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タンザニアの物価は日本の半分以下⁉気候・治安・物価を体験談と併せて紹介!
タンザニアは、コーヒーや登山で有名な、キリマンジャロのある国。日本人でも、ビジネスや登山目的などで訪れる人が年々増えています。タンザニアの治安状況は安全なのでしょうか? 暑いとは思うけどどれくらい暑いの? 物価は安い? それらのデータをまとめました!
この記事に登場する専門家
冒険と登山が好きな自転車乗り
うなお丸
タンザニアは自然あふれる大変に想い出深い国です。
バスに乗っているとマサイ族の人たちが乗ってきたり、またアフリカ大陸最高峰のキリマンジャロの大きな姿、セレンゲティ国立公園のサファリ、コロンビアの滝、ザンジバル島など数多くの魅力があります。
東アフリカの中では比較的に安定した国である事も含めて、非常に旅をしていて落ち着けた国でした。
また、現地の人たちが非常に優しく、そういった面でも楽しい旅となりました。
気候・物価・治安をまとめましたので、これからタンザニアに訪れる人たちへの参考になれば幸いです。
観光:基本的に街中に観光のためのツアー会社が数多くあり、現地で探すことも出来ます。
キリマンジャロ登山の拠点としてはアルーシャやモシなどがありますが、現地で基本的にすべてを準備してくれるので、日本からある程度物を持って行かなくてもアフリカ大陸最高峰に登ることも出来ます。
また、サファリのツアーなども人気で、こちらも現地で申し込むことなども出来るでしょう。
観光の時にも油断はしないでほしいと思いますが、それ以上に魅力的な所が多い、そんな国だと思います。
タンザニアの年間気候はこちら
タンザニアの一年間の気温と降水量のグラフです。
一年を通し、最高気温がほぼ変わらないことがお判りでしょうか。
大体30℃、涼しい時期には20℃台になります。
タンザニアは標高が高いので暑くない
実は、タンザニアは、赤道が近い割にそれほど暑くならないのです。
全体的に標高が高く、その分涼しくなっています。
私が訪問したのは9月頃でしたが、割と肌寒かったのを覚えています。
羽織るものなどあるといいかと思われます。
また、雨季にはスコールなど突発的な雨が降ることもありますから、雨具などもしっかりと用意される事をおすすめします。
タンザニア旅行のベストシーズンとさけたほうがいいシーズン
タンザニアは、最高気温は年間を通してあまり変わりません。
なので、ベストシーズンを狙うなら、気温ではなく雨が少ない時期がおすすめ。4月〜6月は、雨が少ない、かつ最低気温がそこまで低くないので気持ちよく過ごせます。
7月〜9月は雨が多い雨期なので、アウトドアを楽しみたいなら避けた方がいいでしょう。
タンザニア旅行でのおすすめ服装
タンザニア全体の特徴として、昼と夜の気温差が激しいこと。これも標高が高いことが関係しています。特に11月〜3月が顕著。
その時期は、昼間はTシャツで過ごせますが、気温が低い時間帯のため脱ぎ着のしやすいウインドブレーカーやフリースなど、少し厚手の上着を用意しましょう。
気温は低くても紫外線は強いので、サングラスや日傘もおすすめです。
タンザニアの物価事情
物価に関しては、基本的に安くなっています。
交通機関などは安く、日常にあまり必要がないものは高いですが、日本の基準で考えると全体的に安いと感じました。
通貨はタンザニアシリングです。
ドル払いは一部のみ
都市間の移動などはドル払いで行える事もありますが、基本的にはタンザニアシリングでの支払いを要求されます。
事前に円をドルまたはユーロに両替し、現地についてからタンザニアシリングに両替して支払うのが良いかと思われます。
タンザニアの項目ごとの物価まとめ
タンザニアはあれもこれも安い国でした。もちろん、その分安全面やインフラが行き届いていない面もありますが。
国立公園の中には海外からの観光客向けの施設がそろっていて、そこを利用する場合は少し値が張りました。といっても、タンザニアの物価に比べてのことなので、日本の物価に比べると安くなります。
