台湾には世界遺産が無い!?玉山・日月・三峡老街潭に行ってみた！

こんにちは！　うなお丸です。

私は台湾へ今までに3回渡航した事がありますが、毎回同じ場所と違った場所を訪れる事になっていて、その度に発見があったりします。

台湾は親日国の一つで、日本人には居心地がいい場所。

美味しいご飯、落ち着いた気候、また人々との出会いが台湾に何度も行きたくなる理由であるとも言えます。

滞在費もそこまで多くかかりませんし(ここ重要です)。

LCCも最近ではかなり多く就航されているので、簡単に行く事ができます。

台湾は正式な国名を中華民国といい、中国、つまり中華人民共和国とは別の国になります。

中国から政治的に独立したのですが、まだ国としてみとめられておらず、国連に加盟していない「地域」として扱われています。

ユネスコは、国連に加盟している国の中で世界遺産になる場所を決めた上で、選定をしていくのですが、台湾は国連に加盟をしていないため、世界遺産が無い事になっているのです。

しかし、台湾には数々の景勝地もあり、台湾八景と呼ばれる綺麗な風景も有名。

世界遺産候補地と呼ばれている場所が数多く存在しています。

日本と台湾はかなり近い国。また、LCCなどの関係もあるため、数多くの観光客が訪れる国で、民間での交流もかなり盛んです。

姉妹都市などもあり、台湾が世界遺産登録される事で、日本にメリットもあるため、日本にも台湾の世界遺産登録を応援する団体があります。

玉山国家公園は、玉山を中心とする国家公園。公園の中にはいくつかの3000m峰があります。

その中で、標高3,952mの玉山は台湾の最高峰として知られています。

最高峰ではありますが、比較的容易に登ることが出来るため、台湾以外の各国からも数多くの登山者が訪れています。

やはり台湾の中でも有名な山なので、登ったという達成感を味わうことができるのです。

・登山の難易度としてはそこまで厳しいものではない

難しい岩場やトラバースがないので、高いけれど初心者でも登れる山。台湾でいくつかの山に登りたいという人に、入門編として登るのにもオススメの山であるといえます。

・日数があれば…

日数があれば、玉山の前後に日月潭と阿里山を楽しむができます。どちらかを経由して台北へ戻ることになるからです。

そういった意味で、観光地を巡る旅を組み立てやすくなります。

玉山には玉山固有の植物や動物が多く植生、生息しています。

台湾一高い山である事から、周囲の台湾の山々から頭が出ていて、周りを見下ろすことも出来ます。

また、綺麗な夕暮れの風景であったり、最高峰から見るご来光は見た人の心を楽しませてくれるでしょう。

日本と違った花々を楽しむと言う意味でも、非常に興味深い山歩きをすることができます。

なんといっても、危険な思いをすることなく、富士山以上の標高に到達できるという意味で、日本にいてはできない経験ができます。

旧日本統治時代、玉山は新高山と呼ばれていました。

それまでは富士山が現在の日本国土では最も高い山、場所として知られていました。が、台湾を統治したことで、この地が富士山より新しく発見された高い山になったのです。という意味で、新高山（ニイタカヤマ）の名称がつきました。

新高山の名称は、1941年の太平洋戦争で真珠湾を攻撃する際の暗号、ニイタカヤマノボレでも有名となりました。

これは、最も高い山、登ることが難しい山に登れ、という意味で、困難なミッションに取り掛かれ、ということを意味しています。

今でいう、ミッションインポッシブルのようですね。

現在でも日本統治時代の一等三角点が山頂に残っています。

その後、台湾が独立した際に玉山、と名付けられました。

この玉山ですが、入山するためには事前申請がいります。

登山日の一か月前におこなわれる拝雲山荘の抽選に応募して、116人の宿泊枠に当選した際にのみ入山ができます。

自然を守るため、1日に入山できる人数を制限しているからです。

玉山国家公園のHPよりこの入山申請および、事前申請が行えますが、外国人登山者には平日に優先枠がありますので、こちらを検討してみるのがおすすめです。私もそこで申し込みをし、当選しました。

