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【ミャンマーの世界遺産】世界三大仏教遺跡・バガンの見どころと巡り方!忘れられない夕日はここ!
2019年7月に世界遺産に登録されたミャンマー、バガン。バガンは世界三大仏教遺跡として有名で、無数のパゴダ(仏塔)が立ち並ぶ平野に臨む日の出や夕日は絶景だ。この記事では、そんなバガン遺跡へのバスでの行き方・見どころ・寺院の巡り方について解説する。
この記事に登場する専門家
女性ソロトラベラー
あずさ
世界三大仏教遺跡 バガンとは?
ミンガラーバー!(ミャンマー語でこんにちは)
現在世界一周中、女性ソロトラベラーのあずさです。2019年1月、約1ヶ月かけてミャンマーを旅しました。
その中で最も美しかったのが、世界三大仏教遺跡として知られているバガン。2019年7月、ユネスコ世界遺産に登録されて注目を集めています。
とはいえ、ミャンマーはまだまだ観光地として認知されておらず、どうやって旅行すればいいのか分からない方も多いんじゃないかと思います。
この記事では、ミャンマー旅行経験者の視点から、世界三大仏教遺跡バガンへの行き方や魅力、遺跡内の巡り方について解説していきます。
ミャンマーで最も大きな都市、ヤンゴンから北に約630km。
エーヤワディー川中流域、約50平方キロメートルのエリアにこの遺跡は広がっています。
3000を超えるとも言われているパゴダの多くは11世紀から13世紀に建てられたものだそうです。
当時、バガンは国際的な仏教の中心地として栄えていました。
現在でも、ミャンマーでは仏教が信仰されており、バガンにある寺院の中には今でも管理され、参拝客が絶えないものもあります。
次項では、バガンへの行き方を解説します。
旅行日数に合わせたバガンへの行き方
効率的にミャンマーを巡りたい方にオススメ!【飛行機】
!時間がない方にオススメな交通手段はもちろん飛行機。
南北に長いミャンマーですが、見どころである最も大きな都市ヤンゴン、バガン、インレー湖、インド洋に面する美しいビーチ・・・などなど、短期間でも効率よく巡ることができます。
バガン最寄りの空港は、ニャウンウー空港。
2019年7月現在、国際線は就航しておらず、ヤンゴン、マンダレー、タンドウェ、ラシオ、ヘホ、ネピドー、ミッチーナーとの間で国内線が就航しています。
【値段】
ヤンゴン〜ニャウンウー 10000円前後
マンダレー〜ニャウンウー 6000円〜8000円くらい
※当然、時期によって上がり下がりしますので、航空券比較サイトなどで調べてみてくださいね。
時間にゆとりがあり、節約しながらも快適な旅をしたい方にオススメ!【夜行バス】
時間はかかりますが、お得ながらも快適な旅ができるのがバス。
実はミャンマー国内はバス網が張り巡らされており、庶民もバスを利用して移動しています。
バス会社は数え切れないほどあり、それぞれが価格やサービス面で競争しているお陰で観光客はかなり快適にバスの旅をすることができます。
私がオススメするのは、JJ EXPRESSというバス会社のファーストクラスかVIPクラス。
他のバスよりも少し値段が高いのですが、外国人観光客をターゲットにしているようでかなりサービスが充実しています。
まず、運転手さんの他に乗務員さんが乗っています。びっくり。
パンやマフィンなどの軽食や、ドリンクのサービスも。
バガン行きの便ではありませんが、路線によっては選べる夕食が付いてきたこともありました。
日本の高速バスでは考えられないサービスですよね。
私はヤンゴンからJJ EXPRESSの夜行バスに乗ってバガンに向かいました。
【値段】
ヤンゴン〜バガン ファーストクラス27550チャット(約2000円)