写真は、キリマンジャロ州のコーヒー農家で撮影した写真。現地で飲むコーヒーは、輸出できるレベルではないとされたものが多くて日本人がイメージするような済んだものではないのですが、とても安く、現地の人たちと一緒に回し飲みすると仲良くなれた気がしました。
食料品関係の物価
水 (1.5L):90円
牛乳(1L):120円
パン(500g):100円
ジャガイモ(1㎏):75円
レタス:60円
鶏肉1㎏:750円
コーラ:60円
ビール:100円
肉の串焼き:20円
スーパーで販売しているものの平均価格です。
野菜が安くて助かりました。
肉の串焼きは激安で、路上でバーベキューのように焼いて売られていて、よく食べてました。
外食での相場
安い定食:250円
中級レストラン:600円
チーズバーガー:220円
カプチーノ:
日本に比べると安く感じられた、タンザニアのレストラン。
交通関係の物価
バスの一回乗車:30円
タクシー初乗り:320円
ガソリン(1L):150円
驚くことに、ガソリンは日本と同等か、ちょっと高いです。レンタカーを借りて運転するときは意識しておきましょう。
交通機関を利用する場合は、日本よりかなり安くなります。ガソリンが高くても運賃が低いのは、人件費や車両の値段がその分安いからです。
宿泊関係の相場
ドミトリー:300円~
星のついたホテル:5000円~
国立公園内のホテル:3000円~
通常、街中でのドミトリーだと激安の値段になっています。星付きだと5000円ぐらいから。
キリマンジャロやセレンゲティなど、観光地内に作られたホテルの場合は一番安くても3000円くらいからになります。
写真はキリマンジャロ山中の宿泊施設。
雑貨類の物価
映画館:550円
タバコ:200円
ワンピース:1200円
安いですね。
洋服は、プレタポルテとオーダーメイドの値段がそれほど変わりません。
魅力的な記事が多いので、せっかくならオーダーメイドがおすすめです。
街中で過ごせば節約知らず
安い値段を調べると、激安のものが見つかってしまうタンザニア。
国立公園といった観光地ではなく、普通の街中で過ごす分にはとても安く上げられるので、節約知らずでした。
このお肉が数十円で買えてしまう世界ですからね。
ただし、観光地に行くとそこそこ値段が張るお店もあります。が、その分衛生環境は良くなります。
タンザニアの治安
タンザニアに関する外務省発表
◆事情があっても行くのはやめるべきエリア
・ブルンジ国境付近
◆十分な注意が必要なエリア
・タンガニーカ湖岸付近及びルワンダとの国境付近
・アルーシャ州及びムトワラ州
・旧首都ダルエスサラーム
外国人観光客を狙った凶悪犯罪が頻発していますので,十分注意してください。
となっています。
治安について個人的な感想
ダルエスサラームでは首絞め強盗、また海外の観光客を狙った犯罪が多発しています。
ATMを利用している日本人に日本語を用いた上で、言葉巧みに近づいて犯罪をするなどのケースも報告されているそうです。
わたしも実際、ATMでお金を引き出した直後に車に連れ込まれ、お金を全部渡さなくてはなりませんでした。渡したあと、そのうちの一部をタクシー代として返されてその場で解放されたのですが、生きた心地がしませんでした。
その後、海外を歩く際、とくにお金を降ろすときは何度も後ろを確認するようになりました。
治安に関してはお世辞にも良いとは言えませんでした。
また、基本的には街の暗がりなどが多いと言う事もあり、注意が必要です。
特に夜は急激に治安が悪くなりますし、またダルエスサラームは独特の治安の悪さがありますのでお気をつけて行動してください。
日本語を話す人には海外の中では安心しますし、実際そこから交流が生まれることもありますが、基本的に日本語を話してくる人は何か裏があって話しかけてくる、と考えるのが無難でしょう。
治安で気をつけるエリア紹介
ダルエスサラーム
旧首都であるダルエスサラームですが、街は世界一治安が悪い首都と言われる南アのヨハネスブルクに匹敵するほど治安が悪いです。