申請そのものは少々手間でもあります。台湾での住所や電話番号が必要になるからです。

なので、ツアーに参加してしまう、というのもオススメ。日本からもいくつものツアーが出ています。

山荘の予約や、山荘での食事予約については、当選した場合、予約方法がメールで送られてきて、申請をする事となります。

玉山及び、台湾の国家公園では、入山制限をどの山も設けており、登録が必要となります。また山荘の予約も必須で、登録ができたら食事の予約なども可能となります。

宿泊は、塔塔加鞍部近くの場合、玉山登山口(2600m)近くにある東埔山荘での宿泊が一般的。

ただ、こちらの山荘はかなり設備が古くなっています。

車中泊をしている人もある程度が存在します。(野営は禁止ですが、黙認されている気もしました)

登頂当日は、3402mの所にある拝雲山荘での宿泊ののち、朝に出発して山頂へ至るのが一般的なルート。宿泊、日程を組み立てるのはその日程で計画しましょう。

健脚の場合、日帰りでも可能ではあります。

住所：台湾 Nantou County, Xinyi Township, 中山村自忠77號

料金：素泊まり300元

電話番号：+886 4 9270 2213

公式サイト

住所：南投縣信義鄉同富村太平巷118號2樓　

料金：480元

電話番号：+886-49-2996718

公式サイト

ここを予約した人だけが登山抽選に参加できます。

台北や台中、嘉義からのアクセスは新幹線を使う場合とそうでない場合でことなります。どちらにせよ、日月潭もしくは阿里山での宿泊が必須となります。

下山後当日に台北へ帰る直行便もありません。

すぐに台北へ戻りたい場合、ツアーなどに申し込むか、レンタカーを借りるという方法を検討してください。

住所：台湾 Nantou County, Xinyi Township, 太平巷118號

電話番号：+886 4 9270 2200

営業時間：9：00～16：30

公式サイト

アクセス：

バスにて、日月潭よりバスで2時間半、阿里山より1時間。

1日の本数は2本(前日までに要予約)。

日月潭はその名称通り、太陽と月の形から名付けられました。

清朝の将軍が訪れた際、湖に浮かぶ光華島を指し、｢北側は日輪の如し、南側は月輪の如し｣と語ったそうです。

現在では台湾八景の一つとしても選ばれる景勝地であり、また、台湾有数の観光地、リゾート地としても知られています。

アクティビティとしては、自転車の貸し出しサービスが数多く行われており、湖を一周する事もできます。台湾を代表する自転車メーカー、ジャイアントもレンタル可能。

また、船でのクルージングも可能です。

周囲には高級ホテルからドミトリーホテル、リゾート温泉なども存在し、さまざまな宿泊者を楽しませ、癒してくれます。

もともとは小さな湖でしたが、日本統治時代、発電所を作るために近くから水路を作り、大きな湖になりました。

美しい風景が観光客を集め、2015年にはミシュラングリーンガイド3つ星を獲得しています。

台北から3時間半、また台中、嘉義県からもアクセスができるのですが、アクセスが良いにもかかわらず、自然の姿は自然の姿として残しつつ、風景を楽しむことができるのが、選ばれた要因のように思います。

また、宿泊施設もさまざまな種類があり、居心地の良さも含めて、選ばれた理由だと言えるでしょう。

日月潭にあるロープウェイは、山の上にある九族文化村と日月潭を結んでおり、ロープウェイから日月潭を見下ろすことができます。

俯瞰できる状態から日月潭は一見の価値があります。

九族文化村は、台湾の先住民族の文化を伝えています。また、家族で楽しめるアミューズメントパークにもなっており、ジェットコースターをはじめ、世界トップクラスのアミューズメント施設を備えています。