※事前にこちらのサイトよりネット予約しました。
※2019年1月現在
時間にゆとりのある方・タフな旅をしたい方にオススメ!【鉄道】
ミャンマーの長距離列車はあまり評判が良くないことで知られています。
とあるブログには、東南アジアにおいてワースト1、とまで書かれていました。
エアコンはなく、窓を開けていると虫が入ってきたり、線路にそのまま落とすタイプのトイレは清潔とはいえなかったり・・・。
しかし、チャレンジングな旅行者にとってはとてもワクワクする旅ができるんじゃないかと思います。
鉄道のチケットを購入するには、ネット、旅行代理店、駅、の3つの選択肢があります。
調べてみたところ、ヤンゴンからバガンは所要時間17時間、20ドルから。マンダレーからバガンは所要時間8時間50分、10ドルから。
寝台かそうでないかを選ぶことができ、寝台だと2ドルから5ドル高くなります。
絶景!バガン遺跡の見どころ5選
①無数の仏塔と日の出(気球に乗って)
丘の上から見る朝日は本当に絶景です。
広がる平野に、無数のパゴダが立ち並び、たくさんの気球が浮かびます。
この丘、朝日を見るのに有名な丘で、日の出前からスタンバイするのですが、
このように、ものすごい人。
私は夜行バスを降りて他の人と一緒にタクシーでこの丘まで行ったのですが、ツアーなのか、バスで乗り付けている人も大勢。
皆和気藹々と写真撮影を楽しんでいました。
夜行バスの到着するバス停から日の出が見える丘に寄り、それぞれのホテルまで送ってもらいました。タクシーの料金は、5人で相乗りして、1人7000チャット(約500円)でした。
ちなみに、4万円くらいで気球に乗ることができます。
②名もなきパゴダから平野を見渡す〜夕日
夕日は、バガンを探索しながら自分で場所を見つけて眺めるのがオススメ。
朝日のようにたくさん人が集まっているわけではないので、ゆっくりと地平線に日が沈むのを眺めることができます。
私がオススメするのは、日没後の薄暗い時間。
ぼんやり明るい中、霧が辺りに立ち込めて幻想的な雰囲気になります。
この素敵な時間が終わるとすぐ暗くなるので、帰る時には注意してくださいね。
バガン探索の方法は、後でお伝えします。
③白亜のアーナンダー寺院
バガンでも最大級の規模の寺院、アーナンダー寺院。
黄金に輝く仏塔、白亜の建物がとても印象的です。
アーナンダー寺院は11世紀に当時にパガン朝の王によって建てられました。
1975年の地震によって被害を受けましたが、現在は完全に修復されています。
寺院の中には、東西南北に4つの大きな仏像が設置されています。
それぞれ表情やポーズが異なり、面白い。
ミャンマーでは上座部仏教が信仰されており、日本の仏教とは少し異なります。
お布施や出家などの慣習だけでなく、仏像のスタイルも異なるんですね。
幸運なことに、私の訪れていた時期は祭りが開催されており、多くの人で賑わっていました。
祭りは2019年1月12日〜1月20日の9日間開催され、期間中には1000人の僧侶が72時間に渡りお経を唱えます。
寺院の周りには食べ物の屋台が出ていたり、
日用品を売る屋台が出ていたり、
小さな遊園地が設置されていたり!
ミャンマーの暦に基づいて、毎年1月〜2月はじめの間に行われるそうです。
もし興味があれば、祭りの時期に合わせて旅行してみてはいかがでしょうか?
④バガンビューイングタワーでバガンを一望
バガン全体を見渡すことのできるバガンビューイングタワーはとてもオススメ。
入場料は5ドルと、ミャンマーの物価にしてはかなり高いですがそこから見える景色は絶景!
中にはエレベーターがあり、楽々上まで登ることができます。
ウェルカムドリンクがもらえたり、バーが設置されていたりと、なんなんだここは・・・!
