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ドイツでチップは必要?渡す場面や金額の目安・渡し方などを解説!
ドイツではよいサービスを受けたとき、チップを渡す習慣があります。しかし日本でチップは一般的でないため、金額や渡し方を悩んでしまいがち。この記事では、ドイツでチップを渡すシチュエーションや、払う金額の目安、スマートな渡し方などを解説していきます。
この記事に登場する専門家
旅ライター
松本マユ
ドイツのチップ事情を解説!
こんにちは、旅ライターの松本マユです。
チップ事情は国によって異なります。海外旅行の際は行き先の国でチップを渡すべきか、あるいはどのように渡せばいいのか悩むことも多いですよね。
ここではドイツのチップ事情を解説していきます。飲食店やホテルでスマートにチップを渡せると、ひと味違った旅行者になれるかも?
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ドイツではこんなときにチップを渡す!
ドイツでチップは必要?
欧米ではサービスを受けた際にチップを払うのが一般的。それはドイツも例外ではありません。
ドイツではチップのことを「トリンクゲルト(Trinkgeld)」と呼びます。トリンクゲルトは気持ちのいいサービスをしてもらったときに支払うお金で、いわば「感謝の気持ち」のようなもの。
しかし料金にあらかじめサービス料が含まれていることもあり、チップを渡さなくてもいい場合もあります。
また、アメリカなどではチップが給料の大部分を占めていることも多いですが、ドイツではそのようなことはありません。ドイツでのチップは、あくまで「気持ち」として支払うものなのです。
ドイツでチップを渡すのはこんなとき!
ドイツでチップを渡すのは、以下のようなシチュエーションです。
・レストランやカフェで食事をしたとき
・ホテルでサービスを受けたとき、荷物を運んでもらったとき
・タクシーに来てもらったとき、荷物を運んでもらったとき
・トイレを使ったとき
次からはそれぞれのシチュエーションについて、チップをいくら払えばいいか、どのように払えばいいかを解説していきます!
ドイツでチップはいくら払えばいい?
レストラン
レストランでは通常、合計金額の10%前後のチップを支払います。
料理やサービスに非常に満足した場合や、シェフやウェイターが「お味はいかがですか?」と尋ねに来るような高級レストランでは、少し多めに15%程度のチップを払うといいかもしれません。
チップは10%程度が目安とはいえ、支払うのはキリのいい金額が望ましいでしょう。たとえば合計金額が8.80ユーロの場合はチップを合わせて10ユーロを支払う、合計金額が23ユーロの場合は25ユーロを支払う、といった具合です。
ホテル
ホテルではルームサービスを頼んだときや、荷物を運んでもらったときにチップを払います。
払う金額の目安は1ユーロ。直接手渡しましょう。
なお、ベッドメイキングやリネン交換は宿泊費に含まれていることも多く、チップを渡す必要はないようです。チップは追加のサービスを受けたときに払うもの、と思っておくとよさそう。
タクシー
走っているタクシーを止めて乗ることは、ドイツではめったにありません。ドイツでタクシーに乗る場合は呼んで来てもらうか、駅や観光名所近くの停留所から乗るのが一般的です。
チップの目安は10%前後。大きな荷物を運んでもらった場合や、丁寧な接客をしてくれた場合は多めに払うのもいいでしょう。レストラン同様、端数を切り上げてキリのいい数字にするのがおすすめです。
トイレ
ドイツで驚くのが、トイレに入る際にもチップを払う習慣があること。ショッピングモールや観光名所、ファーストフード店のトイレには入口に皿が設置されており、そこにチップを置いていくのが普通です。
料金の目安は20セント~50セント程度です。
ドイツでのチップの渡し方は?
チップの渡し方は二通りある!
飲食店やタクシーなどでのチップの払い方は、主に二通りあります。
そのとき持っている金額や小銭の有無に応じて、方法を使い分けてみてくださいね。
方法①「お釣りはいりません」
1つ目は、チップを含んだ金額を渡して「お釣りはいりません(取っておいてください)」と言う方法。
たとえば9ユーロの料金に対して10ユーロ紙幣を持っているとき、10ユーロを支払って「お釣りはいりません」と言うとスムーズです。
「お釣りはいりません」は、ドイツ語で「シュティムト・ゾー(Stimmt so)」といいます。ぜひ試してみてください!
方法②「◯◯ユーロでお願いします」
もう1つが、チップを含んだ金額をこちらから提示し、その額を引いた分のお釣りをもらう方法。
たとえば9ユーロの料金にチップを加算して10ユーロを払いたいとき、たまたま10ユーロ紙幣を持っていなかったとします。
そう言った場合は20ユーロ紙幣などを渡し、「10ユーロでお願いします」と言えばOKです。そうするとウェイターが10ユーロのお釣りを返却してくれるでしょう。
クレジットカードで支払う場合でも、この方法が使えますよ。
ドイツでチップを渡さなくていいのはどんなとき?
中にはチップを渡さなくてもいいシチュエーションもあります。
チップを渡す必要がないとき
・インビス(軽食スタンド)で飲食したとき
・ファーストフード店で飲食したとき
・売店で買い物をしたとき
・ゲストハウスやB&Bで宿泊したとき
・バスなどの公共交通機関に乗ったとき
他にもサービスがよくない店では、無理してチップを払う必要はありません。レストランで店員が失礼だったときや料理が出てくるのが遅かったとき、タクシーがぼったくるためにわざと遠回りしたときなどは、チップは払わなくていいでしょう。
ドイツに行ったらチップで感謝を伝えよう!
チップを払うのは日本人にとって慣れないことではありますが、「マナーだからきちんと払わないと……」と難しく考えなくても大丈夫です。
チップは「感謝の気持ち」を伝えるもの。いいサービスを受けたらドイツ語で「ダンケ!(Danke)」と言い、気持ちに応じたチップを渡してみましょう。
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