Category香港
香港マニアが選ぶ香港最新カフェ10選!日本より進んでる香港カフェ事情とは?
香港では飲茶と海鮮を食べてアフタヌーンティーを楽しんで、と食べつくしツアー計画を立てている方も多いかと思います。でも近年無視できないのが香港のカフェ文化です。香港は東京以上に魅力的なカフェがたくさんあるのです。ここでは個性的な香港のカフェをご紹介します。
この記事に登場する専門家
香港好きライター
zuenmei
飲茶も海鮮もいいけれど、香港でカフェ巡りをしよう!
こんにちは!香港ではガッツリ飲茶と茶餐庁で常に満腹状態のzuenmeiです。
香港での飲食というと、まず飲茶に海鮮料理、そしてアフタヌーンティーを思い出す人は多いでしょう。
香港は、お茶文化が根付いていて、東京以上にカフェが充実しているのです。それも日本未上陸の世界的なカフェや、香港オリジナルのカフェもあったりしてカフェ好きには目が離せないところなんです。ここでは、香港のおすすめカフェをご紹介します。
香港でおしゃれなカフェが多い理由は?
それではまず、香港におしゃれなカフェが多いのはなぜなのか?について考えてみましょう。
お茶文化が根付いているイギリスの植民地だったから
香港はかつてイギリス領だった影響からか、お茶文化が根付いています。そういえば、香港の重慶大厦(チョンキンマンション)にはインドの方やインド料理店が多いのも、何か関係がありそうですね。ここチョンキンマンションには、インドスーパーがあり、インド製のブルックボンド茶葉など、とても美味しい紅茶が手に入るのです。
インドもイギリス領だったこともあるのでイギリス領同士、交流があった関係でおいしい紅茶が手に入るようになったのかも知れませんね。
九龍よりも香港島のほうがカフェが多いのはなぜ?
香港は中国と地続きの九龍半島側と、香港島に分かれています。香港がイギリスの植民地になったのは、まず香港島が1843年、九龍半島が1860年です。香港島のほうがイギリス植民地時代が17年間長いのです。
イギリスの植民地時代が長い分だけ、香港島には多くのカフェが出来ているのではないかと考えられます。
また、かつては啓徳空港があり、高い建物が建てられず、唐楼など古い建物が多い九龍側ですが、空港がランタオ島に移転してからは近年徐々に唐楼が取り壊され、新しい建物となってきたのも、新しいカフェが誕生しはじめた経緯となるのかも知れません。
インスタ映え必至!香港のおしゃれカフェ10選
それでは、香港のおしゃれなカフェをご紹介しましょう。
香港のカフェ①レトロでおしゃれ感度バツグン!【十字冰室(Cross Cafe)】
香港にはKowloon Dairyなどいくつか牛乳のブランドがありますが、このカフェは香港の有名な牛乳ブランドのひとつ「十字牌」が作ったカフェです。
カフェですが、どこか古きよき香港を思わせるような外装、内装が逆に新しく、若い人の人気を呼んでいます。
赤いネオンの看板がなんと言ってもインスタ映えするため、看板と一緒に撮る人が続出。
メニューも古きよき香港を思わせるようなサンドイッチや、牛乳瓶そのままが出てきたりとユニークです。珈琲牛乳22HKドル(約307円)やスクランブルエッグサンドイッチ19HKドル(約265円)とリーズナブル!
場所は近年MTRが開通して、香港でいまいちばんホットなエリアである西營盤駅B2出口から出て、高街(High Street)へ上がるとあります。
香港のカフェ②チャイナ調のカップがかわいい【半路珈琲(Halfway Coffee)】
Halfway Coffeeで半路珈琲、と中華圏ならではのわかりやすい店名。Halfway Coffeeは香港島の下町・上環(しょんわん)にあり、骨董品などを売るキャットストリートにもほど近いところにあります。
ステンレスやガラス、コンクリート打ちっぱなしの内装は、かなりおしゃれでインスタ映えしそう。
飲み物はカフェの定番カプチーノ(45HKドル・約628円)やアメリカン(34HKドル・約475円)の他にローズウーロン(48HKドル・約670円)などの珍しいものもあります。カップが中国風でかわいく、ますますインスタ映えしそうです。
客層は欧米人が多いようで、世界各国の言葉が飛び交っているのがインターナショナルな感じです!
