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カナダで出逢える野生動物10選!遭遇場所や頻度を経験者が解説!
北米のカナダは雄大な自然を有している国であり、ドライブ中やハイキング中などに多種多様な野生動物と遭遇するでしょう。カナダのシンボルでもある有名な動物からちょっと危険な動物まで、北米在住者で旅行経験者が遭遇場所や頻度などを詳しく語ります。
この記事に登場する専門家
ラスベガス在住ライター兼翻訳家
mm2445
カナダで絶対に遭遇したい野生動物は?
こんにちは!北米在住で50ヶ国を旅したことがある、フリーライターのmm2445です。今回は私がこれまでのカナダ旅行の経験を参考に、遭遇場所や頻度とともに実際に出逢った動物たちを紹介していきます。
カナダは日本の約100分の1の人口密度で、自然環境が豊かです。世界で2番目の面積を有する国内には、国のシンボルにもなっている野生動物を代表として、数えきれないほど数多くの動物が生息しています。とくにカナダ西部のカナディアンロッキーでは、人里近くでも多種多様な野生動物を見かけるでしょう。それでは今回は私が実際に北米で遭遇できた動物の中で、夏場などに数日大自然を観光すれば見られる可能性が高い動物だけを、10種類厳選しましたので紹介していきます。
野生動物に遭遇するためには?
冬はほとんど野生動物が見られないので、第一にシーズンは重要ですね。人里近くに現れる動物もいますが、探すなら基本的には大自然の真ん中の方がいいでしょう。もちろん一日の旅行で見られるとも限りませんので、出逢うためには滞在日数も重要です。私の経験上、忘れたころに突然現れることが多かったので、いつでもカメラの準備はしておきましょう。
カナダで絶対に出逢いたい動物①カナダガン
まずカナダという名前が入った鳥の、カナダガンです。カナダガンの頭と首は黒く、首もとに白い線が入っています。体は茶色の羽で覆われていて、体長は1メートル前後です。アメリカ大陸の寒冷地域に生息し、たいていは群れています。大群で飛んでいると、鳴き声がかなりうるさいですよ。春にはカナダガンの家族が一列に並んで歩く、まるでカルガモ親子の行進が見られます。
遭遇しやすいエリア
北米の都市公園などに群れでいます。五大湖周辺にとくに多いです。
筆者が実際に遭遇した場所
アメリカのシカゴやボストン、ワシントンDCのような、大都市の公園などに数多くいました。北米在住なら全く珍しくない鳥です。
遭遇頻度
★★★
カナダで絶対に出逢いたい動物②ムース
ムースはカナダのシンボルにもなっている動物です。ヘラジカのことで、エルクとも呼ばれています。体長は3メートル近くあり、中には2メートル近い角を持つものもいるらしいです。体格だけでなく大きな角を持っているので、もちろん近づくのは危険ですよ。国のシンボルになっている動物なので、絶対見ておきたいですね。
遭遇遭遇しやすいエリア
カナダや北欧の森林に生息しています。
筆者が実際に遭遇した場所
カナディアンロッキーのジャスパー国立公園の近くのハイウェイを走っていると、道沿いにいました。
遭遇頻度
★☆☆
カナダで絶対に出逢いたい動物③ビーバー
ムースと同じく、カナダのシンボルになっているビーバー。カナダに生息しているのはアメリカビーバーという種類です。カナダという名前が入っている動物や、国のシンボルになっている動物は少なくとも見たいですよね。
ビーバーといえばダムを作ることで有名ですが、やっぱり水辺で遭遇する可能性が高いです。水が豊富な国立公園とか、自然豊かな場所で見つけられるでしょう。国のシンボルと言っても、そう簡単に出逢えるわけではありません。
遭遇しやすいエリア
北米の川や湖、池のそばの湿原に、よく生息しています。
筆者が実際に遭遇した場所
アメリカのグランドティトン国立公園内で見かけました。
遭遇頻度
★☆☆
カナダで絶対に出逢いたい動物④グリズリー
ハイイログマとも呼ばれていて、ヒグマの一亜種です。グリズリーの体重は200キロほどありますが、泳ぎが得意です。さらに時速50キロで走ることもできます。
日本でもグリズリーという名前を耳にすると思いますが、結構危険な動物という印象を持っているのではないでしょうか?北米にいる野生のグリズリーは、危害などを加えなければ大人しかったです。このときは写真のように人間が10メートル先にいても、ほとんど無視でした。これはあくまで私の経験で、もちろん何かあっても自己責任でお願いします。
遭遇しやすいエリア
カナディアンロッキーなどのカナダ西部、イエローストーン国立公園のようなアメリカ北西部、アラスカなどに限られています。
筆者が実際に遭遇した場所
カナディアンロッキーのバンフ国立公園の近くのハイウェイを走っていると、道沿いにいました。
遭遇頻度
★☆☆
カナダで絶対に出逢いたい動物⑤アメリカグマ
北アメリカの各地の森林などで見られるアメリカグマ。体長は150センチぐらいで、体毛は黒くて短いです。グリズリーと同様に危険なイメージを持っていると思いますが、人間が近くにいても案外大人しかったです。もちろん写真を撮ろうと近づきすぎるのは危険です。
