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台湾の旧正月に爆発注意!面白い文化やイベント情報を現地からお届け!
台湾では春節と呼ばれるいわゆる旧正月を祝う習慣があります。中華系ならではの文化が存在し、旧正月の期間中は常に街が賑やか。普段とはさらに違う台湾の一面を覗くことができます。今回はそんな台湾の旧正月の時期、過ごし方や旅行に行く際の注意点までたっぷりご紹介します!
この記事に登場する専門家
留学生ライター
ほのげ
台湾の旧正月って日本の正月とどう違うの?
こんにちは!台湾留学中のほのげです!
台湾には中国と同じく旧正月を祝う文化があります!中国語で「春節(チュンジエ)」「過年(グオニェン)」と呼ばれ、その期間中は台湾中がよりいっそう賑やかになります。
ですが台湾では、日本と同じ新暦の正月を祝わないわけではありません。新暦の正月も祝い、旧暦の正月を更に大きくメインとして祝うので、台湾では2つの正月を楽しむことができます!
今回は台湾の旧正月の過ごし方や習慣、イベント、注意点についてたっぷりご紹介します。
台湾の旧正月はいつ?
台湾の旧正月は、旧暦の元旦からだいたい5日までの期間を指します。
旧暦に合わせて決まるため、毎年旧正月の日付は違っており、来る2020年の旧正月は1月23日〜1月29日までです。旧正月は台湾行政によって休日として定められています。
台湾 旧正月の過ごし方
台湾の人々は台湾の旧正月をどのように過ごしているのでしょうか?
台湾の旧正月の過ごし方を紹介します。
【大晦日】新年を迎えるために掃除をする
台湾の旧正月は日本と同じく、大晦日に掃除をして今年一年間使った場所や家を綺麗にします。
これは過ぎた一年間を綺麗に締めくくるためでもあり、来る一年を気持ち良く迎えるという気持ち的なケジメでもあります。「掃除をすることで不運を追い出し、綺麗な状態で幸福を迎え入れる」ということですね!
【元旦】家族や知人に挨拶をして回る
台湾の旧正月、元旦は家族や知人に新年の挨拶をして回ります。日本でも年が明けると親戚の家に挨拶に行ったりしますが、実は台湾も同じです。
基本的には家族や知人に挨拶をして回る日とされていますが、その過ごし方は各家庭によって微妙に違う様子。中には一日中家でのんびりする家庭や、家族でご飯を食べに出かける家庭など元旦の過ごし方は様々です。台湾人の友達曰く、あまり厳しく決められていないらしく、その子も毎年家族でご飯に行くだけだと言っていました!
【2日目】既婚者は実家に帰り、新年のお祝いをする
台湾の旧正月2日目は、実家に帰って新年のお祝いをします。
また、初二と言われるこの日は「(既婚者の場合)お嫁さん側の実家にみんなで帰って新年を祝う」風習があるため多くの人々がそれぞれ自分の故郷に帰省します。
日本の正月と似ていますね!
お嫁に行った娘たちが久々に家族に会いに帰ってくる日。旧正月が台湾でどれだけ重要なイベントなのかわかります。大体の人は帰省し、家族との水入らずの時間を楽しむというわけです!
【3、4日目】家族との時間を過ごす
台湾の旧正月3、4日目は特に行事などは決められておらず、家族や友人との時間を過ごしたりします。
どこかにお出かけしたりゆったりとした時間を過ごしたりと、年末の忙しさを忘れてリラックスする日という印象です!また、3日目にあたる初三は「ぐっすり寝る日」とも言われていて正月からのんびりと幸せな時間を過ごせます。
台湾の旧正月は日本よりも更にフリーです!
【5日目】仕事を始める日
台湾の旧正月は、4〜5日目くらいになると「開工」といって仕事を再開し始めます。
そして、このあたりからどんどん営業を開始するお店が見られ始めます。飲食店や個人経営のお店の場合は6日目まで休業するところもあり、仕事が始まるとされているこの日はあくまでも目安。実際はそれぞれお店によって違います!
台湾 旧正月の風習
日本にも除夜の鐘やおせちなどの日本独特の正月文化がありますが、台湾にも特有の旧正月文化が存在します。
ここでは現地・台湾の人たちが旧正月の時に行う風習について紹介します!中には日本と似ている文化もあるので注目です。
台湾 旧正月のお年玉・紅包(ホンバオ)
日本にもお年玉が存在するように台湾にも同じくお年玉をあげる文化があります。
ですが日本がポチ袋にお金を入れる文化なのに対し、台湾は「紅包(ホンバオ)」と呼ばれる赤い袋の中にお金を入れます。中国・台湾などの中華圏では赤が非常におめでたい色とされているため旧正月の飾りには赤色がふんだんに使用されています。
また、華人にとっては偶数が演技の良い数字とされているため金額は200、600、800等と決められています。(4は「死」を連想する縁起の悪い数字なので400は使われません)
新年の挨拶をして回る拜年(バイニエン)
先ほど台湾旧正月の過ごし方でも紹介したように、新年の挨拶として家族や親戚、知人の場所を訪れて回ることを「拜年(バイニエン)」と言います。
拜年の際によく使う新年の挨拶としては明けましておめでとうを意味する「新年快樂(シンニエンクァイラー)」、商売繁盛を祈ってお金持ちになりますようにという意味の「恭喜發財(ゴンシーファーツァイ)」
その他に健康を祈る意味の「身體健康(シェンティージアンカン)」などが挙げられます。新年には必ず使う挨拶なので覚えておくといいでしょう!