交通はMTR上環より山側に徒歩5分。
香港のカフェ③世界でたった2店のうち1店が香港に!【ヴィヴィアン・ウエストウッド カフェ】
世界で2店舗しかない「ヴィヴィアン・ウエストウッド・カフェ」(のち台湾店は閉店)。そのうちの1店が2015年10月に香港にオープン。70年代のパンク・ファッションからはじまり、常にロンドンのファッションをリードしてきた、デカダンスなヴィヴィアン・ウエストウッドの世界観がぞんぶんに味わえるカフェとあって、常にお客さんでいっぱいです。
例えばラテの上にヴィヴィアンのマークが施されていたりと、ヴィヴィアン・ウエストウッドの世界観が好きな人にはぜひ、訪れてほしいカフェです。
ヴィヴィアン・ウエストウッドのトレードマークである地球儀のマークに手書き文字のような「CAFE」という文字が印象的。ケーキの独特な色使いも印象的で、テンションが上がります!イギリスらしいタータンチェック柄のお皿も素敵です!
オープン場所は当初は尖沙咀のハーバーシティーの中にありましたが、銅鑼湾に移転しましたので、お間違いないように!MTR銅鑼湾から徒歩3分ほど。
香港のカフェ④香港発%が目印【%ARABICA(アラビカコーヒー)】
紙コップに「%」のマークが印象的なアラビカコーヒー。香港に6店舗ありますが、私は中環IFCモール店にお邪魔しました。このお店は白一色で清潔な感じでしたが、他のお店はキオスクのような感じや蔦が絡まる外観などの店もあり、かなり個性的でおしゃれです。
小さな店舗ですが、若者でかなり混み合っていました。5人ほど待ってコーヒーを買いましたが、スッキリして飲みやすい味という印象です。それもそのはず、味にうるさいヨーロッパ人も口を揃えて「美味しい」と言うお店なんです。
このアラビカコーヒーは2012年に創立された香港拠点のコーヒー店で、京都にも日本初出店しています。ハワイ・コナにコーヒー農園を有し、世界最高峰のエスプレッソマシン「スレイヤー」や、日本製焙煎機を使ってローストしているのだとか。
香港のカフェ⑤レトロモダンな風情がたまらない【美都餐室】
1949年開業と50年以上に渡って香港の歴史を見続けてきた美都餐室。由緒正しい香港式カフェと言えるでしょう。
モダンなモザイク調のタイルや金属で作られたその外観からして、歴史が古いのを物語っています。
「あれ?このカフェ、どこかで見たような・・・」と思う方も多いかも知れません。この美都餐室は、香港映画の警察ものやハリウッド映画にも何度も「出演」しているのです。
メニューはやはり香港式のフレンチトースト(西多士・17HKドル・約237円)や香港ミルクティーをはじめ、小豆と蓮の実のココナツミルクドリンク(鴛鴦水・27HKドル・約377円)のような冷たいドリンク系も美味しいですが、オープン当初から労働者や漁師さんが常連だったこともあり、いまでもスペアリブライス(焗琲骨飯・48HKドル・約678円)のようなガッツリ系のごはんものメニューも多いです。
1階席と2階席がありますが、観光客は必ず見晴らしのいい2階に行き、常連さんぽい方々は1階席にいるのが面白いです。早く1階に座ってみたい、と密かに思っている私です。
香港のカフェ⑥時代を見守ってきたカフェ【壇島珈琲】
香港島中環の裏道にある壇島珈琲は、1940年代にオープンしたカフェというよりも喫茶店です。香港には茶餐庁という、食堂と喫茶店が合わさったような独特のものがありますが、この壇島珈琲は茶餐庁と喫茶店の中間のような感じです。
英語名をHonolulu Cafeといい、おしゃれな感じがします。
メニューは香港独特のパイナップルパンや香港式フレンチトースト、香港ミルクティーからパスタなどいろいろあります。どちらかというと洋風のものが多いのが、茶餐庁とは違うところでしょうか。また店頭で売っているさくさくのエッグタルトやチャーシューパンのテイクアウトもおすすめです。
朝も早くから夜遅くまで営業しており(7:00~翌2:00)年中無休なので、いつも開いているという安心感があります。アクセスはMTR中環より徒歩3分ほど。
香港のカフェ⑦いかしたロバが運んだハワイ発コーヒー【Bad ass coffee】
Bad Ass Cafeは、日本にも支店があるハワイ・コナのこだわり珈琲です。その昔、ハワイ島の険しい山道をコーヒー豆を積んだロバで運びました。Badは転じて「良い」、ロバはAssとも言うため、Bad Ass Coffeeとは「いかしたロバのコーヒー」という意味があるのです。
全米で唯一、コーヒー豆が穫れるハワイ島のコーヒーは、最高品質で、香りもよく世界のコーヒー通から愛されてやまないです。ハワイ発のコーヒー店らしく、店内はどこかリラックスしてのんびりした空気が漂っており、香港の喧騒をしばし忘れさせてくれます。
アクセスはMTR上環から徒歩3分。上環はいままで下町のイメージでしたが、最近ではこんなおしゃれなカフェも増えてきて、要注目のエリアです!
