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ストラスブールお土産8選!アルザスワインやマカロンクッキーは喜ばれる!
ストラスブールのマスコットキャラクターはコウノトリ。お土産のモチーフとして可愛らしい雑貨に多く登場し、見るだけで心和みます。また、アルザス地方という独特の文化が育まれたこの町は焼き菓子やワインも有名。美味しい物、幸せ運ぶ物の前で人は笑顔になる!そんなお土産をご紹介。
この記事に登場する専門家
ドイツ在住主婦ライター
うおこ
ストラスブールを歩けば、思わず笑顔になれる
こんにちは!雑貨好きで旅の記念と称してついつい雑貨に手を伸ばしてしまう、ドイツ在住ライターのうおこです。
ストラスブールを歩いていると、あちらこちらでコウノトリの人形が目に留まります。コウノトリは市の鳥であると同時に、この町のマスコットキャラクター。“赤ちゃんを運んでくる”というイメージから、幸せのシンボルとして大切にされています。
この幸せオーラが町を包んでいるのか、なんだかどれを見てもほっこりとした気分になったり美味しく感じたり…思わず笑顔!
今回はその中で筆者がおススメするお土産8選をご紹介します。
ストラスブールってどんな都市?
アルザス地方の可愛い町
「アルザス地方」をご存知でしょうか。
フランス北東部に位置し、ドイツやスイスと国境を接する地域です(2016年よりアルザス地域圏他2地域圏の統合により「グラン・テスト地域圏」が公式名称となりましたが、この記事上では親しみを込めて「アルザス」を使用しています)。
歴史上、統治国がドイツとフランス両国にまたがったこともあり、独特の文化が形成されてきました。
ストラスブールの町並みはドイツ的な木組みの家も見られ、とても可愛らしい印象です。その歴史的な町並みは世界遺産にも登録されています。
ストラスブールの歴史
ストラスブールの名はドイツ語の「街道の街」に由来しています。ライン川を擁し、古来より交通の要所として繁栄してきました。
近世に入るとドイツ・フランス間の領土争いの戦いに翻弄された歴史を持つことでも有名です。
お菓子からアルザスの可愛い雑貨まで!おススメお土産8選
フランスなのだからお土産のデザインはお洒落でハイセンス?!いえいえ...どちらかと言うと素朴で温かみのある雑貨が多いですね。お菓子も然り。さすがスイーツ王国フランス!と唸らせるものから、家庭料理的な焼き菓子も。
アルザス地方らしさにこだわって選びましたので是非参考にしてください。
ストラスブールのお土産~お菓子編
フルーツが溢れんばかりのタルトや上品なパステルカラーに身を包んだケーキ、目にしただけでとろけそうなチョコレート。ストラスブールは多数の一流パティスリーが店舗を構える、「お菓子の聖地」と称される町。芸術作品のようなケーキが並ぶショーウィンドーへの吸引力はものすごく、多くの観光客がその美しさに魅せられています。
ここを訪れたからには、地産地消の自分へのお土産として是非試してみてください。
でも生ものは日本へは持ち帰れない?ご安心ください!そんな時は日持ちのするアルザスの伝統的な焼き菓子もありますよ。
①ねじれた形が特徴の【クグロフ】
クグロフはアルザス地方を含め、ドイツやオーストリアの伝統的な焼き菓子です。斜めにねじれたクグロフ型で焼くのが特徴で、ブリオッシュに似た生地にサクランボから作られた蒸留酒とアーモンドで香り付けしたレーズンを混ぜ合わせます。最後に粉砂糖を振りかけて王冠のような仕上がりに。
見た目も珍しく、日本へのお土産としても十分日持ちしますのでちょっと変わったお土産にいかがでしょうか。お土産用には手のひらサイズのクグロフがおススメです。
価格:大 6ユーロ~(約720円~)、小 2ユーロ~(約240円~)
アルザス地方では日曜日の朝に焼くパンとされ、お菓子というよりはパンの食感です。
中はふわっと、それでいて食べ応えがあって美味しいですよ。
オーストリア出身のルイ16世王妃、マリー・アントワネットも好んで食べていたとか。
②これがアルザス風【マカロンクッキー】
一見すると絞り出しクッキーのような形。これがマカロン?!と驚かれるでしょう。
アルザス地方のマカロンは見た目も食感も私たちが想像するカラフルなマカロンとは異なります。生地にココナッツを使用しているので口に入れると香りが広がり、ザクザクした噛み応えも楽しめます。
味はベーシックなものからピスタチオやオレンジ、ベリーが入ったものなど数種類あります。量り売りをしてもらえますのでお好きな種類を組み合わせて購入も可。
通常のマカロンよりも日持ちがしますし、海外にありがちなクセの強さもありませんのでお土産としても喜ばれます。
価格目安:200g 6.5ユーロ(約780円)
絶品お菓子屋さんはここ!
