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在住者がイギリスの文化やマナー、習慣を徹底解析!日本と違うイギリスの文化!
イギリスはマナーが厳しそうってイメージありますよね?イギリス文化を垣間見える、食事マナー、パブ社会、ロイヤルファミリー、スポーツ観戦、グリーティングカード、チップ、クリスマスの過ごし方について在住者が解説します!イギリス旅行前にぜひチェックしましょう!
この記事に登場する専門家
イギリス在住ライター
ami
在住者がイギリスの文化をお伝えします!
こんにちは、イギリス在住のamiです!日本とイギリスの文化は、同じ島国ということで似ている部分もありますが、やはり習慣やマナーは異なりますね。イギリスで暮らし始めて、びっくりしたことやストレスに感じること、逆に”あーイギリスってこういうのが楽だな”と感じることが年々多くなってきました。では、イギリスのマナー、文化についてお伝えします。
4つの国からなるイギリスとは?
日本で使われる「イギリス人、イギリス」とは日本語の言い方です。正式名称は『グレートブリテン島』となり、首都をロンドンに置くイングランドと、ハリーポッター発祥の地のスコットランド、ウェールズ、北アイルランドの4つの国から成り立っています。それぞれ首都、政治、教育などもさまざま文化、習慣があります。
出身地を誇りに思う国民性!
イギリスの人たちは国民性というか、自国に誇りを持っています。アイディンティーがとても強いです。出身地を訪ねるときには、「where are you from?」が1番最適です。ロンドンの人たちは「イングランド(イングリッシュ)」と答えますし、「僕はスコットランドだよ」と必ず言います。
日本でいうイギリスとは「ブリティッシュ(British)」です。「あなたはブリティッシュ?」と聞くと、そこでイングリッシュ、スコッティシュなど答えてくれるでしょう。イギリスという4つの国があることを決して忘れずに!スコットランド人やウェールズ人に、”イングランドの人?”と聞いたりするのはとても失礼な行為です。
イギリスの文化①イギリス人の国民性とは?
イギリスの国民は、挨拶をして笑顔な人が多いなと私は感じています。ロンドンは移民のるつぼと言われ、さまざまななまった英語が聞こえてきますね。イギリスの地域によっては「アジア人差別」などがあると言われますが、私が住んでいて差別的なことを言われた経験はなくラッキーなのかなと感じています!
礼儀正しいイギリス人!?
イギリス人たちは、「サンキュー・プリーズ・ソーリー・ハロー」をよく使います。狭い道ですれ違うときには「ソーリー」と一声かけてから、道を譲ってくれたりは日常茶飯事です。英語があまりわからなくても、お店に入ったとき、カフェへ行く時などは必ず、挨拶をしましょう。コーヒーを注文するさいには「コーヒー、プリーズ」と最後に一言プリーズをつけるだけでよいのです!英語は難しいですが、「プリーズ」をつけるだけでも印象が良くなります!
レディーファーストの文化?
イギリスの人たちは、子供を連れている親子、ベビーカーを押している人たちにとっても親切です。必ず声をかけてくれ、ベビーカーを降ろしたり(電車、バスなどから)席を譲ってくれたりとにかく助けてくれます。日本ではこんな時間帯に電車に乗るの?と目で見られがちですが、決してそんなことはなく、イギリスでは子育てがとてもしやすいのです!
ジェントルマンが多い?
イギリスといえば、「紳士な国」のイメージですね。イギリスの人たちはお店へ入るドアを後ろの人の時まで開けてくれる人がほとんどです。ドアを開けて先に入れてくれる人も多いですが、男性女性年齢問わず、ドアを開けておいてくれる人ばかりです。
子供たちの学校では、ドアを開ける、ドアを押さえる当番が5歳から始まります。英国紳士への道は小学生から習っているのです。
イギリスの文化②食事のマナーはとても厳しい?
