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香港の気候を旅行者が語る!香港にも実は四季がある?季節に合わせた服装はこれ!
日本から近くて気軽に旅行できる香港。熱気が溢れるこの街は旅行先として人気ですが、その気候変化やベストシーズンなどを知っていればより楽しく過ごすことができます。今回は香港へ旅行経験のある筆者が、気候区分や年間の天気、気温、服装などについてご説明します。
この記事に登場する専門家
医療健康旅行ライター
西村のぶ
香港はいつ旅行すべき?まずは気候や気温の変化を抑えよう!
こんにちは!
医療系旅行ライターの西村のぶです。
グルメやショッピング、夜景などで有名な香港。
日本より南に位置するため暑いイメージもありますが、実は緩やかながら四季の変化があって寒くなる時期もあります。
日本ほど極端に気候や天気は変わりませんが、旅行するなら香港の気候区分や季節ごとの特徴、服装を抑えておけば観光も楽しめるはずです。
香港旅行を最大限に楽しむために、まずは気候について知っておきましょう!
香港の気候区分は?亜熱帯気候ってどんな気候?
香港は北緯22度31分に位置しており、「熱帯ほど高温ではなく温帯ほど低温ではない」という特徴を持つ亜熱帯気候に区分されています。
亜熱帯気候はケッペンの気候区分で明確な定義づけがなく、一般的に熱帯の南北にある回帰線付近の北緯20度から30度あたりを指すこともあります。
またこの他、「温帯に属する地域で一番寒い月の平均最低気温最が0℃以下にならない」「温帯で年平均気温が約18℃以上」「冬季の平均気温が約15℃以上」といった条件で定義されることもあります。
香港には四季がある! 季節別の気候と特徴をチェックしよう!
香港には緩やかな四季があり、春(3~5月)夏(6~8月)秋(9~11月)冬(12~2月)となっています。
亜熱帯気候に属しているため日本にような大きな寒暖差はありませんが、気候や天気が安定しているわけではないので注意が必要です。
上の図が香港の年間気温・降水量で、気候は日本と同じような変化になります。
まずは季節ごとの特徴からチェックしていきましょう!
春(3~5月)は気温や湿度は徐々に上昇!天気は不安定で雨にも注意!
この時期の気候は以下のようになります。
(※全ておおよその値)
- 最高気温は3月21℃、4月25℃、5月28℃
- 最低気温は3月17℃、4月20℃、5月25℃
- 降水量は3月160mm、4月320mm、5月380mm
この時期は天気も不安定で徐々に雨季に近づきます。
旅行するなら雨が比較的少ない3月がおすすめです。
3月は気温が低めで降水量も少なめですが、4月以降は雨季で雨が多く蒸し暑くなります。
この時期の気候は不安定で、特に昼夜の気温差が大きくなることもあるので注意してください。
ちなみに筆者は3月に香港を訪れましたが、雨は全く降らず気温もちょうどよくて快適に過ごせました。
雨も降らず100万ドルの夜景もバッチリ堪能できました!
夏(6~8月)は雨季に突入!高温多湿と雨と台風に注意!
この時期の気候は以下のようになります。
(※全ておおよその値)
- 最高気温は30℃前後
- 最低気温は26℃前後
- 降水量は350~400mm前後
この時期は雨季で高温多湿。台風の時期でもあるので注意が必要です。
香港の雨季は日本の梅雨とよく似ていてますが、雨量は多めで弱い雨が降り続いたり激しい雷雨となったりします。
また台風の影響も出始める時期となり、観光には向いているとは言いにくいです。
ちなみに筆者は6月にも旅行しましたが、毎日一日中ずっと雨でした。
ほとんど観光できず、屋内メインの行動になってしまったことを覚えています。
ちなみにマカオにも立ち寄りましたが、フェリーは大揺れで気持ち悪くなり、マカオでもずっと雨で何もできず・・・。
この時期は行く人を選ぶと思います。個人的には全くおすすめできません。
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秋(9~11月)は徐々に天気は安定へ。でも9月は台風に注意!