【クリスチャン(Chrisutian)】
ストラスブールで人気を博している老舗パティスリーといえば「クリスチャン(Christian)」。1960年創業で旧市街に2店舗を構えています。
上の写真は大聖堂に近い好立地にある店舗。どちらもティールームが併設されていますが、ゆったりくつろぐなら本店をおすすめします。
■Chrisutian(本店)
住所:12, rue de l’Outre 67000 STRASBOURG
営業時間:7:00-18:00
■Chrisutian(大聖堂近く)
住所:10, rue Mercière 67000 STRASBOURG
営業時間:7:30-18:30
【ネゲル(Naegel)】
1927年創業の「ネゲル(Naegel)」はクリスチャンと双璧をなす人気店。
写真は開店前のため閑散としていますが、込み合う時間帯にはなかなか前に進めないほどの人気ぶりです。
営業時間や閉店日を確認して余裕をもってお出かけくださいね。
ショーウィンドーの中はまるで宝石箱のよう。
胃袋にも限界があるし…私はあれこれ悩んだ結果、カフェルームでの休憩はクリスチャンに、ネゲルのはホテルにお持ち帰りしていただきました。
住所:9 Rue des Orfèvres, 67000 Strasbourg
営業時間:8:30-18:30
定休日:日・月曜日
【メゾン・アルザシエンヌ・ドゥ・ビスキュイトゥリ ( MAISON ALSACIENNE DE BISCUITERIE )】
クッキーやビスケットなど焼き菓子の専門店です。味も形もバリエーションが豊富で何を選ぶか悩むほど。アルザスの伝統刺繍が描かれた缶入りのクッキーはお土産にもぴったりです。
住所:16 rue du Dome, 67000 Strasbourg
営業時間:9:00-12:00、13:00-17:00
ストラスブールのお土産~雑貨編
①幸せ運ぶ【コウノトリグッズ】
これぞ「The・お土産」の雰囲気満載の雑貨ではありますが、意外とコウノトリのモチーフ自体が他ではあまり見られないものです。
大きなぬいぐるみからキーホルダーまで数種類あり、単体で見ると案外可愛いんですよ。幸運のシンボルとしてひとつ身につけておくのもいいかもしれませんね。
価格:キーホルダー 2.5ユーロ~(約300円~)
コウノトリグッズは他にもテーブルクロスやランチョンマットなどにコウノトリの刺繍が施されたテーブルウェア類などたくさんあります。キッチンタオルは軽くてかさばらず実用性にも富んでいるので、お付き合い用のお土産に悩んだ時に便利でしょう。
筆者の個人的にヒット作品だったのが、写真の木製モビールです。
赤ちゃんの袋をくわえていないのが、いかにも、ではなくて逆にいいのです。風に揺られた翼は上下にゆっくりとはばたきます。それをベビーベッドに寝た我が子が楽しそうに眺め、またコウノトリも天井から子供の成長を見守ってきました。その様子を見てとても幸せな気持ちになったものです。
皆さんにとっても思い出に残るような一品があるかもしれませんよ。
②心躍るような【アルザス陶器】
次にご紹介するのは、クグロフの型やお肉や野菜の煮込み料理(ベッコフ)用の鍋など、アルザスの郷土料理に欠かせない陶器です。
思わず可愛い!と声に出してしまいそうなほどに引き付けられてしまうこの食器の魅力は、ざっと挙げるだけでもこんなにたくさん。
①ぱっと目を引くカラフルな色
②ガチョウやコウノトリ、草花、ハート形といった、ほのぼのとした絵柄
③厚手で耐熱性に優れているため、オーブン料理にも使える
④オーブンのほか電子レンジ、食洗器に使用可
…ですが、筆者の思う最大の魅力は、調理をするところから始まって食事をしている間もずっとその空間を明るく楽しいものにさせてくれることです!
例えばスープなどをキッチンで調理してそのまま食卓へ。テーブルが一気に華やかな雰囲気に。厚手で保温性もありますので家族との会話をゆっくりと楽しみながら食事ができます。海外生活を始めた筆者の食卓風景が日本に居た頃と大いに変わったのはこのような食器に出逢ったからでした。
小さなクグロフ型はインテリア小物としても可愛らしくていいですね。
価格目安:クグロフ型(大) 37ユーロ(約4500円)
鍋(写真左奥) 38ユーロ(約4700円)
ずらりと並んだ食器たち。ミルクピッチャーやコーヒーカップ、お皿など比較的持ち帰りやすいものも揃っています。
代々、職人たちの手仕事により造り継がれているアルザス陶器はフランス国内でも希少なものなのです。この機会に手に入れてみたいですね。
③独特の形が魅力【ワイングラス】
こんなワイングラスに出会ったことありますか?
アルザスのワイングラスの最大の特徴は脚とプレート部がグリーン色であること。またボウルは小ぶりで、口に当たる部分は内側にやや絞られた形状になっています。これはアルザスの香り高い白ワインのフルーティーさを存分に味わうためと言われています。
脚のデザインは写真のような細身タイプの他にどっしりとした太めのタイプもあります。
ここだけの思い出の品になること間違いなしですね。
レストランの看板にもアルザスのワイングラスが。
アルザスの郷土料理をいただけるカジュアルなレストランでは、このワイングラスで提供される場合も多いので是非お試しください。
価格目安:20ユーロ(約2400円)
脚の形状やボウル部分のエッチング加工により価格は異なります。
④地元アーティストの挿絵が可愛い!【ポストカード】
絵本やデザイン好きの方に、こんなアートなお土産はいかがですか?