都市の雰囲気がいいので治安は一見よさそうなのですが、地方は隣国から多くの貧民・難民がダルエスサラームに移住しています。彼らが主体となった強盗やひったくりが多発しています。
ブルンジとの国境付近
ブルンジとの国境が近いエリアでは、難民が多く、盗賊や強盗が頻出していて、政府や警察の手が及ばない地域となっています。
ここを訪れることは命を危険にさらすことです。
どのような事情があっても避けるように勧告が出ています。
お店で気を付けること
他人の手に渡った料理を容易に口にしない
旅先で知り合った人に飲み物や飲み物を渡されても、口にしないようにしましょう。睡眠薬が入っている可能性があるのです。
この睡眠薬は即効性で、飲むとすぐに意識を失ってしまいます。
睡眠薬強盗によって何もかも盗まれていた、という事例が多数報告されています。
交通手段で気を付けること
ぼったくりタクシーや強盗タクシー
タンザニアではタクシーは正規のものでなければ値段が決まっていないことが多く、何も聞かずに乗った場合、着いた段階で法外な料金を請求されることが多くあります。
特に空港など、時間を急いでいるときは、言われるがままに払ってしまいがち。あらかじめしっかりと値段を聞いておくこと、出来るならばホテルでタクシーを呼んで貰うなどの工夫が必要です。
また、強盗タクシーにあう危険もあります。
無理やり銀行のATMに連れて行き、大量の金を降ろさせるという手段で、持っているお金よりも多くの財産を奪われてしまいます。
白タクは決して利用せず、流しのタクシーなどもあまり信用しない方が賢明です。
ダラダラ内でのスリ
タンザニアではダラダラと呼ばれるバスが走っています。
タンザニアでは路線バスのような役割のバスで、安いので節約旅行にピッタリなのですが、狭い中にぎゅうぎゅうに乗客が乗り込みます。
人が多いので、強盗に巻き込まれたという報告はありませんが、完全に安全というわけではありません。料金が安く、貧しい人々の主な移動手段となっているので、乗る場合は貴重品を取り出さないように十分気をつけましょう。
長距離バスで注意すること
タンザニアでは長距離バスも数多く走っています。
ですが、この長距離バスでの犯罪も多く、バスに乗っていて置き引きにあった、喧嘩に巻き込まれたなどといった事故が多発しています。
長時間隣に座って過ごすことから、初対面の人でも仲良くなったりするのですが、そんな場合でも安易に信用することは避けましょう。
夜道は出歩かない
夜になると急激に治安が悪化するため、夜は極力歩かず、ホテルで時間を過ごしましょう。
出かける場合は、知り合いがいるなら連れ立っていき、街灯がない所には不要不急の用事があっても近づかないのが賢明です。
インフラが弱いために停電が起こることも多いため、危険を避けるためには用事は日中に済ませてしまいましょう。
治安意外に街中で気を付けること
停電が多い
タンザニアに滞在中に3度停電にあいました。ヘッドランプがあったので、何とかしのげましたが、建物の内部が暗くて緊張しました。。
停電は日常的な事ですので現地の人たちは慣れている風でした。
いつ復旧するかもわかりませんので、携帯できる小さなライトを用意しておくと便利だと思います。
タンザニアは油断しなければ楽しめる
危険はあるけれど魅力のある国
タンザニアは、お金を持っているときに油断をしなければ、楽しく過ごすことができる国です。
キリマンジャロに上るために訪れたのですが、それを話すと多くの人が応援をしてくれました。
登頂後、帰国するためにATMに寄った時に強盗にあってしまったのですが、そのあとお世話になった現地の人たちに優しくされ、落ち込んでいた気持ちも随分と救われました。
衛生面や治安面、インフラが整っているとはいいがたいエリアが多いのですが、それも魅力の一つととらえて、おおらかな気持ちで旅行してみてくださいね。
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