逆さに貼って福を呼ぶ・春聯(チュンリエン)
旧正月になると台湾のあちこちで貼られる金色や黒で漢字が書かれた赤い紙。それは台湾の伝統的な旧正月の風習「春聯(チュンリエン)」です。縁起の良い漢字やことわざが習字のように書かれていますが、他と大きく違うのは上下がひっくり返されて逆さまに飾られている点。
初めて見ると「貼り間違えたのかな?」とも思ってしまいそうですが、実はこれにはちゃんとした意味があります。
中国語で「(福が)来る」を「到來(ダオライ)」と言いますがそのダオという音と、中国語の「倒す・ひっくり返す」の「倒(ダオ)」をかけてわざと反対に倒して貼っているのです。
面白いアイディアで縁起いいものに目がない中華圏ならではの風習ですよね!
台湾のイベントには欠かせない爆竹・鞭炮(ビエンパオ)
台湾は昔からお祝い事の際に爆竹を鳴らす風習があります。実際にこの時期に街を歩くといろいろなところから爆竹の音が聞こえて、私自身留学当初はかなり驚きました!
爆竹を鳴らしてお祝いをするお祭りが存在しているほど、台湾の祝い事では爆竹は必須アイテムです。この風習は騒音で災いを払うという意味でも信じられています。
台湾 旧正月に食べる食べ物
台湾の旧正月では、おめでたい中国語と似ている発音の食べ物を「縁起のいい食べ物」として食べる習慣があります。
例えば、魚料理の「魚」は中国語の「余」と発音が似ているため、みんなで食べるとこれから一年間は食べ物に困ることなく暮らせると言われています。
台湾 旧正月の期間に旅行してもいいの?
台湾では旧正月は、一年の中でも大切な家族で過ごす大きなイベントとされています。
旧正月の期間に台湾旅行へ行くこと自体は問題ありませんが、多くのお店が開いていなかったりと通常とは多少違う部分が出てくるので注意が必要です!
逆に台湾旅行上級者の方や、「普通の台湾とは少し違ったマニアックな台湾を体験したい!」という方は旧正月の期間を狙って旅行しても楽しいでしょう。
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旧正月期間中の台湾旅行注意点
台湾 旧正月は開いていないお店が多い
旧正月の旅行で一番気になるのがこの問題です。
旧正月には台湾人のほとんどが実家に帰ったり、仕事を休んで家族との時間を過ごすためその期間はチェーン店以外のお店はほぼ空いていません!
コンビニやショッピングモールは営業していますが、場所によってはコンビニですら開いてない場合も!私も実際に旧正月中、ンビニが開いていなくて困った経験がありますので、旅行を考えている方は知っておきましょう!
帰省ラッシュで各種交通機関が混雑!
一大イベントでもある旧正月の期間中は、台湾の一般的な企業も仕事をお休みして休暇が与えられます。
そのため、地元を離れた学校へ通っている学生たちや地方で仕事をしている人たちが一気に「回家(フェイジャー)=帰省」をします。
帰省ラッシュとなり各種交通機関が凄く混雑することが予想されるので、台湾旅行の際に都市を離れた観光の予定を立てている方は注意しなければなりません!私の経験上、電車のチケットが全て売り切れていたり、運良く乗れても満員状態などが考えられます。
爆竹が投げられる場所は危ない
台湾ではお祝い事の際に爆竹を鳴らす光景を良く目にします。
実際にスーパーなどの正月用アイテムコーナーに行っても爆竹が並べられていたり、台湾では割とポピュラーな祝い方です。
お祝いのために花火や爆竹を利用するとしてもやはり危険なので、外を歩いている際に爆竹が聞こえても驚かず、距離を保って安全を心がけるようにしましょう!
タクシーやマッサージ屋、美容室が年末料金に!
飲食店はほぼ閉店している旧正月も、タクシーや美容室は基本的に通常通り営業しています。
ですが、先ほどあげた通り旧正月には各種交通機関が非常に混雑するためタクシーの料金が通常よりも高い年末料金になってしまいます。その他、美容室、その他旧正月に営業しているお店は年末料金にアップする可能性も考えられ、この時期の旅行は少し損してしまうかもしれません。
台湾 旧正月に行われるイベント
お祝い事は盛大に祝う。そんな台湾の旧正月には旧正月ならではのイベントも開催されます。一味違った台湾を楽しみたい方は是非観光してみることをおすすめします。
平溪天燈祭
平溪天燈祭は毎年、旧正月後の最初の満月の日に開催されるランタンフェスティバルです。
願い事が書かれた数百個のランタンが夜空に放たれる光景は見事なもので、今ではその光景を見るために世界各国から観光客が集まります。
平溪天燈祭では見るだけではなく、実際にランタンを上げる体験も出来るので旅行の際に是非一度体験してみることをおすすめします!
今年は2020年2月8日土曜日に開催されるので、週末を利用して行くことができますよ!
鹽水蜂炮(爆竹祭り)
鹽水蜂炮は台湾でも有名な爆竹祭りで、100万発を超えるロケット花火とそれ以上の爆竹が二日間鳴り響く台湾を代表する過激なお祭りです。
180年以上もの長い歴史を持つ鹽水蜂炮は、台湾台南市の鹽水鎮で毎年旧暦の1月14日、15日に行われます。
参加者はフルフェイスのヘルメットを始め身を守る装飾品を装備し、一斉に放たれる爆竹に当たり続けることで無病息災を祈ります。なかなかインパクトの大きいお祭りですが、世界三大民族祭りのひとつということで一度は経験しておくのもいいかも。
台湾の新しい一面・旧正月!
日本と似ている部分が多いようで旧正月を祝う文化を持っている台湾。
台湾といえば小籠包や、千と千尋で有名な九份などが思い浮かびますが、台湾旅行上級者や新しい台湾の一面を知りたい方は旧正月に台湾に行ってみることもおすすめします!
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