アルザス出身の絵本作家・画家のアンシ(Hansi)によるポストカードです。
領土をめぐる戦いに翻弄された時代に生きたアンシは、故郷アルザスへの愛を美しい風景や伝統的な民族衣装を纏った少女たちを描くことで表しました。
先に紹介したクグロフやコウノトリも描かれていますね。エプロンドレスにリボンのような大きな黒い帽子(coiffe)を身に着けた少女たちのいる牧歌的な風景は、まさに古き良き時代のアルザスを私たちに見せてくれています 。
額に入れてお部屋に飾っても素敵なインテリアになりますよ。
ストラスブールのお土産~アルザスワイン編
生産量や品質で世界に名高いワイン大国、フランス。同国の中でも地方によって個性が分かれますが、このアルザス地方はドイツの影響が色濃く反映され、高品質な白ワインが多く生産されています。すっきりとした辛口の味わいが特徴です。
酸味と新鮮な果実味を引き出すために天然酵母を使用したり、発酵・熟成に使用する道具にこだわるなど、自然派の生産者が多い事でも有名です。
ワイン好きの方には是非、お土産にしたいですね。
アルザスワインは写真のように、背の高いすらっとしたフルート型と呼ばれるボトルが特徴です。ドイツのモーゼル地方のワインにも使用されている型で、軽快な白ワインに用います。
ワインに詳しい人はボトルの形で産地がわかると言いますよね。その点においても「正真正銘アルザスワインです~!」と、わかりやすく、喜んでもらえる一品になるでしょう。
代表的な品種
〇フルーティーで上品な香りのリースリング(Riesling)
〇エキゾチックで独特のスパイシーさが香るゲヴュルツトラミネール(Gewürztraminer)
〇酸味とまろやかさがコクを引き出すピノ・グリ(Pinot Gris)
〇マスカットからなるフローラル系のアロマが特徴のミュスカ(Muscat)
ほとんどのワインは単一のブドウ品種から造られるため、フランスワインには珍しくボトルのラベルに品種名が記載されています。
ですのでワイン初心者さんにも手に取りやすくなっています。
写真左はリースリング。中央は軽い口当たりで酸味も低いピノ・ブラン。右はゲヴュルツトラミネール。
価格目安:10ユーロ前後(約1200円)
品物にもよりますが、お手頃価格のものだと10ユーロくらいで購入できます。
ワインセラーに行ってみよう!
【Cave Historique des Hispices de Strasbourg】
ワイン好きの方に絶対おすすめしたいのが、ストラスブールの市民病院地下にあるワインセラー。その歴史は古く、600年も前から製造が始まっているのだとか。1472年の世界最古のワイン樽も見学が可能です。
中心地から徒歩圏内にあり、営業時間内であれば見学は自由、もしくはガイドツアー(有料)で回ることができます。日本語のパンフレットやオーディオガイドも有り。
ショップでワインを購入することもできますので行かないてはないですね!
住所:1 Place de L Hôpital, 67000 Strasboug
専門店でワインを買おう
ストラスブール市内にはいくつかワイン専門店がありますが、その中でも品ぞろえに定評のあるお店をご紹介します。
【Vino Strada caves】
住所:20 Rue des Bouchers, 67000 Strasbourg
営業時間:火~木 10:00-12:30、14:00-19:00 金 10:00-19:30 土 10:00-19:00
定休日:日・月曜日
ストラスブールのお土産~ベビーグッズ編
最後にご紹介するのはベビーグッズです。
コウノトリが赤ちゃんを運んでくるというイメージから、ここでは子供用の、特に赤ちゃん用の肌着等の衣類が多く見られました。
子育て中の友人・知人へのプレゼントに、または将来を夢見て我が子用に…!
暖かそうなルームシューズや羽織ものもありますので是非みてみてください。
絵柄はもちろんコウノトリやクグロフなどアルザスらしいものが。
フランス語が書かれているだけでキュートに感じてしまいます!
実は私も我が子に幸あれの願いを込めていくつか購入しました。旅の思い出を重ね合わせて愛用しましよ。
市内にはフランスらしい、センスが光る洋服屋さんも多く見られます。
お土産物屋さんで扱うベビーグッズは質もデザインもそれなりになりがちですが、こちらは子供服ながらにお洒落で上質!
アルザスらしさには欠けますが、“コウノトリ舞い降りる町”のエピソード付きでのお土産はまた特別なものになるでしょう。
笑顔を日本に持ち帰ろう!
美味しい!かわいい!心が温まる!そんなアルザスからの贈り物をご紹介しました。
皆さんもちょっと笑みがこぼれたのでは…?これらを是非日本へ持ち帰って素敵なお土産にしてくださいね。
以上、幸せのシンボルが見まもる町、ストラスブールからお届けしました!