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【閲覧注意】孵化寸前の卵を茹でた「バロット」の味とは?フィリピンの屋台で珍味を食べてみた!
フィリピンでは孵化直前のアヒルの卵を加熱したゆで卵「バロット」を食べる習慣があります。見た目からグロいバロットですが、作り方や味、そして腹痛にならないのか気になりますよね。今回はフィリピンの屋台で売られているバロットを実食レビューしてみました。
この記事に登場する専門家
ヨーロッパでノマドワーカーしていたフリーライター
しっしー
フィリピンの珍味「バロット」とは?
こんにちは、ヨーロッパでノマドワーカーをしていたしっしー です!
今回はフィリピン・セブ島に滞在していた時に食べたバロットをレビューしたいと思います。
バロットとは、孵化直前のアヒルの卵をゆで卵にした食べ物です。東南アジアを中心に滋養強壮に良い食べ物として親しまれています。
もともとは17世紀に中国から伝わり、フィリピンで人気に火がつきました。現在はフィリピン独自の進化を遂げ、ローカルフードとして確立。
フィリピンでは、自転車の屋台で売り歩く光景がよく見られます。最初は「ゆで卵の屋台かな?」と思っていましたが、実際はそんな生ぬるいものではなかったです。
フィリピン名物バロットの種類
バロットの屋台に行くと卵に数字が振られています。「16」や「18」などサインがしてあり、これは「アヒルが卵を産んで何日目に茹でたか」を記したものです。例えば「16」と記載があれば、産んでから16日目に茹でたということになります。
また日数が大きいほどヒナが成長しているので、見た目がグロくなっていきます。屋台で売られているのは14〜21日目のものが多く、一番美味しいのは18日目のバロットだそうです。
18日目のバロットはクチバシや羽、骨格が確認できるレベルで、味や食感が最高と聞きました。(フィリピン人の友人が賞賛)
日本人からすれば「グロい」と思ってしまいますが、フィリピン人からすれば普通に美味しいらしいです。
フィリピン名物バロットの調理方法
バロットの作り方はゆで卵をよりも複雑です。
①アヒルの卵を8日間布で包んで太陽光で保温する
②9日目に孵化器に移し保温をする
③ライトでヒナの様子を確認しながら卵を観察する
④好みの日数になったらお湯で茹でて完成
⑤57度で保温しながら売り歩く
上記の方法でバロットは作られています。ゆで卵しか知らない日本人にとっては驚きですよね。
日本でもたまに茶色いものが入ったゆで卵がありますが、それとは比べ物になりません。
バロットの正しい食べ方
バロットはレストランなどでは、調理して提供されます。しかし屋台では殻ごと提供されるので、正しい食べ方を覚えておきましょう。
まずは卵のてっぺんをスプーンなどで叩いて割り、穴を開けます。開けた穴からスープを吸って、好みで塩やレモン果汁を入れましょう。
その後は、スプーンですくって食べたり、殻を剥いてかぶりついたりしてもOKです。
私が訪れた屋台では、殻を剥いてかぶりつくスタイルをお勧めされました。
フィリピンのセブ島でバロットを食べてみました
私はフィリピンのセブ島に滞在し、実際にバロットを食べてきました。そこで、その時の様子を写真に納めたので、ぜひご覧ください(閲覧注意です)
セブ島の市街地に出るとバロット屋台が並んでいます。おじさんが「バロット〜」と言いながら売っています。
自転車を漕ぎながらの移動式屋台も多いです!
値段は20ペソ(約50円)とお手軽です!
バロットが無造作に積み上げられています。見た目はゆで卵みたいで美味しそうなんですが。
友人は一番美味しいと言われる18日目を手に取りました。何回か食べたことがあるらしく、「美味しいからハマってしまった」とのこと。
食べたことがない人からすれば「ちょっと頭おかしいのかな?」と思ってしまいます。
友人の選んだ18日目のバロットを開けると、アヒルの形がリアルに残っています。
もはやゆで卵ではなく、アヒルのヒナを茹でた食べ物。
そして友人が一口食べると、ジュワッと血が出てきました。周りの友人も「うわぁ」「グロッ」と言いながら顔をしかめています。
しかし友人は「うまいうまい」と食べているんです。本当に信じられない光景ですね。
私はグロいのがダメなので14日目のバロットにしました。
とはいえ、開けてみると血管が浮き出たグロい中身が登場します。「これ本当に食べていいやつか?」と躊躇してしまいますね。
しかし、ずっと躊躇しているわけにはいきません。
勇気を出して食べてみます。
「あれっ、美味い」
「出汁が効いたゆで卵みたいで食べれるな」
本当に驚きでした。鶏の出汁が混ざったゆで卵みたいで美味しいのです。
見た目はグロいですが、目を閉じて食べれば絶品のゆで卵になりました。
でも食べた痕跡を見ると「うわっ」と思ってしまいます。
そして、その反動で口から吐き出してしまいました。見た目がグロいと、どんなに美味しくても拒否反応が出てしまいます。
実際にバロットを食べてみた感想としては「味は悪くないけど見た目がグロすぎて食べられない」という結論に。
何も知らされずに口に入れられたら、美味しく食べれると思います。
バロットを食べる時の注意点
日本人がバロットを食べる時に注意してもらいたいことがあります。
それは衛生面で、殻に穴が開いたものや茹でて日数が経ったものは、サルモネラ菌や大腸菌などが発生し、食中毒や腹痛を起こす危険性があります。安全にバロットを食べたい人は、レストランで提供されるバロットを食べてください。
また日本人には馴染みがない食べ物なので、体が受け付けず腹痛になる人も多いです。食べる時はあくまで自己責任でお願いします。
勇気がある人は挑戦してみてください
今回はフィリピンのローカルフード「バロット」について紹介をしました。
見た目はグロいですが、味は絶品です。日本人には刺激が強すぎますが、旅の思い出になることは間違いありません。
勇気のある人はぜひ試してみてください。
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