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サンディエゴの気候・物価・治安をまとめてご紹介!旅行前にチェックすべき点は?
広大なアメリカ!気温や天気など気候は場所により千差万別であり、物価や治安も都市や地域によってずいぶんと異なります。サンディエゴにも気候・物価・治安の面で大きな特徴があります。サンディエゴ訪問前にこれらについて知っておけば旅がいっそう楽しくなること、間違いありません。
この記事に登場する専門家
旅するライター兼歴史を語る作家
九太郎
サンディエゴを旅しよう
こんにちは!サンディエゴに最初に行ったのは20年以上前で、ここ5年ほどは仕事や観光、子供のサマーキャンプなどで毎年南カルフォルニアを訪れるわたくし九太郎が、サンディエゴの気候・物価・治安についてご紹介します。
サンディエゴはカルフォルニア州に属し、同州でロサンゼルスに次いで人口が多い都市。アメリカ西海岸のなかでも最も南にあるので温暖で、かつステップ気候に属するので乾燥した気候が特徴的です。サンフランシスコやロサンゼルスなどに比べるとホテル代が概して安く、治安もよく、日本からの直行便もあるので観光もしやすい都市です。
サンディエゴの気候
サンディエゴの気候〜気温
観光で訪れるようなサンディエゴの沿海部は、夏は暑過ぎず、冬は寒過ぎない非常に温暖な気候です。夏の朝は半袖一枚では肌寒いほどで、日中も木陰など直射日光の当たらない場所であれば汗ばむこともほとんどありません。
冬は気温が下がり1月前後には最低気温が10度を下回ることもありますが、日中は20度近くにまで気温が上がる日もあり、雪は降らず、概ね東京に比べれば暖かいといえます。
ただしこれは海に近い場所のことであり、内陸に入るとずいぶんと話は変わります。海から数十キロも離れると、沿海部に比べて夏は暑く、冬は寒くなります。特に夏の暑さは厳しく、気温は35度を超え、40度近くになることも珍しくありません。
サンディエゴの気候〜天気
サンディエゴの典型的な夏の朝は曇り空。下の写真のように空一面が厚い雲で覆われていることが少なくありません。
ところが、10時過ぎくらいから晴れてきて、午後には朝の曇天がうそのように思えるほどの快晴となることがほとんど。夏季に雨はほぼ全く降りません。
サンディエゴでも10月から4月にかけては雨が降り、なかでも冬は比較的雨が多い雨季となります。とはいえ冬の降水量は冬の東京並みです。冬の東京のようにシトシトと降るのではなく、風を伴う強い雨が降る傾向にあります。
サンディエゴの気候〜旅行におすすめな季節は
気温が暑くなり過ぎず、乾燥しているので過ごしやすく、雨がほとんど降らない夏が旅行のベストシーズンです。とはいえ、冬も東京やアメリカの他の地域に比べて温暖なので、冬季の旅行も決して悪くありません。
サンディエゴの気候〜今の天気は?
下記のウェブサイト等でサンディエゴの現在の気温・天気や今後の予報を確認することができます。
San Diego, CA 10-Day Weather Forecast - The Weather Channel | Weather.com
Be prepared with the most accurate 10-day forecast for with highs, lows, chance of precipitation from The Weather Channel and Weather.com
weather.com
サンディエゴの物価
サンディエゴの物価〜一般的なモノの値段
日用雑貨品などスーパーマーケットやショッピングモールで売られているようなモノの値段は、アメリカ国内で場所による違いはほどんどありません。
日本との比較では為替レートによって多少の違いがでてきます。かつてドル円レートが80円前後にもなった円高時代にはアメリカで何を買っても安く感じましたし、120円を超える円安だったころはやや高く感じたものですが、1ドルが105〜110円程度の昨今は、概ね日本とアメリカで日用雑貨品等のモノの値段に違いはないといっていいでしょう。
サンディエゴの物価〜旅行者にとっての値段
一般的なモノの値段は日本とアメリカで大差はありませんが、サービス業関連の値段はアメリカのほうが高い場合が少なくありません。旅行者も関係するものでいえば、例えばレストランでの食事は高級店でも一般的なレストランでも日本での値段よりも数十%ほど高いことが多く、チップまで含めれば結構な価格差を感じるかもしれません。
