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近年のアメリカの治安は安全?変化する危険都市と頻発する犯罪を紹介!
海外旅行や留学、お仕事などでアメリカに入国をする日本人は毎年多いです。海外を訪れる前は必ずといっていいほど、治安に関して心配になりますよね。今回は、アメリカでも特に治安が悪いとされている地域や都市・注意すべきポイントを、データや事例とともにお伝えします!
この記事に登場する専門家
現役大学生ライター
ray
アメリカは安全?4つのケース別治安情報をご紹介します!
みなさんこんにちは!大学生ライターのrayです。
アメリカは、経済大国であり主要な観光地としても有名です。
海外からの旅行者数ランキングでは、フランス、スペインに次いで3位にランク入りしており、約7,694万人の外国人観光客がアメリカを訪れています。
アメリカには、観光客にとって魅力的な場所が数多くあります。
眠らない街と呼ばれるニューヨーク、壮大な自然を満喫できる国立公園、ロサンゼルやマイアミの日当たりの良いビーチなどは、毎年多くの観光客を魅了しています。
アメリカは観光客にとって安全な国と言われており、世界治安ランキングでは51位に安全な国にランクインしています。
しかしどの国にもあるように、アメリカにも治安の悪い都市や地域があります。
今回は、アメリカのケース別治安情報と治安の悪いエリアのご紹介、さらにアメリカ観光の際に注意すべきポイントをお届けします!
1. 全体的にアメリカは安全な国!【全体的なリスク】
全体的なリスク: 中
全体的にアメリカは安全な国です。
観光客が事件や事故等に巻き込まれる確率は低いです。危険への対策も世界トップで優れています。
テレビや映画などのメディアでは、アメリカの事件や事故をよく取り上げるため、
危険が多いというイメージを持つ人がいるのは事実です。
しかし、ほとんどの暴力事件や犯罪は、一部の都市部や貧しい郊外に集中しています。
渡米の前には、各都市に関する情報が載せられているウェブページをチェックすることをおすすめします。
2. 日本人旅行客が遭いやすいスリのパターンは?【スリのリスク】
スリのリスク: 中
一般的に、アメリカではスリ事件にあうリスクは少ないです。しかし注意は重要です。
2020年現在、アメリカの多くの都市でスリが増加しています。
サンフランシスコとシカゴでは、2018年内に2,100を超えるスリが確認されました。
アメリカのエスカレーターで起きたスリの事例をご紹介します。
若い年代で構成されたスリ集団が、エスカレーターに乗り込み犠牲者を囲む事件が発生しています。犯行内容は、メンバーの1人が犠牲者にぶつかり、その瞬間に財布を鞄からとりだし、パートナーに手渡すといった悪質なもの...。
スリに関して旅行客が気をつけるべきことは、身分証明書とパスポートを常に守ることです。大切なものは肌見離さないようにしましょう!