香港のカフェ⑧健康志向の香港ならでは【Bless Cold】
日本でも数年前から流行っていましたが、健康志向の強い香港にも数店あるコールドプレスジュースのカフェ。ここBless Coldは香港の新しい名所「PMQ元創方」の近くにあります。
コールドプレスジュースは店で絞っているわけではなく、ボトル入りのものを販売しているのだとか。青汁とレモン、ほうれん草とオレンジなどおしゃれなコールドプレスジュースが売られています。おしゃれなだけではなく、疲れた時には体に染み渡るような感じがします。お値段はちょっと高くて64HKドル(約900円)くらいでした。
香港のカフェ⑨レトロモダンな香港のご当地スタバ【スターバックスDuddele Street店】
香港には「ご当地スタバ」が2店あります。香港島の中環ダデルストリートと旺角の2店です。こちら、香港島中環ダデルストリート店は、オフィス街中環の喧騒からちょっと離れたところにあり、香港唯一のガス燈がある階段を登りきった場所にあります。
緑も多く、しばし香港にいることを忘れそうな環境です。
ガス灯を横目に、けっこう急な階段を登るとスターバックスの緑の看板が!一歩中に入ると奥のほうがレトロなオールド香港の喫茶店になっているご当地スタバが出現です。
「撮影大歓迎」の張り紙があったりして、ユーモアを感じます。この店は香港にまだ茶餐庁が入ってくる前の冰室(びんさっ)をモデルにしていて、古き良き香港を表現しています。
メニューはパイナップルパンが25HKドル(約350円)、スイカジュースが30HKドル(約419円)といったところ。
トイレに入る前ののれんなんかも昔風に凝っていて、こだわりを感じます。なお、トイレに行くには「鍵」が必要ですので、店員さんに「ソウシー(鍵)」と言ってみましょう。
アクセスはMTR中環より山側に徒歩5分ほど
香港のカフェ⑩アジアベストカフェ34に選出!【Knockbox coffee company】
アジアベストカフェ34位に輝いたカフェ。香港島に多い印象のカフェですが、九龍側の人口密度世界一のエリアにもあります。MTR旺角のE2出口から徒歩10分のところにあります。
ごみごみしている旺角にあるカフェとは思えないおしゃれさで、このあたりは新しいカフェがわりとできているようです。人混みに疲れたら入ってみるのもいいかも知れません。
お値段はアメリカンが33HKドル(約460円)、カプチーノが40HKドル(約560円)といったところです。まろやかで美味しい珈琲といった印象。ワッフルなども充実していて、こちらは75HKドル(約900円)位です。
できれば数日かけて回ってみたい香港のカフェ
香港には東京以上に魅力的なカフェが多いということがおわかりいただけましたでしょうか?私もつい昔からの習慣で、香港に来たら飲茶と海鮮、アフタヌーンティーを堪能し、なかなかカフェ巡りができずにいるのですが、こんな魅力的なカフェが多いのであれば、数日かけてカフェ巡りをする価値があるなと思いだしているところです。
香港はイギリスの影響である洗練されたお茶文化と、中華の食文化とお茶文化がうまい具合に統合されていると思います。西洋と東洋がうまく混じり合った香港のカフェ文化を香港で楽しんでみてはいかがでしょうか?
香港に来たら、せっかくなのでエッグタルトを食べて行きましょう。
香港のエッグタルト人気店・穴場店8選!値段・賞味期限・香港式とマカオ式の違いを解説!
バターたっぷりの生地にクリーミーなエッグタルト!ここ香港では、主に地元のパン屋さんで売っている代表的なお菓子です。エッグタルトは香港のおやつ・人気トップ第5位の常連客でもあります。一口にエッグタルトと言ってもたくさんありすぎて、どこのものがいいのやら。普段おやつとしてよくエッグタルトを食べている香港在住者がお答えします。
trip-partner.jp
香港大好きライターが香港のスーパー事情をまとめてくれています!
香港のスーパーは日本のシステムと違う?お得なお土産・特徴・おすすめスーパーを紹介!
香港に行ったら、ぜひスーパーに寄ってみてください。欧米の香り漂うスーパーから、地元密着型のローカル色あふれるスーパーなど、英国領だった香港ならではの雰囲気が楽しめます。また、香港の物価や食文化もよくわかりますので観光の合間に寄ってみてくださいね。
trip-partner.jp