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アメリカの物価は意外に安い!?在住者が日本より安いor高いもの・エリア別物価をご紹介!
旅行でアメリカに来る際、あまり細かい物価は気にならないかもしれませんが、留学や長期滞在となると話は別ですよね。また、州によって税額が違ったり、物価が違うので、旅行する際の参考になればと思い、筆者のアメリカ生活の経験を元に日本とアメリカの物価の違いを考えてみました。
この記事に登場する専門家
気ままなアメリカ在住ライター
bunny
在住20年以上で感じたアメリカの物価
ハロー!気ままなアメリカ在住ライターのbunnyです。
アメリカに移住して20数年が経ちます。最初はハワイ州に10年ちょっと。そしてアメリカ中西部にあるミシガン州に引っ越してからは毎年冬の数ヶ月をハワイで過ごすようになりました。物価が高いと言われているハワイ州と一般的な家庭が普通の生活をしているミシガン州、物価の基準とされているニューヨークの物価などを考えてみたいと思います。
移住する前は、旅行で行く国としか考えていなかったので、アメリカに関してあまり知らなかったのですが、いざ住むようになると、お買い物に行くたびに日本と物価を比べて、「安いわ!」「高いわ!」と肌で感じるようになりました。アメリカは広く、それぞれの州によって物価が違うので、一概には言えませんが、公表されている物価指数と筆者の感じたことを合わせてご紹介します。
アメリカの価物は高い?安い?
日本のサイズをアメリカと比べると、カリフォルニア州くらいの大きさなので、いかにアメリカが大きいかがわかると思いますが、アメリカは本当に広く、それぞれの州で独立した行政になっているので、物価も州によってかなり違いがあります。日本でも東京と大阪では両方共大きな都市ですが、物価はかなり違いますよね。それが、ましてや東京と田舎の町を比べると物価の違いが大きいと思います。それと同じで、アメリカでも大都会と田舎ではかなり物価の違いがあります。
でも、アメリカの場合、都会だから、田舎だからと言うだけではなく、お金主義のアメリカらしく、政治や大企業の意向で物の値段が変わってきたりします。たとえば、健康保険。アメリカでは国民保険のようなものがしっかりと定着していないので、保険会社から個人で健康保険を購入する形になっています。その健康保険は、政治の派閥などの影響もあって田舎でも都会に比べて高い場合もあるんです。日本から旅行で来る時に健康保険は関係なので、今回は割愛しますが。その点では、日本とは習慣や文化にかなり違いがあるかもしれませんね。
アメリカの物価の基準はニューヨーク
アメリカの物価を語る時によく基準にされるのがニューヨークの物価です。ニューヨークは言わずと知れた大都会です。そのニューヨークの物価を100として他の都市の物価を比べることがよくあります。今回は、下記のリンクの「Northern America: Cost of Living Index by City 2019(2019年北米の都市別物価指数)」を参考にしながらご紹介します。
Northern America: Cost of Living Index by City 2019
2019年北米の都市別物価指数
www.numbeo.com
①【比較的安い!】アメリカの日常の食費の物価
2019年の日常の食品の物価指数では、ニューヨーク100に対して、ハワイ州のホノルルは106.64で一番高いとされています。ちなみにニューヨークは2番目。一番物価が低いのはアイダホ州のボイスが52.2とホノルルの半分ほどの物価になっています。ミシガン州のデトロイトも56.44で、ハワイ州の約半分ほどの物価になっています。
その他の都市で観光によく訪れる都市をご紹介します。
サンフランシスコは94.22で4位
マイアミは79.43で12位
カリフォルニア州のロスアンジェルスは74.05で17位
シカゴは73.90で18位となっています。
私が20年ちょっと前にハワイに移住してきた時に感じたのが、ティッシュペーパーやトイレットペーパーなどのペーパー類とバナナが高い!と思ったことです。その当時、東京に住んでいた時に日本ではバナナひと房(10本以上付いていたと思います)で100円とかで売っていたので・・・。
トイレットペーパーの価格は?
ティッシュペーパーも5箱で400円くらいだったと思いますが、ハワイでは一箱1.5ドル(約170円)くらいでした。それは今でも同じくらいです。トイレットペーパーに関しては、ハワイ州では、大巻のトイレットペーパー(普通サイズの4個分と表示されていますが、そんなに大きくないと思いますが・・・)が4個で13ドル(約1450円)もするんです! 1個360円ほど。紙の質は日本に比べてかなり柔らかいので、私は多少高くてもアメリカのトイレットペーパーの方が好きですが。同じものでもミシガン州だと、大巻サイズで1個150円くらいです。物価指数から考えると、ニューヨークはハワイ州よりちょっと安いくらいになるようですね。
水やミルクの価格は?