また、よくある日本人旅行客が遭いやすいスリのパターンとして、置き引きが挙げられます。
実際に、私の友だちのなかでもアメリカにて置き引きをしたことによって、荷物が取られてしまうということが起きています。
観光名所、ショッピング街や人通りの多い通りでは特に注意しましょう。
スリの予防策としては、手口をウェブサイトや本などで、事前に調べておくことをおすすめします。
狙われないために、ブランド品とわかるものや、一見して高価そうなものをなるべく身につけないようにしましょう。
3. ケース別治安情報【詐欺のリスク】
詐欺のリスク: 中
詐欺に関しては、他の観光地と同様にアメリカでも起こります。
以下では、アメリカ観光中に旅行客が遭遇した詐欺の手口と詐欺を回避する方法を、ご紹介します。
①偽チケットの販売
アメリカには世界で人気のあるコンサート、演劇、スポーツイベントが通年を通して開かれています。
このときに多くの人があう被害が、チケットが偽物であったりお金を払ったのにもかかわらずチケットが渡されないというものです。
また、クレジットカードの情報を盗むために、チケットをオンラインで販売するふりをする事件も起きているそう。
インターネットでチケットを購入する際にカードを使用する場合は注意しましょう。
支払う前に「偽チケット」「チケット詐欺」などというワードを検索して、安全性を確かめるのをおすすめします。
②壊れたタクシーメーター
故障しているメーター (または詐欺用に作られているメーター) が多額のお金を請求することがあります。
注意しないと数百ドルの金額になることがあります。
この種の詐欺を避ける方法としては、タクシーの運転手と事前に料金を交渉するか、車に乗る前にメーターが正しく機能しているかを確認しましょう。
③グループ写真
ハリウッドやニューヨークといった人気の観光地があるというだけ、アメリカでは、観光地での詐欺トラブルの可能性を考える必要があります。
ロサンゼルス観光中のチャイニーズ・シアターにて起きた事例を紹介すると、観光地をぶらぶらしている間に突然、集合写真を撮ってあげると申し出てくる人がいます。撮ってもらうと、相手がお金を請求してくる場合があります。友人は、ニューヨークのタイムズスクエアにて同様の経験をしています。
正直、この種の詐欺を避けるのは難しいです。好意で写真を撮ってくれる人もいるからです。
必要に応じて、一緒に旅をする相手に写真を撮ってもらうことがベストでしょう。
④偽のWiFi
最近ではほとんどどこでもWiFiを見つけることができますが、これらの無料WiFiのなかでも危険なものがあります。
アメリカでも起きているこの種の犯罪は、ハッカーがセキュリティで保護されていないWiFiスポットを利用して、コンピューター、パスワード、オンラインアカウントなどにアクセスできるようハッキングするというもの。
アメリカの友人が教えてくれたこの詐欺を避ける方法としては、ホテルや、ショップ、空港のスタッフに、どのWifi接続が公式の接続かを確認することが最前の方法だそうです。
4. 自然災害の発生率は高い?【自然災害のリスク】
自然災害のリスク: 中
アメリカの一部の州では、地質や気象により自然災害が発生する可能性があります。
例えば、アメリカ西海岸とハワイでは、地震の発生率が多いです。
2020年現在オーストラリアで深刻な山火事は、アメリカでも同様に長年深刻な問題とされています。夏の間の山火事は、特にカリフォルニアとその近くの南部地域で発生しています。
ハリケーンは大西洋岸、メキシコ湾、ハワイ諸島に多いようです。
私の周りでも、ハリーケーンが起きて飛行機の欠航を経験した友人が多いため、旅行の際はハリケーンの発生しやすい時期を考慮しながら日程を立てることをおすすめします。
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渡米前に知っておきたい!アメリカでのテロリスクは?
テロのリスク: 中
アメリカでテロ攻撃を実行しようとするテロリストが多いです。
外国人が訪れる観光地やイベントを含め、攻撃は無差別に行われる可能性があります。
公安調査庁のサイト「世界のテロ等発生状況」や外務省のページでは、信頼性の高いテロに関する情報を提供しています。このようなサイトから情報を得て、常に警戒しましょう。
9/11以来、ほとんどの観光名所では多くの警察が警備を行なっています。
何かあった際には、近くの警察に報告をし被害の規模を減らすことも重要です。
治安の好悪は、国際関係を含む様々な要素でも変わってきます。
また、自身の旅行中の行動によっても変わってくるので、さまざまな状況において安全であるかどうかを判断しましょう。
多くの暴力犯罪率が報告されている都市【ミシガン州・デトロイト】
この先では、アメリカの中の犯罪率や殺人数、貧困率と失業率の項目を見たときに、最も数が大きい地域を「治安が悪い地域」としてご紹介します。
治安の好悪は項目によっても変わるので、ここで紹介した地域が全ての項目で悪いとは限らないということをお伝えしておきます!
