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イギリス名物ロンドンバスを乗りこなそう!留学経験者が乗り放題サービスや注意事項を紹介!
ロンドン交通機関の顔、二階建てのロンドンバス。ロンドンに行けば一度は利用したいロンドンバスの乗り方と、乗車用カードの購入方法や便利なサービスを説明。ロンドンバスに乗る上で気を付けるべきポイントも紹介しています。
この記事に登場する専門家
冒険と登山が好きな自転車乗り
うなお丸
二階建ての赤いバスと言えばロンドンバス!
こんにちは! うなお丸です。
ロンドンの乗り物といえば、ロンドンバス。
2階建ての赤い車両が可愛くて、ロンドン土産としても人気がありますね。
ロンドンに行くと乗りたい乗り物の一つです。
英語が片言でもロンドンバスに乗る方法と、バスの中で起こりがちなトラブルについて紹介します。
なお、文中に出てくるポンドですが、2020年2月現在のレート
1ポンド=141.2円
で計算しています。
ロンドンバスの値段
ロンドンバスの乗車料は、一律1.5ポンド(約212円)
地下鉄の初乗り運賃より安く、お手軽な市民の足として活躍しています。
子どもは10歳まで無料。
11歳から15歳までは子ども用のオイスターカードで割引料金を払えますが、申請がかなり手間なので子ども用トラベルカードの利用がおすすめです。(オンラインでの購入方法を下記に記載しています)
支払いはICカードで
ロンドンバスでは、現金の支払いができません。
イギリス独自の交通ICカード「オイスターカード」、期間限定乗り放題カード「トラベルカード」、もしくはICチップの入ったクレジットカードやキャッシュカードで支払うことになります。
先払い方式
バスに乗り込んだら、すぐにお支払い。
入口にあるカードリーダーにタッチしましょう。
運賃の1.5ポンドと、オイスターカードなら残高が表示されます。
降りる時は何もする必要がありません。
スムーズに乗り降りができるので、渋滞の解消につながっていますね。
乗り継ぎについて
ロンドンバスには、Hopper(ホッパー)という運賃制度があります。
1.5ポンドを一度払うと、それから一時間以内なら何度バスを乗り換えても支払いが発生しない、一時間乗り放題制度です。
あちこち乗り次を繰り返していかなくては行けないような観光スポットへ行くのにとても便利ですね。
最初にバスに乗る時に、支払いをすると1.50ポンドと表示されますが、一時間以内に別のバスに乗り込んだときには0.00ポンドと表示されます。
一日の支払いは上限4.5ポンド
ロンドンバスでは、一日あたり、4.5ポンド(約635円)までしか請求されません。
一日3回支払いがあると、あとは乗り放題。
なので、観光スポットいくらでも巡れますね。
ICカードの購入場所
オイスターカードの購入・チャージ場所
ロンドンバスに乗るために必要な主なカードは、「オイスターカード」
駅の券売コーナーで「Oyster: Buy, top-up and refund」と書かれた券売機で購入できます。
ヒースロー空港駅など、空港や港近くの駅でも購入できますので、到着したら早めに買うことをおすすめします。
券売機の初期画面の下部には国旗マークが並んでいて、日本国旗を押せば日本語の表示になります。
オイスターカードの購入方法
「新規カードを購入する」を押す
↓
枚数を指定
↓
チャージ金額を指定
↓
チャージ金額+オイスターカードの保証金(5ポンド・約705円)を支払う
支払いは現金、クレジットカード、デビットカードなどが使えます。
オイスターカードのtop-up(チャージ)方法
先ほどと同じ券売機の、読み取りゾーンにオイスターカードをタッチ
↓
チャージ金額を支払う
ロンドンの駅構内には乗り越し精算機がありません。
降りる際に、万が一金額が不足していても、外に出ることはできます。
ただし、カードの金額がマイナスになってしまいます。
次に乗るまでにしっかりチャージしてください。
「オイスター」のポスターを貼っている小売店でもチャージは可能ですが、手数料が別途必要となります。
オイスターカードの返金方法と注意事項
ロンドン観光を楽しんだ後は、余ったチャージ分を返金しましょう。
券売機や窓口で精算でき、残金と保証金5ポンドが返ってきます。
・窓口で精算した場合は、カードがそのまま回収されます。
・券売機で精算した場合は残額0のカードを持ち帰れます。
・オイスターカードの残高が10ポンド以上ある場合やオイスターカードを購入してから48時間以内の場合は券売機で精算できません。窓口で精算しましょう。