ペットボトルに入っている水を比べると、ハワイ州のホノルルでは2ドルちょっと(約250円)ですが、ミシガン州ですと1.5ドル(約170円)ほどです。でも、ハワイ州にはハワイ産の水があり、それだと1本70セント位(約80円)で買えるので、アメリカ本土から持って来るものではなく、ハワイ産のものを買えば物価は安く抑えられます。
特に驚くのはミルクの価格です。ハワイ州ホノルルだと1ガロン(3.8リットル)のミルクが8ドル(約900円)もするのに比べて、ミシガン州だと4ドル位(約450円)なんです。やはり倍ほどの違いがありますね。
アメリカ本土とは違うハワイの物価はこちらから!
野菜・フルーツ、肉の価格は?
アメリカのお肉は本当に安くて、大きなステーキでも10ドル(約1100円)くらいで購入できます。日本でもアメリカ産のお肉は安いと思いますが、関税がかかっているので、アメリカに比べると高くなっていると思います。最近アメリカでは神戸ビーフブームで、神戸ビーフは100gで53ドル位(約6000円)もするので、普通のアメリカ牛に比べるとかなり高級な食材となります。
野菜やフルーツも日本に比べるとかなり安いです。物価の高いハワイ州でも日本よりは安いと思います。アメリカでは、量り売りの価格で表示されていて、1パウンド(約450g)についての価格です。一番安く購入する方法はスーパーマーケットです。ファーム・トゥ・テーブル(Farm to Table)が流行っているアメリカなので、新鮮な野菜をファーマーズマーケットで手に入れるのもよいですが、案外ファーマーズマーケットの物は高いことがあります。
②【高い?】アメリカの外食の物価
アメリカで外食する時にはサービスに対してチップを加算します。その点で考えると、表示されている価格の20%以上(それぞれの州の税金+チップ)増しの金額と思っているとよいでしょう。「2019年北米の都市別物価指数」を観ると面白いことに気がつきます。
ニューヨークを100とした時に食品を購入する際にはニューヨークより物価の高いハワイのホノルルが85.75になっていること。ハワイでは材料を買って家で作って食べるより外食した方がよいのでは?ハワイにはプレートランチがあり、その量は日本人にとっては2人分くらいあるので、そういう意味でも物価が安いと言えるのかもしれませんね。
一般的には、日本では仕事以外でのちょっとしたランチならば1500円位が普通かもしれませんが、ビジネス街でのランチは1000円ほどだと思います。また、気軽にほか弁などでランチをすると500円以内で収まることもあります。アメリカでは、ランチにハンバーガーをレストランで食べると10ドル前後(約1100円)で、税金とチップを付けると12ドル位(約1400円)になります。定食的なものを食べると20ドル前後(約2200円)にもなってしまいます。そう言う意味では、外食は日本よりアメリカの方が高いかもしれませんね。
③【安い!】アメリカの公共交通の物価
アメリカの公共交通は、日本に比べると安いと思います!タクシーの初乗り料金も(都市によって違いますが)だいたい3ドル前後(約330円前後)からで、1/5マイル(約320m)ごとに50セント(約60円)ほどが加算されていきます。低料金から始まるので、ちょい乗りに利用すると便利です。でも、最終料金に対してチップを加算するので、そのチップの金額によっては日本より高くなるかもしれませんね。もちろんチップは自分で決められるものですが。
アメリカには配車サービスアプリの「Uber(ウーバー)」があり、タクシー料金より安くで利用できるので、やはり日本よりはかなり安いです。また、ガソリンもある時の価格では、1ガロン(3.8リットル)で2.8ドル(約300円)〜3.5ドル(約400円)ほどと州によって差があります(時期によって違います)。日本のガソリンが1リットル150円とすると1ガロンで570円になってしまうので、日本の方がかなり高いですよね。
高速道路はほとんどの道がフリーウェイで無料ですが、シカゴなどの場合、一部で有料道路があり、それも1ドル単位での通行料金なので、ほぼ気になることはないです。日本のように高速道路全体に加算されるわけではありません。
④【安い!】アメリカブランド品の物価
アメリカの人気のブランドと言えば、コーチやティファニー、ケイト・スペード、カルバン・クラインなどがありますが、日本に比べるとかなり安いようです。特にアウトレットで購入するとコーチやケイト・スペードの小さなお財布は3000円〜5000円位で購入できるので、ちょっとしたお土産などにも良いですよね。
