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スペインならではのお酒を現地から発信!ワインの種類は赤と白だけじゃない!?
スペインと言えばワイン!スペインの人はお酒が大好きで、昼から夜遅くまでお酒を楽しんでいます。ワインもビールも日本で飲むよりも安いので、お酒好きにはたまらない場所。是非、スペインに来たら現地のお酒とお酒文化を楽しみましょう。スペインのお酒情報を紹介します。
この記事に登場する専門家
旅行ライター
りおさん
スペインと言えばお酒!
こんにちは、スペイン大好きのりおです。スペインと言えばお酒!日本ではフランスやイタリアのワインがまだ主流ですが、スペインもワイン大国の一つ。タパスとビールで昼間から乾杯。
スペインではワインが日本よりも断然安く飲むことが出来、しかもビールも日本よりもずっと安い。お酒好きにはもう楽園です。スペインの美味しい料理をつまみながらお酒三昧を楽しみましょう。
スペイン人のお酒の楽しみ方
スペインの方は昼間から夜までお酒を楽しみます。ランチからお酒を飲むことも珍しくありませんし、一緒にお出掛けをしても、やたらと途中でビールを飲みたがる人も少なくないです。昼ご飯の前に一杯飲んでから、ランチのお店に移動し、ランチの際にも何か飲みます。スペインは日本よりもお酒はずっと安いので、是非スペインに旅行の際は現地の方のようにお酒を楽しんでみてはいかがでしょう?夜はディスコテカなどで飲みながら楽しむ若者も多いです。
スペインのお酒を飲む場所
スペインに来たら是非バルでお酒を楽しみましょう。もちろんレストランで飲むことも出来ます。スペインでは基本的にビールとワインは日本より安く飲めることが多いのですが、バーなどで提供されるカクテルなどは7ユーロぐらいしますし、場合によっては日本よりも高いです。またスペインはクラブに行く文化があるのでクラブで飲むことも出来ますが、やはりクラブのお酒もバルの2倍以上はしますので、おすすめは断トツでバルです。
地方にもよるのですが、グラナダやレオンなどでは飲み物を一杯頼むとタパスが付いてくるお店もあります。お店によっては2杯目は異なるタパスをもらえるところもあります。レオンでは各バルに一種類ずつ名物タパスがあり、何件かはしごをしながらお酒を楽しむ文化もあります。現地の人は数人でバルに行き、一軒ずつ順番に誰かがお酒をまとめて購入しながら飲み歩いたりしています。
スペインの人、地域にもよるのかもしれませんが紙ナプキンや爪楊枝を結構バルの床に捨てたりします。定期的に店員さんが掃除をしていたりします。これもスペインらしい風景。
スペインのお酒
代表的なスペインのお酒について紹介していきます。スペインでよく飲まれるお酒ですが、地域によっても飲まれるものが違うので、その土地土地で名物のお酒を楽しんでみましょう。
①スペインと言えばこれ!【ワイン】
スペインと言えばワイン!スペインには3000年ものワイン造りの歴史があり、近年は品質などが飛躍的に向上しており、世界的に注目されているのがスペインのワインです。産地やブドウの種類などでも特徴が異なりますので、色々なものを飲んでみてください。そしてワインも日本で飲むよりずっと安い。ワイン好きにはたまらない。
スーパーでワインは激安の値段で売られています。ワイン好きの友人はスーパーの安いワインの中から美味しいものを探すのを楽しんでいたりします。スーパーではお惣菜や生ハムも買えますし、テイクアウトのお店もあるので、ワインを思う存分楽しみたい方にはスーパーでワインを買って、ホテルのお部屋でワインを楽しむのもおすすめです。
ワインの種類と産地
ワインには赤(tinto)、白(blanco)、ロゼ(rosado)がありますので、オーダーの際に指定しましょう。スペインは地域によって気候や風土が異なるため、産地によって特徴などが異なります。是非、色んな産地を試してみましょう。赤ワインはリオハ、ナバーラ、リベラ・デル・ドゥエロ、白ワインはリアス・バイシャス、ルエダ、ぺネデスが有名。ナバーラはフルーティーなロゼワインでも有名です。
ロゼはレストランなどで飲む場合はあまり種類は豊富ではありませんが、食料品売り場に行けばこんなにも多くの取り扱いがあります。色が可愛いのも嬉しいですよね。
ワインは産地によっても特徴が異なるため、場所によっては産地とに分けられて陳列されている場所もあります。スペインでは街中にもワインのお店がありますので、店員さんと相談しながら自分好みのワインを探してみるのもありです。高級なレストランに行けばワインに詳しい店員さんがいるので、食事に合うワインを選んでもらうのもおすすめです。
②スペインのスパークリングワイン【カバ】
カバとはスペインのスパークリングワインのこと。製法はシャンパンと同じですが、もっとお安い値段で飲めるのが嬉しい。やはりスペインの食料品店には多くのカバが売られています。
日本ではまだ限られたものしか手に入らないので、スペインのスーパーで買って、ホテルのお部屋でのんびり飲むのもおすすめです。カバに関しては炭酸性のものなので、スーパーで自分で買って飲んだ方がお店で飲むよりも美味しい可能性は高いです。日本のレストランだとかなりカバは出るのですが、スペインではそうでもない印象があり、グラス売りの場所は管理が雑な場所もあるので、私はスーパーで買って楽しむのはありだと思います。
③安いし、おいしい!みんな大好き【ビール】
スペイン人はワイン以上にビール(セルべサ)を好む傾向にあると言うのが私の印象。一緒に飲みに行くと一杯目はビールが多いです。日本みたいですね。日本と同じように色々なビールのメーカーがあります。ビールも日本と比べるとずっと安く、ノンアルコールのものもあります。飲食店でのビールは場所によっても価格が異なるのですが、スペインのビールであれば比較的低価格で飲むことが出来ます。地域によってよく飲まれるビールが変わってきたりするのでいくつかのメーカーをご紹介します。