私は数年に一度、ロンドンに行くのと、記念という意味もあって、精算せずに持って帰ってきてます。
オイスターカードには期限がありません。
ビジター・オイスターカードについて
前売り購入限定で、1日乗り放題カードが販売されています。
オンライン販売サイトはこちら。
ロンドンバスやそれ以外の以外の乗り物をいろいろと利用していても、最初のうちはチャージ金額が減っていきますが、1日の上限以上の支払いはいりません。
上限は、エリアがロンドン中心部なら8ポンド前後、郊外まですべて利用しても13,2ポンドが上限になっています。
このマップの、うっすらと書かれている数字が小さいエリア内の乗り放題なら安く、郊外に行けるものになると高くなります。
購入した日ではなく、駅やバスでカードリーダーにタッチした日が利用日となります。
購入金額は15ポンド〜50ポンドで、別に5ポンドの手数料と送料がかかるそうですので、注意してくださいね。
チャージや精算方法はオイスターカードと同じです。
トラベルカードについて
1日乗り放題カード、7日乗り放題カードも販売されています。
販売サイトはこちら。
何日間か、ゾーンをどこまで利用するか、週末限定にするか否かなどで金額が変更になります。
郵送で到着後、交通機関に乗る際にカードを機械に通すと日付が刻印されます。
ロンドンバスの行き先を調べる方法
バスに乗る際に頭を悩ませるのが、乗り継ぎ問題。
700近くも路線があるので、ロンドンに住んでいても、行きたい場所に行くバスがどれなのか、いちいち調べないとわからないです。
その時に調べていたのが、ロンドン交通局の乗換案内。
英語サイトですが、乗り場と行き先、時間を入力すると、最適なバス路線を教えてくれます。
イギリス乗換案内もおすすめです。
ロンドンバスは一部24時間営業
ロンドンバスは、日本のバスに比べると始発が早く、終電が遅くなっています。
さらに、一部エリアでは「ナイトバス」というバスが走っています。
夜の間に利用客が多いエリアを走るもので、中には昼間のバスとは違う路線になっているバスもあります。
深夜バスでも、昼間と同じ運賃で乗れるので、クリスマスやスポーツなどのイベントのある日は昼より大混雑してるくらいでした。
ただし、酔っ払いも多く乗っていたので、治安面で注意が必要そう。
ヒースロー空港行のナイトバスもあって、地下鉄が走っていない時間帯でもバスで空港に行けるので、深夜や早朝に出る飛行機に乗るときにとても助かりました。
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ロンドンバスに気を付けるべきことは?
バスには、いろんな人が乗り合わせます。
もちろん、スリや置き引きもありますし、それらに注意する必要もあります。
ここでは、そのほかの、ロンドンバスに関わるトラブルについてまとめています。
ストライキ情報をチェックしよう
日本では昨今見かけなくなりましたが、イギリスでは、特に公共交通機関が発達しているロンドンではストライキがよく行われる事があります。
ストライキは告知がある場合もあれば、無い場合もあります。
ただ、ストライキになってしまうと、その交通機関が一切止まってしまいます。また、地下鉄との連絡を考えている人も注意すべきで、バスに乗れても地下鉄に乗り換えようとしたら動いてなかった、というパターンも。
ある日駅に行ったら、「今日はストライキだよ! お家に帰ってテレビでも見ててね!」と駅に張り出されていたこともあります。
ストライキの情報はできるだけこまめにチェックしましょう。
またストライキが起きた時の交通手段をあらかじめ調べておくと便利です。
電車に乗る、cab(タクシー)に乗る、交通機関の不要な観光地を目指す、などです。
マイナーバス停「Request」はスルーされがち
途中駅を通過する事に関しては、ままあります。
バス停には「バスストップ」と「リクエスト」があり、バスストップならバスは停まりますが、リクエストの場合は降車ボタンを押して運転手に伝えないと停まってくれません。
混んでいるときや遅延しているときは、ボタンを押しても停まってもらえず、慌てて運転手さんに「Get off at the next bus stop」と伝えたこともあります。
スルーされそうなリクエストタイプのバス停に行く場合や、ボタンを押したのに降りるバス停をスルーされてしまった時は、運転手さんに「please,I want to get off the bus at ○○」と声をかけてくださいね。
ターミナルで乗り換えさせられることも