イギリスの文化で特に厳しいと言われるのは、「テーブルマナー」ですね。日本も食事のマナーは厳しいですよね。イギリスではこんなマナー、ルールがあるの?と思うことをお伝えします。
テーブルマナー、ナイフとフォーク
イギリスではスープを始め、すべてにおいて音を立てて食べない。ナイフとフォークで小さく切って口に運びます。左手にフォークでは食べられないからと、ナイフとフォークを持ち替えてはいけません。フォークの裏側に乗せてライスなど食べるのもマナーです。
ナイフとフォークを使う順番のマナーよりも、利き手ではない左手ですべて食事をしないといけないのは、慣れるまでに私は時間がかかりました。今でもまだ慣れていませんがw
スタッフを呼ぶときのマナー
カフェ、レストランなどで店員を呼ぶときは、目配せしましょう。イギリスではテーブルに案内してくれた係が最初から最後までついてくれます。大きな声で「エクスキューズミー」などと呼ぶのはマナー違反です。手をあげるか目配せをしましょう。すぐにスタッフは気づいてくれますよ。
アフタヌーンティーのマナー
アフタヌンティーといえばイギリス文化の代表的なものです。アフタヌンティーこそ、マナーが厳しいです!食べる順番、ドレスコードなどがあります。イギリスのテーブルマナーと同じように振舞いましょう。
イギリスの文化③イギリスといえばパブ社会
イギリスの文化で欠かせないのはやはり「パブ」でしょうか。どんなに小さな街、村にでも必ずあるパブ。英国紳士の方から、家族連れや会社帰りに同僚といつも賑わっています。お酒が飲めなくても、コーヒーやサンデーローストなど食べに行く年配の女性たちも多いですよ。
パブには見えない列がある?
パブには見えない列があります。バーテンダーの前に人が集まっているように見えますが、並んでいる人もバーのスタッフも順番を分かっています。パブに行って混み合っていてもこの人が最後の人だと思ったらその後ろに並びましょう。お酒が好きなイギリス人でも列に並んで横入りすることはないです。列に並ぶのもイギリスのマナーです!
パブの習慣・ラウンドとは?
パブでは1人1人がお酒を買いにいく習慣ではなく「ラウンド」と呼ばれるのがあります。3人でパブに行っていれば、最初の1人が3人分を買ってきて次の人が。。。と続いていきます。ラウンドのルール、昔からあるイギリスの文化でしょうね!
イギリスの文化④ロイヤルファミリー
イギリス王室(British Royal Family)と日本の皇室は、似ているようで文化、習慣、歴史など大きな違いがあります。世界中から注目を浴びているイギリス王室は何かと話題になりますね。イギリスのテーブルマナーは厳しいですが、王室のテーブルマナーももっと厳しいルールがあるのです。全てエリザベス女王によってコントロールされています。
イギリス王室のマナー
エリザベス女王はカラフルなファッションをわざわざ好んで着ているのではなく、どこにいてもすぐにわかるようにという意味合いで派手なスーツを着ています。そしていつも持っているハンドバッグは、重要な役割を果たします。女王がテーブルの上にハンドバッグを置くと、食事が終わる合図なのです。そしてハンドバッグの持ち手を変えた時は、会話は終了のサインとなっています。
イギリスの文化⑤イギリス人はスポーツが大好き
イギリス生まれのスポーツは多くあります。サッカー(イギリスではフットボールと言います)ラクビー、ゴルフ、テニス、ポロ、クリケットなど多くのスポーツが発祥の地となっており文化ともいえます!
スポーツ観戦の注意点
サッカーのプレミアムリーグ、ウィンブルドン、ラクビーのシックスネイションズなどイギリスの人たちはスポーツバー、パブなどで観戦するのが習慣です。みんなが楽しく観戦するために、好きなチームのユニフォームを着用は禁止されています。熱烈なファンもいますので嫌いなチームの悪口を言うことはやめておきましょう。
イギリスの習慣⑥グリーティングカードの文化!
イギリスでは「カード文化」が昔から根付いています。”カード社会”とも言われスーパー、デパート、カード専門店がたくさんあります。誕生日のカードだけではなく、クリスマス、結婚祝い、婚約、母の日、出産祝い、お悔やみなどどんな時でもカードを送るのが習慣、文化となっています。
誕生日のパーティーの習慣とは?