野生のアメリカグマが水浴びをしているところも、しっかり見られました。写真は水浴びを終えて帰っていくところです。
遭遇しやすいエリア
北米の自然が豊かな森林に生息しています。
筆者が実際に遭遇した場所
カナディアンロッキーのバンフ国立公園の近く森林、アメリカのヨセミテ国立公園のトレイルや、イエローストーン国立公園内やグレート・スモーキー山脈国立公園内などで見かけました。
遭遇頻度
★☆☆
カナダで絶対に出逢いたい動物⑥ビッグホーン
同じく北米に生息していて、オオツノヒツジとも言われるビッグホーン。体長は150センチぐらいで、耳は少し長くて先端がとんがっています。昼行性で人里近くにも突如現れるので、我々人間の方が驚きました。
カナディアンロッキーのハイウェイを走っていたら、崖下に大群で現れました。道路にもかまわず入ってきています。このときは30匹ぐらいいました。翌日も同じ場所にいたので、遭遇しやすい場所は決まっているのかもしれませんね。一度見かけた場所にもう一度行ってみるのもいいでしょう。
遭遇しやすいエリア
北アメリカの高所で群れで現れます。夏場は標高2000メートル前後の高所で、冬場は標高1000メートル前後の低所に生息しています。
筆者が実際に遭遇した場所
カナディアンロッキーのジャスパー国立公園の近くのハイウェイを走っていると、道に群れで現れました。カナダのウォータートン・レイク国立公園内でも遭遇しました。
遭遇頻度
★☆☆
カナダで絶対に出逢いたい動物⑦コヨーテ
コヨーテはオオカミに近縁であり、オオカミより少し小型です。コヨーテもオオカミも、北米の国立公園内や車通りの少ない道路などで見かけたのですが、私は写真を撮れたことがありません。いつもあっという間にどこかに行ってしまうので、カナダ旅行中はカメラを常に構えておいた方がいいでしょう。
遭遇しやすいエリア
北アメリカ大陸全体に広く分布しています。
筆者が実際に遭遇した場所
カナディアンロッキーのハイウェイを走っていると、道に一匹現れました。
遭遇頻度
★☆☆
カナダで絶対に出逢いたい動物⑧アライグマ
野生のアライグマは日本では、あらいぐまラスカルのような可愛いらしいイメージが強いかもしれませんが、実際には汚らしい動物です。北米ではゴミ箱を住処にしているイメージしかありません。人間に危害を加えたりはしませんが、鋭い爪を持っていて危険な動物なので気をつけてくださいね。
モントリオールの都市公園が自然豊かなので、たくさんのアライグマが人間の持っている食べ物の匂いに誘われて集まってきました。このときはアライグマが多すぎて、かなり引きました。
遭遇しやすいエリア
北アメリカ大陸全体に広く生息しています。夜行性で、都市部の緑豊かな公園などにも現れます。
筆者が実際に遭遇した場所
カナダのモントリオールの都市公園に大群で現れました。またアメリカにある各地の公園のゴミ箱に住んでいます。
遭遇頻度
★★☆
カナダで絶対に出逢いたい動物⑨シカ
カナダならどこにでもいる、野生のシカ。シカと言っても、ミュールジカとかいろいろな種類がいるので、地域による違いを楽しむのもいいでしょう。とくに夕方に出現しやすいです。
シカが堂々と道を横断しています。カナダの道は真っ直ぐなところが多いので運転しやすいのですが、自然豊かなエリアではシカに追突する可能性があるので危険です。クラクションを鳴らしても振り向くだけで、なかなか逃げません。油断せずにドライブをしてください。
遭遇しやすいエリア
世界中の森林などに生息しています。北米では高速道路によく飛び出してきて危険です。
筆者が実際に遭遇した場所
北米のハイウェイによく飛び出してきます。国立公園などのトレイルでもよく見かけます。
遭遇頻度
★★☆
カナダで絶対に出逢いたい動物⑩リス
世界中の都市部の公園などにいるリスです。小動物ですが、もし噛まれたりすると危険です。北米に住んでいると、誰でも一週間で見飽きますよ。
カナダでよく見かけるのは大きいネズミのようなリスですが、可愛いシマリスもたくさんいますよ。
地域によって少し色が違います。先ほどのは灰色でしたが、こちらはもっと茶色が強いですね。
灰色や茶色が多いのですが、真っ白なリスもいました。このリスはモントリオール市内の公園で見かけました。
真っ白なリスの次は、真っ黒なリスです。オタワの公園にいました。
遭遇しやすいエリア
都市公園などにいます。カナダ以外でも世界中で見られます。
筆者が実際に遭遇した場所
カナダの都市公園などにたくさんいます。
遭遇頻度
★★★
カナダで絶対に出逢いたい動物のまとめ
今回はカナダで私が実際に出逢った動物をお届けしましたが、いかがだったでしょうか?カナダのシンボルにもなっているムースやビーバーに加えて、遭遇するのがちょっと恐いグリズリーやアメリカグマ、そしてカナダという名前が入っているカナダガンなど、どの動物も絶対に見てみたいですよね。ポイントとしては滞在日数に余裕を持たせて、大自然のハイキングコースに足を運ぶのがいいでしょう。カナダは大自然の絶景とともに、珍しい野生動物を見てみたい方におすすめの旅行先です。
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