チョウツーウェンホワツン

住所：台湾 Nantou County, Yuchi Township, 金天巷45號

料金：大人850元

営業時間：9：30～17：00

電話番号：+886 4 9289 5361

公式サイト

サンムーンレイクロープウェイ

住所： No. 102, Zhongzheng Road, Yuchi Township, Nantou County, 台湾

料金：300元(九族文化村の入場券があれば無料)

営業時間：平日10:00～16:00　休日10:00～16:30

電話番号：049-2850666#9

公式サイト

台中から日月潭へ行く場合、フリーチケットが発売されています。

790元で、電車の往復(380元))以外に、日月潭のクルーズやロープウェイ、日月潭周遊パスに乗れるようになっています。

そちらを利用すると、乗り換えの旅一々お金を支払うことなくスムーズになりますし、非常に有効なチケットと言えるでしょう。

チケットの詳細はこちら

観光センター：水社遊客中心(シュイシゥートラベルセンター)

住所：No. 163, Zhongshan Road, Yuchi Township, Nantou County, 台湾

台北からのアクセス：台北駅からバスで3時間半〜4時間、1日5～6本。

台中、嘉義からもバスあり。また台中、嘉義からは台湾新幹線が使えます。

三峡の街は、煉瓦造りの街並みが並ぶ観光スポット。

ずらりと並ぶ煉瓦造りの建物は後述する日本のものが残っています。

また、台湾独自の風景、お寺なども周囲にあるため、それらが混じり合う姿が台湾ならではと感じさせます。

老街とは、1895年～1945年の間の、日本統治時代に造られた街のこと。 

つまり、台湾統治をしていた日本人が台湾につくった、日本人デザインの街となります。

入り口には当時の日本式交番であったり、日本語の表記が残っている建物があったり。

そんな建物を探してみると、日本と台湾の歴史の一端に触れることができます。

私はもともと赤レンガの建物が好きなので、テンション上がりまくりでした。

日本人が建てた赤レンガの建物は、ヨーロッパバロック調をモチーフにしていて、和洋中がまじりあった雰囲気を楽しめました。

台北から電車で数駅であること、またアクセスに際してあまりお金がかからないのもオススメのポイント。

帰国日に何処かに行きたい、初日にどこか行きたいという場合にでも気楽にアクセスすることができます。

桃園空港と台北の間にあるので、空港から台北へ移動する途中によることも可能です。

台北駅から鶯歌駅まで台湾鉄道TRAに乗り、31元で30分。

そこからバスで三峡老街へアクセスできます。バス停の「文化路口」か、「三峡小学校」で下車。駅から20分ほどで24元。

電車とバスの時間を合わせても１時間ほどで到着します。

支払いはEasy Cardを買っていたので楽でした。日本のSuicaと同じようなもので、各地コンビニおよび、駅などでチャージする事が可能となっています。

なお、タクシーの場合、台北駅から100元程度です。

鶯歌の駅からのるバスは「5005」か「702」。ちょっとわかりにくかったので、よく探してください。バスのサイズ自体もかなり小さいもの。

帰りに関しては、バス停を通るバスであればどのバスにのっても大丈夫です。

サンンラオヨンラオジエ

住所：No. 37-147, Minquan Street, Sanxia District, New Taipei City, 台湾

営業時間：9：00～21：00

アクセス：台北から鶯歌まで35-60分、バスで鶯歌から三峡老街まで20分ほど。

電話番号：+886 985 296 943

公式サイト

台湾のおすすめ世界遺産候補地としては、今回取り上げた場所の他にも、九份、三仙台、花蓮からほど近い太魯閣国家公園など数多くの候補地があります。

政治的背景のため、ユネスコの認定こそされていませんが、目を奪われる美しさや感動を与えてくれるところばかり。

台湾旅行の際には、ぜひ訪れてみてくださいね。

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