屋上からはこんなに綺麗にバガンを一望することができます。思わずため息が出る絶景。
上からパゴダを見下ろすなんて、ここに来ないとできない体験です。
24時間営業で、朝日や夕日も眺めることができます。
ぜひ訪れてみてください!
⑤エーヤワディー川を一望!ブーパヤー
まるっとした形が特徴的な仏塔、ブーパヤー。
2世紀〜3世紀にこの地を治めた王によって建てられたと信じられています。
アーナンダー寺院と同じく1975年の大地震によって被害を受け、ブーパヤーは完全に壊れてしまったそう。現代の素材を使って、元のデザインとは少し異なったように修復されてしまったそうです。
でも今のデザインも可愛らしくて素敵だと思います。
ブーパヤーはエーヤワディー川の曲がり角のところに建てられており、そこからは広大なエーヤワディー川を一望することができます。
眺めていると、ボートが川を行き来していたり、対岸にも小さなパゴダが見えたり、民族衣装を着た女性たちが歩いてきたり。
なんだかホッとできる場所です。
バガン遺跡の賢い巡り方〜e-bikeをレンタル〜
広範囲にパゴダが点在しているバガン。
e-bikeをレンタルして観光するのがオススメです。
e-bikeは1日6,000チャット(約430円)ほど。
貸し出しを行っているホテルやゲストハウスも多いです。
舗装されていない道が多いバガン。砂でバランスを崩して転んでしまう人や、曲がり角で車とぶつかって怪我する観光客も多いので、運転の際は十分気をつけましょう。
バガン観光の注意点
観光の注意点〜入域料が必要!〜
バガンのエリアに入るには、25,000チャット(2019年8月現在、約2000円)の入域料を支払う必要があります。有効期間は3日間。
夜行バスや飛行機で到着した場合は、バス停からホテルへ向かうタクシーが入域料を徴収するオフィスに立ち寄るので、そこで支払います。支払った後はチケットをもらえます。
朝日の見える丘や、一部のパゴダでは入場前にチケットの提示を求められる場合があります。
持っていないと再度支払わなければならなくなるので、チケットは常に携帯しておきましょう。
※それぞれのパゴダには入場料がありません
観光の注意点〜押し売りに注意!〜
変にツーリスティックになっているバガン。
パゴダの周り(時には内部にも!)には土産物屋が軒を連ね、中にはかなーーりしつこい、というかもうありえないレベルの売り子さんもいます。
私の遭遇したのは、
「このブローチ、プレゼントよ」
と言って、ブローチを受け取った客にしつこく別の商品を見せ、土産物を売る、という商法。
私はいらない、と言って通り過ぎようとしたのですがついてくるついてくる!
断ってもブローチを何とかして受け取らせようとします。
バガンで知り合った友人は、この商法でいらないブレスレットを買わされていました(笑)
他にも、赤ん坊を抱えた物乞いがいたり、しつこい物売りがいたり・・・
結構、不快に思うことも多かったです。
何か言われても、毅然とした態度で「ノー!」と言って断りましょう。
エキゾチックな魅力あふれるバガン
2019年7月に世界遺産に登録されたばかりのバガン。
まだ観光地として十分に整備されておらず、色々と戸惑うことも多いと思います。
しかし、今でも信仰を集める美しい寺院、無数の崩れかけたパゴダ、美しい朝日、夕日・・・。
他の場所では味わうことのできない魅力が、バガンにはあります。
実は、2018年10月から1年間、日本人に対して観光ビザ免除の取り組みが実施されています。
2019年5月の記事によれば、この取り組みは、2019年10月以降も1年間延長される見通しだそうです。
この機会に、ぜひミャンマーを訪れてみてくださいね。
筆者、あずさの2018年12月からの世界一周旅行の記録。
半年間で東南アジア、南アジア、西アジア、バルカン半島、東欧、北欧を巡りました。
2019年8月よりロシア横断の旅をしています。
ミャンマーについて、より詳しい情報を掲載していますので、ぜひブログをチェックしてみてください。