この時期の気候は以下のようになります。
(※全ておおよその値)
- 最高気温は9月30℃、10月27℃、11月24℃
- 最低気温は9月26℃、10月23℃、11月19℃
- 降水量は9月300mm、10月150mm、11月35mm
雨季も終わりに近づき、10月からは気候も安定し始めます。
この時期の香港は日本の秋と同じような気候となり、10月以降は気温や湿度も安定してきます。
9月は台風の可能性があるので注意してください。
11月になると気温が下がり、昼夜の気温差も大きくなってきますが日本と同じような過ごし方で問題ありません。
冬(12~2月)は雨が少なめ!時々寒くなることがある
この時期の気候は以下のようになります。
(※全ておおよその値)
- 最高気温は20℃前後
- 最低気温は15℃前後
- 降水量は20~50mm
乾季で雨はほとんど降らず、気温も日本より高めなので比較的旅行しやすい時期です。
ただし2月は10℃前後まで冷え込む日があることや、元々香港には暖房設備が少ないことから寒さ対策が必要になります。
また旧正月のため中国人観光客で大混雑します。
特にホテルは宿泊費が高めになるので注意してください。
香港の気候で知っておきたい2つの注意点!
香港は気候区分や地理的な問題でも、天気に大きな影響が出ることもあります。
これは季節に関係無くで発生することなので、仕方ないと見るしかありません。
ただしある程度なら事前に情報を把握できることもあります。
もし旅行を計画しているなら、とりあえず以下の2つの点を抑えておいてください。
気候の注意点①香港の天気は変わりやすい!
香港は亜熱帯気候で天気が不安定になりやすいです。
特に雨季は長雨になったり雷雨などのゲリラ豪雨になったりします。
台風の影響で大雨になることもあるので、この時期に旅行する人は事前チェックが必須になります。
亜熱帯気候の天気は温帯気候である日本のように正確な降水確率を出すのが難しいため、現地で臨機応変に行動できるようにしておくと楽しめると思います。
気候の注意点②台風にも注意!
台風のシーズンは5~10月で、特に7~9月は数が多くなります。
台風は香港との距離に応じてシグナルで表示されます。
特にシグナル3以降は注意が必要で、シグナル8になるとお店やレストランは営業中止、フェリー、トラム、バス、地下鉄は運行休止、さらには飛行機も運休になることがあります。
もし旅行中にシグナル8が発令された場合は外に出てはいけませんし、運悪く帰国日と重なった場合は航空会社に連絡して運行状況を確認してください。
香港旅行の気候別・シーン別の服装は?
筆者が香港を旅行した6月は雨季で気温と湿度が高く、雨がずっと降り続くコンディションでした。
一方、12月はずっと晴れていて気候もよく最高だったことをよく覚えています。
雨の傾向は日本とよく似ているので、基本的には普段通りの対策でよいと思います。
ただし1年を通して昼夜と屋内外の気温差が大きめになるので対策が必要です。
なお天候の対策は重ね着が便利ですが、それ以外でも知っておいてほしいマナーもあります。
旅行前に以下の点をチェックしておいてください!
香港の服装①気候ごとの服装をチェック!
春(3~5月)は重ね着で不安定な気候に対応!
速乾吸湿系性や通気性の良い長袖・半袖シャツ、ジャケットや防水パーカーなどの羽織物、靴がおすすめです。
春は気候が不安定で雨が降ることもあります。
3月は日中暖かいこともあるので半袖でも大丈夫ですが、4月ごろからは雨季に入り雨が多くなります。
気温と湿度が高くなるので、速乾吸湿性や通気性の良いシャツ、防水の羽織物、靴などが役立ちます。
ちなみに筆者が3月に訪問した時は、羽織物1枚で快適に過ごせました。
スターフェリーに乗ってる時は少し寒かったですが、街中の散策はちょうど良い気候だったことを覚えています。
なお屋内外や昼夜で気温差があるので、夜に出歩くなら薄手の羽織物も必要です。
夜景狙いでビクトリアピークに行く時は注意しましょう!
