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オーストリアの首都ウィーンは治安は良い?女1人旅や女子旅でも大丈夫なのか解説!
海外を旅行するとき、真っ先に心配になるのが現地の治安。そして気候や物価についても気になりますよね。ここではオーストリアの首都・ウィーンの治安、気候、物価をまとめて解説します! ウィーンを女1人で旅したライターが、気づいたことや注意点などを紹介していきますよ。
この記事に登場する専門家
旅ライター
松本マユ
ウィーンの治安や気候、物価をまとめて紹介!
こんにちは、旅ライターの松本マユです。
私はドイツに住んでいたとき、お隣の国・オーストリアのウィーンを旅行したことがあります。宮殿や大聖堂などの建物が素晴らしく、かつてヨーロッパの中心地であった大帝国の名残りをそこかしこに感じられました。
今回は私が街を歩いて感じた治安や気候、物価について、エリア情報や観光客が気をつけたいポイントを交えてお伝えしていきます。
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ウィーンの治安情報
ヨーロッパの治安は日本よりも悪く、初めてヨーロッパを訪れた日本人旅行者からはよく戸惑いの声が聞かれます。
しかしヨーロッパの中で、ウィーンはそれほど治安の悪い街ではありません。周辺諸国の治安に比べると、かなり安全な部類に入ると言えるでしょう。
しかしそんなウィーンでも、スリや置き引きの犯罪被害が多数報告されています。特に日本人は「金持ちで警戒心が薄い」と思われており、ターゲットにされやすいそう。実際に被害にあった人も多く、日本にいる感覚で行動するのはかなり危険です。
ウィーンの治安はそれほど悪くないとはいえ、やはり油断は禁物です。
外務省の発表によると?
外務省の「海外安全ホームページ」によると、2019年8月現在、オーストリアにおける危険情報は出ていません。
しかし同ホームページでも、スリや置き引きなどによる盗難への注意喚起が掲載されています。特に観光スポットや空港、駅、公共交通機関、ホテル、飲食店では気をつけて行動しましょう。
ウィーンで治安に気をつけたいエリア
ケルントナー通り、インネレシュタット
スリや置き引きの被害が多いのは、ウィーン中心部のインネレシュタット(Innere Stadt)。観光の中心地でもあり、シュテファン広場やホーフブルク宮殿、国立歌劇場など、多数の見どころが揃います。
ショッピングストリートとしても人気の「ケルントナー通り(Kärntner Straße)」も同様。観光客が多いところにはスリも多い、と思っておくとよさそう。
「カフェ・ザッハー」などの有名カフェ
ザッハトルテが有名なカフェである「カフェ・ザッハー」や「デメル」でも、椅子に置いたバッグが盗まれる被害が出ています。テラス席に座っていると、カフェの外からバッグを掴まれてしまうことも。たとえおしゃれなカフェでも、気を抜くのはNGです。
こう書くととても怖い場所に思えてしまいますが、貴重品を体から離さず気をつけていれば問題ないですよ。伝統あるカフェでザッハトルテを味わうのは、きっと素敵な体験になることでしょう。気負わずにぜひ行ってみてくださいね!
ウィーン西駅周辺
ウィーン西駅の周辺には物乞いの姿も多く、あまり治安がよくない場所として知られています。夜になると人通りも少なくなるので、一人で歩かない方がいいかもしれません。
観光スポットの多いエリアではないですが、もしウィーン西駅周辺に泊まる場合は、駅からすぐの場所にあるホテルを選ぶことをおすすめします。
ケース別・ウィーンの治安の注意点
街中で気をつけること
ウィーンの街中で注意したいのはスリの被害です。
犯罪者は観光客をターゲットにするそうなので、写真撮影に集中したり、ウィンドウショッピングに夢中になったりすると狙われやすいようです。
また、ガイドブックを読みながら歩く、ポケットに財布を入れておくなども危険です。
ほかにも観光客の服にわざと汚れをつけ、拭き取るのを手伝うふりをしつつ貴重品を盗むケースや、偽物の警官が所持品検査を装ってお金を盗むケースなど、非常に悪質な手口も報告されています。
世知辛いことですが、「近付いてくる人はみんな怪しい」と思って用心するくらいがちょうどいいのかもしれませんね。
レストランで気をつけること
レストランやカフェにいるときは、置き引きに注意。
バッグを席に置いて食事していると、気がついたら盗まれているというケースもあります。ショルダーバッグを肩にかけたまま座るか、椅子の背もたれにバッグを引っかけて簡単に取れないように工夫するとよさそうです。
またビュッフェの最中でも、バッグを置いたまま席を立つのは絶対にやめましょう。
交通機関で気をつけること
路面電車や地下鉄などの交通機関では、貴重品やバッグを盗まれる被害が多いです。バッグはファスナーを開けられないように注意して持ち、リュックは背負わずお腹の前で抱えるといいですよ。
国際列車や夜行列車では、さらなる注意が必要です。
列車の個室に鍵をかけても外され、寝ている隙に貴重品を盗まれる被害も出ているそうです。
夜道で気をつけること
ウィーンは比較的治安がいいので、夜でも観光地の周辺は現地の人や観光客が出歩いていることがほとんどです。警察が巡回していることも多く、夜道を出歩けないほどではありません。
しかし駅のトイレなどで性犯罪が起きるケースもあると聞きます。女性はできるだけ一人で歩かないようにするのがおすすめです。
もしも貴重品が盗まれた場合は?
