が多く、とっても便利です。イギリス滞在中、観光を中心に出歩く日はこちらのホテルをうまく活用して、ホテルでのんびり滞在を堪能すると決めた1-2泊をご自身のお目当てのホテルで優雅に過ごすのもおすすめです!
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イギリスの物価②飲み物・食べ物編
さて、次は旅の一番のお楽しみにしている人も多いと思います。食事と飲み物の料金をご紹介します!
スーパーでの生鮮食品の物価
イギリスのスーパーマーケットに行ってみて驚くことは、とにかく生鮮食品が安いということに驚くとおもいます。例えば、牛乳は2パイント(約1.2 L)で1ポンド(130円)前後。パンも日本の食パン2斤ほどで1ポンド(130円)弱。その他、野菜や果物も明らかに日本より安く、量り売りで必要な分量だけ買えることも多いです。
スーパーでの生鮮食品が日本より安いのには理由があり、その一つは、イギリスの税金制度にあります。イギリスの消費税にあたるVATは20%。しかし、この税率は一律ではなく、政府によって細かく課税が少ないものや、課税にならないものなどに分かれています。生鮮食品は生活必需品とみなされるため消費税の対象外のため、他のものに比べて安くなっています。
コーヒーと紅茶。カフェやティールームでのほっこり休憩編
観光で歩き疲れたら、カフェやティールームでのんびり休憩タイム!イギリスにも、ティールームはもちろんですが、最近はカフェがたくさん、オープンしています。
スターバックス、コスタ、プレタマンジュ、カフェネロが主要カフェチェーン店で、アメリカンコーヒー、カプチーノなどがレギュラーサイズ1杯2.5ポンド(約330円)程度が相場です。ちなみにチェーン店のカウンターサービスのカフェでチップはいりません。
残念ながら、ロンドンなど大都市ではこれらのチェーン店に押されて、個人経営のティールームを見つけるのはとても難しい状況ですが、地方にいけばまだまだアットホームで個性的なティールームに出会えるでしょう。ティールームや個人経営のカフェでも、コーヒーが2-3ポンド(約260円から390円)、紅茶ならポットで2ポンド(約260円)程度が相場です。
イギリスでのだいご味!パブでビール
イギリスに来たらやっぱりパブで本場のビールを飲みたい!!
伝統的なイギリスのパブでは、ビールは1パイント(約560 mL)で、3-5ポンド(約が相場390円ー650円)。たくさん飲めない、いろいろな種類が飲みたい人には、ハーフパイント(280 mL)がお勧めで、こちらは、単純に1パイントの半額となります。
パブでは、もちろんワインやサイダー(リンゴ酒)のほか、コーラやジュース、コーヒーなどソフトドリンクもそろっています。一般的に、パブの方がレストランやカフェより若干安い値段設定となっています。こちらもまた、カウンターサービスなのでチップは不要です。
レストランで、お食事編
イギリスでは、日本のように単純に食事をするというのが目的でレストランに行く習慣がありません。
レストランとは、食べ物を食べるだけでなく、ドレスアップしたり、家族、友達と楽しい会話を楽しみながら過ごす時間すべてを楽しむためのものであり、そのため、レストランは特別な場所、ということでついつい値段が食べ物だけの値段としてみると、高く感じることがほとんどだと思います。
リーズナブルで本格的な、中華、タイ、インド、イタリア料理がねらいめ!
中華料理、タイ料理、インド料理、そしてイタリア料理などは、本格的ながら気負いすることなく楽しめるリーズナブルなレストランも多く、メイン料理は10-15ポンド (約1300円ー2000円)、飲み物やデザート(もしくは前菜)を頼んで、チップ込みで一人30ポンド前後(約4000円)で食べられるところも多くあります。
イギリスでチップの要る場所・要らない場所についてご紹介!日本人の苦手なチップもこれでマスター!
日本人にはないチップの習慣。イギリスに旅行へ行く時に、どの場合に払えばいいのか?どれくらいの金額のチップを渡せばいいのか悩みますよね。イギリス在住の私から、チップのいる場所といらない場所についてお伝えします。これを読んで安心してイギリスへ来てくださいね!
trip-partner.jp
物価の高いイギリスで上手に節約するコツ
レストランで毎食食べていると、やはり日本よりは割高になってしまうので、イギリスでの外食を上手に楽しむコツをご紹介します。
1、一皿が多いのでシェアする!
イギリスでは、一皿のボリュームが多くて最初はびっくりするほど。そのため、3人で2つのメインと1つのサイドディッシュをシェアするなどすると、いろいろなものも楽しめ、ぐっとお得感があると思います。
2、パブを上手に活用!