また、運転しているバスによっては、いきなりバスが途中駅で止まり、前のバスに乗せられたり、後続しているバスに乗ってくれと言われる場合もあります。
もちろん英語なので、何を言われているかわからなくて驚くこともあるでしょう。
周りを見渡してみて、同じバスに乗っていた人たちがそろって別のバスに乗ろうとしていたらついていきましょう。
不安だったら、バスの運転手さんに
「I want to go to 行き先, which bus should I take?」と聞いてみてください。
2階の1番前の席に要注意
2階建ての先頭、というと、多くの人が憧れる席ではないでしょうか。
私も、ロンドンに住んだ当初わくわくして乗りました。
が、すぐに気持ち悪くなってしまいました……
揺れがひどいのと、視界がありすぎて、酔いやすいのです。
見晴らし抜群で楽しい席ですが、乗り物に弱いなら短時間だけにしておきましょう。
知っておきたいロンドンバスのルール
2階では座りましょう
満席の時に立つのは日本もロンドンも同じですが、2階は異なります。
立って乗ることが禁止されているのです。
酔いやすいことからわかるように、2階はとっても揺れるので、安全のためでしょう。
同じ理由で、階段にも乗車できません。
混んでいる場合は1階に乗りましょう
ベビーカーは2台まで
ロンドンバスでは、車椅子とベビーカーの専用エリアがあり、ベビーカーの場合はたたまずに2台まで乗せることができます。
車椅子の人が優先なので、先に2台ベビーカーが乗っている場合、1台はベビーカーをたたむか降りなくてはならないそうです。
ベビーカーが小さいので、専用エリアに3台乗るな、と運転手が判断した場合は、3台まで乗れることもあります。
畳んだ状態なら他のエリアに入れてもらえることもあれば、バスが混んでいるから、と乗せてもらえいないこともあります。
そこは運転手の裁量に任せられているので、指示に従いましょう。
降りるように言われたら、次のバスを待つか、電車やcab(タクシー)を利用してください。
ベビーカーを持ってロンドンへ行く時は、乗れなくても気にしないくらいの気持ちを持つことをおすすめします。
ロンドンバス豆知識
路線数は600以上!
ロンドンをくまなく走っているロンドンバス。
その路線数は、600以上も存在していますし、常に変動もあります。
私は京都に住んでいて、京都も市バスの路線が多くて、便利だけど覚えられないな、と思っているんですが、ロンドンには600路線もあると知った時は正直ビビりました。
運営と運行は別会社
ロンドンバスを運営しているのは、Transport for London(ロンドン交通局)。
ですが、運行は民間会社に委託されていて、数年に一度変更しているそうです。
でも、どれだけ運行会社が変わっても、歴史あるロンドンバスの色が変わることはありません。
ロンドンバスはバス以前から二階建てだった
ロンドンに二階建ての車両が走るようになったのは、産業革命の初期。
ロンドン市内には多くの馬車が走っていたのですが、ロンドンが賑わうにつれて馬車の需要が高くなりました。
馬の数が一気に増やせなかったことから供給が間に合わず、人々は馬車内の席だけでは足りずに屋根にまで乗るようになったことから、二階に席が作られることになったそうです。
昔のバスの二階に天井がないのは、もともとただの屋根だったからなんですね。
日本で人気者のロンドンバス
余談ですが、日本でも、赤い2階建てバスは人気ですね。
観光バスや、ロンドンバスをカフェに改造したお店もあります。
日本で最初にロンドンバスを走らせたのは、浅草だということをご存知ですか?
その頃観光客が激減していた浅草を盛り上げようと、浅草のおかみさんたちがわざわざロンドンから購入したのです。
当時の交通法では、ロンドンバスのような背の高い車は公道を走れないことになっていたのですが、大臣の元を訪れてルールを変更してもらった、と以前テレビで紹介されていました。
それ以降、観光用としてあちこちで導入されるようになりました。
写真は京都北部のマクドナルドに置かれたロンドンバス。
脇のベンチにはドナルドが座っていて、フォトスポットになってます。
これでロンドンバスの乗り方はばっちり
ロンドンバスの乗り方やお得サービス、注意事項をまとめました。
海外に行った際の交通機関の利用はどきどきするもの。
でも、ロンドンでロンドンバスに乗った、という思い出はなかなかにいいものです。
是非、この記事を参考に乗ってもらえたらと思います!
筆者のインスタグラムはこちら
モナ王(@mona_ou315)
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