万が一貴重品を盗まれてしまったら、まずは財布の中のクレジットカードを止めるのが優先。それから警察に届け出て、盗難証明書を発行してもらいましょう。
この証明書はパスポートの発行や、海外旅行保険の保険金を受け取る際に必要になります。被害を申告するのは面倒かもしれませんが、財布やカードだけでも返ってくる可能性があるので、できればきちんと警察に行きましょう!
ウィーンの気候や気温は?
日本と同じようにウィーンには四季があります。しかし夏と冬が比較的長く、春や秋は短め。
ウィーンの夏の気候
夏は5月ごろから始まり、9月ごろまで続きます。統計上、夏の平均最高気温は22~24度程度ですが、近年は温暖化の影響か30~35度程度まで上がる日も珍しくありません。しかし湿度が低く、カラッとしているので過ごしやすいでしょう。
夏は日差しが強いため、カーディガンなどの羽織ものや日焼け止め、帽子、サングラスが必要になることも。
ウィーンの冬の気候
冬は11月下旬ごろから3月ごろ。ウィーンで最も寒いのは12月と1月で、最高気温は約3~4度、最低気温は氷点下から約0度です。特に寒い日にはマイナス10度前後の気温になることもあります。
冬のウィーンを訪れる際は厚手のコートやダウンに加え、帽子や手袋、マフラーなど十分に暖かい服装が望ましいです。
ウィーンの気候や気温、おすすめの服装、ベストシーズンなどを詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。
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ウィーンの物価は?高いって本当?
ウィーンの物価は、北欧のスウェーデンやデンマークほど高いわけではありませんが、かと言って特段安くもありません。日本人の感覚からすると、日本よりも全体的に少し高いくらいのイメージでしょう。
もちろん伝統的なカフェやレストランでの飲食代は高くなりがちですが、スーパーで買い物をしたり、インビス(軽食スタンド)でソーセージを買ったりする場合は費用を安く抑えられます。
特にパンは1個0.50~2ユーロ(約60~240円)程度で、日本で買うよりも安いかもしれません。
ビールも安く、レストランでも350mlが3ユーロ(約360円)ほどで飲めるでしょう。
ウィーンでの食費
- カフェ:1品5~10ユーロ(約600~1,200円)
- レストラン:1品10~15ユーロ(約1,200~1,800円)
- 焼きソーセージのインビス:1品3~5ユーロ(約360~600円)
※1ユーロ=約120円
ウィーンでの交通費・宿泊費
- Sバーン:2.40ユーロ~(約290円~)
- 空港行きSバーン:4.20ユーロ~(約500円)
- 空港行きシティ・エアポート・トレイン:12ユーロ(約1,500円)
- 一般的なホテル:30~80ユーロ(約3,600~10,000円)
ウィーン旅行を目いっぱい楽しもう!
ウィーンの治安はそれほど悪くありませんが、油断は禁物。しかしスリを警戒するあまり、旅行を楽しめないのは悲しいですよね。
貴重品は絶対に体から離さず、ウィーンの素敵なスポットを回り、おいしいグルメを味わい、旅行を満喫してきてくださいね!
ウィーンを旅行する方は、こちらの記事もぜひ読んでみてください!
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