テーマパークの入場料も高く、例えばサンディエゴ北部にあるレゴランド入場料の定価は約11,500円します(2019年8月現在)。なお、テーマパークのチケットはオンラインで事前に購入できる場合が多いので、ぜひ利用しましょう。そうすれば通常割引価格でチケットを購入でき、また、チケット売り場にできる長蛇の列に並ぶ必要もなくなります。
公共交通機関の利用料金については、市内のバスやトロリーは1回約250円(バスは2.25ドル、トロリーは2.5ドル)であり、日本と顕著な差はないといえるでしょう。タクシーも、例えばサンディエゴ国際空港から市内中心部まで10〜15分ほどで行ける距離がチップ込みで2,000円ほどですので、こちらも大きな差は感じません。なお、サンディエゴではUberを簡単に使うことができ、その場合はタクシーよりも安く移動をすることができます。
サンディエゴの物価をカルフォルニアの他の都市と比べると
ホテルの料金をカルフォルニアの他の大都市(サンフランシスコ、ロサンゼルス)と比べた場合、概ねサンディエゴが一番安いということができます。例えば大手マリオットグループの中心的ブランドであるマリオット、ウェスティン、シェラトン等のホテルは、サンフランシスコのダウンタウンやシリコンバレーなどでは通常1泊4万円前後しますが、ロサンゼルスでは同2〜3万円程度で、サンディエゴでは1〜2万5千円程度で宿泊できます。
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サンディエゴの治安
サンディエゴの治安〜外務省の安全情報
外務省発表の安全情報は、2019年8月時点でアメリカ全域について危険情報、感染症危険情報ともに出ていません。
「レベル1:十分注意してください。」
「レベル2:不要不急の渡航は止めてください。」
「レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」
「レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)」
サンディエゴの治安〜他の都市との比較
全米の地域別の犯罪発生状況を検索できるウェブサイトareavibesで見てみると、カルフォルニアの各種犯罪の発生率は全国と概ね同じかやや上回るのですが、サンディエゴについては全カルフォルニアよりもかなり低く、全国平均と比べても、車の盗難を除けば、ほぼ全ての犯罪種において下回っています。なお、サンディエゴの治安がアメリカの他地域に比べていいのは貧富の差が比較的小さいことによるものと考えられます。車の盗難がやや高いのは、メキシコ国境が近いという事情によるのではないかと思われます。
areavibes
サンディエゴの犯罪発生率や全米との比較等を確認できます
www.areavibes.com
サンディエゴの治安〜気をつけるべきこと
サンディエゴは比較的安全とはいえ、それはカルフォルニアやアメリカのなかでの比較であり、世界有数の安全な国日本に比べれば治安はよくありません。ひったくりや強盗の被害に遭わないよう、夜に人通りの少ない場所を歩くことは避けるべきで、特に女性は厳禁です。また、人ごみではスリや置き引きの危険がありますので、身の回りの物に気をつけるようにしましょう。
サンディエゴの治安〜気をつけたほうがいいエリア
サンディエゴの治安を地域別に見てみると、NeighborhoodScoutによれば、ダウンタウンとメキシコ国境のそばの治安がややよくないことが分かります。
NeighborhoodScout
サンディエゴの地域別治安状況を確認できます。
www.neighborhoodscout.com
ダウンタウンでは、例えばガスランプ・クォーターの東側のイースト・ビレッジ周辺は飲食店が立ち並ぶエリアで、夜遅くまで賑わっているので酔っ払い同士のケンカなど暴行事件が発生しています。路地に入ったところでは強盗も発生しているので注意しましょう。また、ペトコ・パークの南東のエリアはホームレスが少なくないエリアです。
メキシコ国境沿いの街サン・イーサイドロはサンディエゴ中心部から車でわずか30分ほどしか離れていませんが大きく雰囲気が違います。麻薬密輸の拠点ともいわれ、特に夜に活動するのは避けましょう。日中も、身の回りのものなどには十分に気をつけなければなりません。
気候よし、物価よし、治安よしの三拍子が揃うサンディエゴは長期滞在したくなる街
気温・天気など気候、物価、治安のいずれの面でも優れたサンディエゴはショートステイで次の場所へ移動してしまうには惜しく、何度でも繰り返し訪れ長期滞在したくなる都市です。わたくし自身、そんなサンディエゴの魅力にとりつかれたひとりです。避暑地としても最高のサンディエゴをぜひ訪れてみてください。