イギリスでは盛大な誕生日パーティーをします。子供だけではなくもちろん大人の誕生日もです。さらに盛大な誕生日のパーティーを開くのは節目の年です。21歳、30歳、40歳、50歳。。。節目はとにかく盛大です。
子供の誕生日パーティーも豪華です!小学生の子たちはクラスメイトを全員呼んで20名ほどのお祝いを教会などで行います。プレゼントはもちろんのこと、絶対に忘れてはいけないのは年齢が入った誕生日カード!カードを忘れるなんてイギリスの人から見たら、マナーがないのね、と思われてしまうのです。
イギリスの習慣⑦チップの文化
日本との違いは「チップ」の習慣ですよね。チップがあるイギリスへの旅行は不安に思いますね。チップが必要な場所を覚えておけば楽になりますよ!
レストランでは合計金額の10%〜15%を目安におきましょう。カフェ、パブで食事をした時の同じようにチップを渡すのがマナーといえます。
レストランでのチップ
レストラン、カフェでは食事料金をカードで払い、チップのみを現金(コイン)でおくイギリ人が多いです。私もそうしています。なぜならウエイターがチップを貰えるお店が多いからです。カードでチップ込みで払うとよくしてくれたウエイターへのチップが渡らない場合が多いのです。
チップとは、とても親切に良い接客をしてくれたお礼として渡すものです。気持ちのよいサービスをしてくれたらやはり人間は誰でも嬉しいですよね。そのお礼としてチップですので、相場はあれど金額が変化することももちろんあります。
イギリスの習慣⑧クリスマスは1年で1番大切な日
子供が好きなイベントの1つはクリスマスですよね。イギリスでは大人も子供も大好きなとてもスペシャルな日です。クリスマスのプレゼントに1番お金を使うのはイギリスだと言われています。ハロウィンが終わる10月31日からは街全体はクリスマスモード一色に染まります。カップルや友人と過ごすのではなく、家族と過ごすクリスマスが伝統的な文化です。クリスマスを家族と過ごすために、遠くから里帰りする人ばかりですよ。
クリスマスの風習とは?
クリスマスツリーは12月25日が終わったらではなく「12日後の1月6日(The Twelve Days of Christmas)」に片付けるのが昔からの習慣です。クリスマスカードも部屋中に飾ったままです。友人、近所の方、親戚などから届くクリスマスのプレゼントはクリスマスツリーの下に当日まで置いておくのです。開けたいのを子供たちは我慢しながら。。。
プレゼントは1つじゃない!
クリスマスプレゼントは25日の当日朝1番に開けるのが伝統的です。クリスマスツリーの下に大量のプレゼントを置き、前日の夜にクリスマスソックスにサンタさんからのプレゼントを入れる習慣があります。子供だけではなく大人も年配の方もプレゼントを1個だけではなく大量にもらうのです。子供たちはクラスの先生からカードとチョコレートなどのプレゼントを最後の日にもらってきます。日本とは違いゆる〜い学校なのでしょうか。笑
イギリスではラッピングは基本的に自分でやるしかないのです。日本とは全然違います。クリスマスのプレゼントも誕生日のも全て自分たちでラッピングペーパーを買い、時間をかけてコツコツと包んでいくのです。
クリスマスは全て休みのイギリス文化
イギリスでは12月20日くらいから学校は休みに入ります。スーパーも公共交通機関、タクシーなど、どのお店も25日は休みです。そして26日(ボクシングディーの祝日)となっています。26日からイギリス最大の冬のセールがスタートします。公共交通機関は間引き運転となり少ない本数で、スーパー、デパートなども早く閉まります。
イギリスの文化・まとめ
イギリスにはパブ、王室、スポーツ、クリスマスなど伝統的な文化が多くあります。日本との違う文化や習慣はどう思われましたか。最初の頃は、クリスマスにこんなにたくさんのプレゼントを子供はもらっていいの?と葛藤したことも多々ありますが、慣れというか習慣は怖いですね。クリスマス、冬のセールでお金を使いすぎたイギリスは1月はとっても暇な飲食店ばかりなのです。。。
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