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⑤【安いものも!】アメリカの嗜好品の物価
アメリカではお酒は日本より安いです。特にビールは安いようで、州によっては1本70セント(約770円)くらいで購入できます。一番高いのはアラスカ州で24本入りのバドライトが31.21ドル(約3450円)で、1本140円ほどです。一番安いのは、イリノイ州で15.20ドル(約1700円)で、1本79円ほどです。
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アメリカではタバコを吸う人は少なくなってきていますが、タバコ一箱の価格は日本に比べてアメリカの方が高いです。銘柄や州によって違いますが、だいたい5ドル(約550円)〜8ドル(約880円)くらいです。
⑥【エリアによっては高い!】アメリカの住宅の物価
アメリカの住宅の物価は、ニューヨークを100とすると、サンフランシスコが106.05でニューヨークより高く1位となります。ハワイに住んでいてハワイの住宅は高いと思っていたけれど、ホノルルでは61.58で10位と案外高くないことが表されています。と言うのもエリアによって差があるからではないかと思います。
筆者の場合、ハワイで20年ほど前にコンドミニアムを購入していますが、2006年くらいから急に価格が上がってきて今では倍位の価格になっています。また、ミシガン州では、3ベッドルームくらいの大きなお家が3千万円くらいで購入できますが、同じ位の大きさの家をハワイ州で購入するならば1億円くらいになります(エリアによって価格差はあります)。
「北米の都市別物価指数」を観て感じたこと
「北米の都市別物価指数」は、一般に発表されているものなので正しいのでしょうが、実際にアメリカに住んでいるとちょっと違うのかな?と思うところもあります。
筆者の感想としては、ハワイの住宅物価はかなり高く、ニューヨークやサンフランシスコに匹敵するのではないかと思っています。
食品の物価もかなり高く感じます。でも、アジア食材などはアメリカ本土に比べて安いので、日本人には住みやすい物価となっているように感じます。物によって違いがあるので、一概には言えないと言うのが感想ですが、日本と同じような食生活をしているのか、アメリカに合わせた食生活をしているのかによって買うものが違って来るので、物価も個人の思考によるのかもしれないと思いました。
州によって違う税金
アメリカでは州によってセールスタックスが違います。デラウェア州、モンタナ州、ニューハンプシャー州、オレゴン州ではセールスタックスがなく、他にも収入に対しての税金がかからない州もあります。また、同じ州の中でも都市によってセールスタックスが違う場合もあるんですよ。州の中で大都市と郊外ではかなり違いがあります。
アメリカのセールスタックスは、食品にはかからないことがあります。例えばミシガン州の場合、材料となる食品には税金がかかりません。サンドウィッチなど加工されたものにはかかりますが、サンドウィッチの材料であるハムにはかかりません。イリノイ州では、都市によって違いますが、大都市シカゴと郊外では食品にかかる税率が違ってきます。
物価に対抗!アメリカでの節約術
アメリカのスーパーなどではクーポンがあります。日本でもクーポンがありますが、日本ではセール品で節約する方が多いのではないでしょうか?アメリカでは、それぞれのお店で無料で登録して会員になると会員価格で購入できるんです。会員カードをもらいますが、小さなカードで車のキーホルダーにつけられるものもあり、カードを忘れた時には登録した電話番号を言えばそれでOKと言うこともあるので、とても便利ですよ。
アメリカの物価を上手に利用して楽しもう!
アメリカと日本の物価を比べてみましたが、アメリカに旅行に来る時にはアメリカ製のブランド物をゲットするのがお得で、日本に比べるとかなり安いです。また、日常での食事は、スーパーマーケットで材料を買ってコンドミニアムなどで調理したりすると、アメリカの食品の物価がわかって面白いと思います。特にフルーツは日本に比べて安いのでいっぱい食べてください!外食をする際には、チップを忘れずに!表示されている価格の2割り増し位の価格だと思っているとよいです。お買い物はクーポンを!外食ではハッピーアワーなどを上手に利用して、アメリカ旅行を存分に楽しんでくださいね。
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