シンフォニーオブライツをアベニューオブスターズから見る場合は重ね着が重要です。
この時間帯はかなり混雑していて熱気で暑くなります。
体温調節できるようにしておいてください!
夏(6~8月)は速乾吸湿の服や羽織物で対応!足元にも注意!
速乾吸湿性、通気性の良い半袖シャツ、ジャケットや防水パーカーなどの羽織物、靴がおすすめです。
夏は高温多湿で過ごしにくい雨季になります。
激しい雨が降ることもあるので、防水機能のある上着や靴もおすすめです。
雨のため屋内での滞在時間も増えますが、建物内は冷房が強くてかなり冷えます。
屋内外の気温差が大きくなるので羽織物で対応してください。
着やすく脱ぎやすい服装がおすすめです。
秋(9~11月)は羽織物などで昼夜の気温変化に対応!
半袖・長袖シャツ、薄手のパーカーや羽織物の重ね着がおすすめです。
屋内外の気温差対策も忘れずに。
1年で一番過ごしやすい時期です。
10月は少し暑めですが、それ以降は気温・湿度共に下がっていきます。
ただし徐々に朝晩が肌寒い日も出てきます。
屋内外の気温差も変わらないので羽織物を忘れずに持参してください。
なお台風が予報されている場合は雨対策が必要です。
冬(12~2月)は厚手の上着や使い捨てカイロが活躍!
長袖シャツ、パーカー、薄手のジャケットやセーター、厚手のパジャマがおすすめです。
コートまでは必要ありません。
香港の冬は日本より気温が高めです。
だたし冬が深まるにつれて寒くなる日も出てくるので注意してください。
なお香港の商業施設は暖房設備が整っていないことが多いです。
寒さしのぎで建物に入ることが、大きな対策になるとは限らないので注意してください。
結局はこの時期も着やすく脱ぎやすい重ね着で対応するのがベストです。
もしくは使い捨てカイロの使用も効果的だと思います。
また朝晩も冷える上、ホテルによっては暖房設備がないこともあります。
就寝時もしっかり対策してください。
香港の服装②バーや高級レストランでのマナーは?
香港は他国と比べて厳しいドレスコードはありません。
とは言え、あまりに清潔感が無かったりラフな格好だったりするとバーや高級レストランへの入店を断られることもあります。
襟付きのシャツ、長ズボン、革靴、女性ならワンピースなどの服装が無難です。
香港の服装③屋内は年間通してクーラーに注意!
香港の建物内は1年を通じてクーラーが効いているため、屋内は寒さしのぎの場になりません。
香港の夏は日本ほどではなくとも気温が上がり、冬も日本ほど気温は下がりません。
それでも夏には屋内でクーラーを効かせていて寒くなります。
これは東南アジアでもよく体験することで大きな問題になりません。ただし、香港の建物内は冬でも屋内クーラーが効いているのです。
冬でもクーラーを効かせる目的は湿度対策です。
香港は気温が低くても湿度が90%程度を記録する日もあり、その対策として除湿代わりにクーラーを効かせているのです。
香港にはそもそも暖房を使用する習慣がありません。電車もバスもショッピングモールにも暖房が無いのです。
なお暖房設備が無いホテルもあるので注意してください。
つまり香港は1年中クーラーが効いていることになり、冬は屋内でも防寒対策が必要になることを覚えておいてください。
寒い時は食事で温まるのもおすすめです!
香港の食事はハズレなく美味しいです!
ただし食べすぎにはご注意を。
時期ごとの気候に対応して香港旅行を楽しもう!
香港は亜熱帯気候という気候区分に分類されています。
日本ほど極端な気候変化はありませんが、もし旅行するなら湿度や台風、香港独特の暖房事情はチェックしておいた方がいいと思います。
気温や湿度は羽織物などの服装でしっかり対策してください!
香港は日本からも近くて直行便も運行されています。
ゴールデンウィークや年末年始にもおすすめできますし、ぜひベストシーズンに旅行してみましょう!
筆者のブログはこちら!
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