1.ミシガン州・デトロイト
> 2018年の暴力犯罪率: 2,007
> 2018年の殺人: 261
>貧困率: 37.9%
> 2018年の失業率:9.0%
デトロイトは、10万人あたり2,000件を超える暴力犯罪率が報告されている都市です。
また、デトロイトの年間失業率は9.0%と驚異的です。
ある研究者によれば、失業率の上昇は犯罪率を高める傾向があるそうです。
窃盗事件の多い都市【テネシー州・メンフィス】
2.テネシー州・メンフィス
> 2018年の暴力犯罪率: 1,943
> 2018年の殺人: 186
>貧困率: 26.9%
> 2018年の失業率: 4.6%
メンフィスの暴力犯罪率は10万人あたり1,943件で、全国の主要都市で2番目に高くなっています。
この都市では、2018年に自動車窃盗を含む窃盗事件が6,406件明らかになりました。
これはアメリカの都市の中で4番目に高いです。
殺人事件が多発している【ミズーリ州・セントルイス】
3.ミズーリ州・セントルイス
> 2018年の暴力犯罪率: 1,800
> 2018年の殺人: 187
>貧困率: 25.0%
> 2018年の失業率: 3.8%
セントルイスでは2018年に187件の殺人がありました。これは全米平均の約18倍だそうです。
また全米平均の約9倍のレイプ被害が報告されています。
FBIのレポートでは、治安の悪さはデトロイトに続くワースト2と発表されています。
報告されている事件の70%は暴力犯罪【アラバマ州・バーミンガム】
4.アラバマ州・バーミンガム
> 2018年の暴力犯罪率: 1,911
> 2018年の殺人: 88
>貧困率: 28.1%
> 2018年の失業率: 4.6%
バーミンガムは、暴力犯罪率が高いアメリカの3大都市の1つです。
2018年にバーミンガムで報告された事件の70%は暴力犯罪でした。
また、バーミンガムでは住民4人に1人以上が、貧困ライン以下の生活しています。
国内の暴力犯罪率5倍【メリーランド州・ボルチモア】
5.メリーランド州ボルチモア
> 2018年の暴力犯罪率: 1,833
> 2018年の殺人: 309
>貧困率: 22.4%
> 2018年の失業率: 5.7%
ボルチモアの10万人あたり1,833件の暴力犯罪率は、アメリカ国内の暴力犯罪率の5倍近いです。
ボルチモアのある近所では、約500台の監視カメラを設置したそうです。
この取り組みは、多数の事件の解決に役立っています。
近隣地域では犯罪が減少しており、ボルチモアの他の地域でも同様の取り組みが採用され始めています。
空間的格差による治安の悪化【ミズーリ州・カンザスシティ】
6.ミズーリ州・カンザスシティ
> 2018年の暴力犯罪率: 1,590
> 2018年の殺人: 137
>貧困率: 17.3%
> 2018年の失業率: 3.5%
治安悪化の原因と考えられているのは、富裕層が郊外に移り住んだことによって起きた、都市部の空洞化と貧困化が進んだこととされています。
カンザスシティの最も危険な部分には、ダウンタウン、ライキンズ、ショールクリークが含まれます。
ご紹介した都市や地域以外でも、観光客による犯罪や自動車窃盗の報告があります。
(特にカリフォルニア、アリゾナ、ニューメキシコ、テキサスのメキシコ国境付近など)
訪れる予定のある都市や地域の治安情報を、事前に調べておくのをおすすめします!
事前の情報集めで、アメリカ観光を存分に楽しみましょう!
いかがでしたか?
どの国においても言えるように、100%安全な環境はありません。
旅行客は、犯罪や自然災害などの危険に直面する可能性が少なからずあります。
大切なことは、注意すべきことは何かを知ることです。
「ついうっかり」や「気づかないすきに」をなくすことで被害を防ぐことができます。
緊急の場合は、911に電話をして助けを求めましょう。緊急ではない場合は311をダイヤルしてください。
事前の情報取集で危険から身を守りましょう!
今回写真を提供してくれたカイ君のインスタグラムはこちら!
素敵な写真ばかりなのでチェックしてみてくださいね〜!
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