ほとんどのパブでも食事を提供しており、ハンバーガーやフィッシュ&チップスなどボリューム満点のイギリス料理を楽しむことができます。パブにもよりますが、メイン料理が10ポンド前後(約1300円)というところが多いと思います。こちらも一皿が大きいので、メインのみでおなかがいっぱい。メインを一皿とサラダやスープなどのサイドを2人でシャアするのもおすすめです。
3、テイクアウェイでピクニック
レストランは一日1回と決め、それ以外の食事はスーパーで現地のお惣菜やパンを買って天気の良い日なら公園で食べる、もしくはカフェなど手軽なサンドイッチバーで具沢山のサンドイッチやテイクアウトを楽しむというのもおすすめです。
イギリスの物価③交通費編
イギリスでの交通費ですが、日本と大きく違う点は、現金で当日片道でチケットを買おうとするととても高くつく、ということです。
また、市内バスなどはバスに乗ってドライバーに運賃を払うことが一般的ですが、片道よりも往復で買うほうが約50%ほどお得。さらに、1日券などもあるためこちらもドライバーさんに聞いてみましょう。
複雑な鉄道料金
イギリス国内の移動は鉄道を使うことが多くなると思いますが、イギリスの鉄道料金は複雑ですが、こちらも事前にチケットを予約することが節約の鉄則です。
限られた日程でイギリスの旅行を楽しむ場合、チケットの値段よりもスケジュール優先となることもあるかもしれませんが、以下の3つを覚えておくことをお薦めします。
1、朝9時半前はピークタイムとなり値段が4倍以上することもある(!)ので要チェック。
2、日帰りの往復が一番、お得。
3、4人以上であればグループチケットが購入できる。
以上を踏まえて、こちらのサイトから行先や時間を見ながら、チケットを探してみてください。
National Rail Enquiries - Official source for UK train times and timetables
The gateway to Britain's National Rail network. A portal into UK rail travel including train company information and promotions; train times; fares enquiries; ticket purchase and train running information
www.nationalrail.co.uk
タクシーは、初乗り2.5ポンド(約330円程度)ぐらいからとリーズナブルです。最近では、よほどのことがないかぎりチップを渡す必要もありません。もちろん、重いスーツケースを運んでもらった、など「普通以上のサービス」を受けたと思ったときは、数ポンドほどのチップ込みで払うといいかもしれません。
空港までなどの中・長距離は定額タクシーも最近は普及しています。自分での交渉に自信がない場合は、ホテルのレセプションに相談してみましょう。例えば、ロンドン市内からヒースロー空港までなどの場合は15ポンドー25ポンド(約2000円ー3500円)と、2人以上ならヒースローエクスプレスより安くなることもあります。
イギリスの物価④観光編~博物館・美術館は入場料無料も~
イギリスではなんと、博物館、美術館は無料のところがたくさんあります!ロンドンでも大英博物館、自然史博物館、サイエンスミュージアム、ナショナルギャラリー、テートギャラリーなど絶対おさえておきたい名所と言えるところは、うれしいことにほぼ無料です。
王道観光をする場合は観光自体にほとんどお金がかからないのは、うれしいですよね!また、博物館や美術館内にある荷物を預けるところも無料のところが多いので、チェックをお忘れなく。
節約に必須。絶対に覚えておきたいこと!
イギリスは、ほぼキャッシュレスで生活が可能なほどカードが浸透しています。
そのため、電車やバスなどの交通費や、観光地への入場料などをその日に現金で購入しようとすると、前日にオンラインで購入した場合よりもずっと高くなってしまうことが多々あります。
イギリス観光の準備をする際には、この日はここに行く、と大まかな予定を立てておくことで事前手配が可能です。もちろん滞在中の前日やその場に行く途中でもかまいません。スマートホンなどからのオンライン決済を使いましょう。このひと手間で、大幅な節約が可能です!
【イギリスの基本情報】治安
イギリスの治安は、他の西ヨーロッパと同様比較的良いと言えるでしょう。日中であれば独り歩きができないほど治安の悪い地域は少ないと思って大丈夫です。ただ夜、土地勘のない地域での独り歩きはやはり避けるのがベター。地下鉄やバスなどがない場合は、できれば歩かずタクシーを手配するのが安心です。
日本人が一番気を付けたいことは、スリと置き引き。
日本人が一番気を付けたいこと。それは、やはりスリと置き引きです。
斜めがけバックやリュックサックなどつねに見えていないところに貴重品を入れるのは避けましょう。また、レストランやカフェで荷物を置きっぱなしでお手洗いに行く、注文に行くなど絶対に避けましょう。
イギリスの基本情報をしっかりとおさえて、快適なイギリス旅行を!
からりと晴れた夏に訪れるのがお勧めですが、一年中滞在を楽しむことができるイギリス。クリスマス前の活気に満ちた12月のイギリスや、春の訪れが感じられる3-4月のイースターのころのイギリスを訪れるのも楽しいかと思います。
宿泊費やカフェでのコーヒーなど物価も日本とほぼ同じぐらいですが、事前に予定を立てることでしっかり節約が可能。世界レベルで有名な博物館、美術館はほぼ無料なので、レストランでは多少奮発して、食事の時間を楽しみ、有名ブランドのおみやげを格安の現地価格で手に入れてはどうでしょうか?
暗い夜の独り歩きと、スリ・置き引き対策をしっかりすることで、楽しいイギリス滞在を満喫してください!