ビールの頼み方
スペイン語でビールは「セルべサ(cerveza)」です。スペインではジョッキではなく、グラスで出てくるのが一般的で、もしくはビン売りのものもあります。少しだけ飲みたい際は「ウナ カニャポルファボール(Una caña, por favor)」と頼めば小さいグラスで提供されます。
クルスカンポ(Cruzcampo)
アンダルシアで飲まれることの多いビールです。私はアンダルシアに行くことが多いので、クルスカンポが主要のビールだと思っていたのですが、他の都市に行くと置いていないスーパーもあるので、びっくりしました。比較的あっさりとしていて飲みやすいビールだと思います。特に暑いアンダルシア地方で飲むにはぴったりです。レモン味のものはビールが苦手な人でも飲みやすいです。
このおじさんが目印です。
エストレージャガリシア(Estrella Galicia)
こちらはガリシア地方のビール。ただスペインの中では非常に人気の高いビールで、色々なスペイン人の方に会ってきましたが、エストレージャガリシアが一番スペインのビールの中で美味しいと言う方が多いです。スペインに行った際は是非飲んでみてください。
濃厚なラガービールです。苦みのしっかりしたビールで、日本人にもこのビールのファンが多いので、日本人にはしっくりくるビールです。
マオウ(Mahou)
こちらはマドリードのビール。時々日本のスペインレストランなどでも見かけることがあります。コクがあって美味しいビールです。
写真はノンアルコールのものですが、普通のビールももちろんあります。スペインにもノンアルコールビールはあるので、運転の予定がある場合でも安心ですね。
アンバル(AMBAR)
アンバルはサラゴサ生まれのビールですが、バレンシアなどでもよく飲まれますし、目にする機会も多いです。口当たりがよいので飲みやすいビールです。
ご当地のビールを飲んでみよう!
スペインは地域ごとに取り扱いの多いビールが全く違います。以前セビージャに行った時はいつもクルスカンポを飲んでいたので、どこにでもあるものだと思っていたのですが、他の地域ではなかなか見掛けないのでびっくり。どうしても飲みたいビールがある際はエルコンテイングレスへ行ってみましょう。品揃えがいいので多くの地域のビールが売っています。その他のスーパーは地元のビールを取り扱う傾向にあります。
④甘いお酒が好きな人におすすめ【サングリア】
スペインと言えばサングリアを思い浮かべる人は少なくないのではないでしょうか?スペインに来たらサングリアを飲みたいと思っているみなさん、スペインではサングリアを飲めるお店が沢山ありますのでご安心ください。あまり現地の方はサングリアを飲まない印象です。
観光地ではフルーツなどがいっぱい入ったサングリア等もレストランで提供されています、観光客向けな感じがしなくもないですが、インスタ映えもしますし、スペインに来てサングリアを楽しんだ思い出にもなるのでおすすめです。
⑤夏の赤ワイン【ティントデベラーノ】
赤ワインをガセオサ(ソーダ)で割った飲み物。ファンタで割っていることも多く、「ティントデベラーノ、コンナランハ(tinto de verano con naranja)」と伝えれば、オレンジ味のソーダで割って提供してもらえます。夏の暑い日にテラス席で飲むティントデベラーノは最高です。是非、試してみてください。甘くてすっきりしています。私の印象ではティントデベラーノの方がサングリアより良く飲まれている気がします。
スーパーなどで大きなボトルに入って、1ユーロとちょっと(200円ぐらい)で買うことができるので、時々旅先でボトルで買って、宿泊施設で飲んだりしていました。
⑥リンゴのお酒【シードル】
スペインのアストゥリアス地方やバスク地方などでよく飲まれるリンゴのお酒。スペインのどこの地方でも飲むことが出来、スーパーで購入することも可能です。
味はさっぱりと甘く、アルコール度数も高くないのでお酒に弱い方でも楽しめるお酒です。
スペインの北部の方にはシドレリアというシードル専門のバルなどもあり、独特の高い位置からサーブされるシードルを飲むことが出来ます。スペイン北部に旅行される方は是非行ってみてはいかがでしょうか。この動画のように注いでサービスしてくれるお店に行ってみるのもいい思い出になりますね。
⑦辛口から甘口まであるアンダルシアの名物酒【シェリー酒】
シェリー酒とはスペインのアンダルシア地方のへレス周辺で作られる酒精強化ワインです。アルコール度数は15〜22パーセントほどあり、普通のワインよりかは少し強めです。
飲み口には甘口と辛口があり、甘口タイプにはペイルクリームとペドロヒメネスがあり、辛口タイプにはフィノ、アモンティリャード、オロンソがあります。
甘口タイプはデザートワインにぴったりで食後酒としておすすめです。
スペイン大手デパートのエル・コンテイングレスに行くと色々なシェリー酒が売っているのでおすすめです。
⑧赤ワインをこれで割るの!?【カリモーチョ】
赤ワインをコーラで割った飲み物。最近美食の地域として人気のあるバスク地方発祥の飲み物です。赤ワインをコーラで割るの?と不思議に思われる方はいるのですが、お酒があまり強くない方でも楽しめて、飲みやすいのでおすすめです。赤ワインをコーラで割っているので比較的甘いです。飲みやすいため、まだお酒になれていないスペインの若者がお酒デビューに飲むものともいわれています。
⑨スペインでブームが来た【ベルムー】
ベルムーはワインにハーブなどの薬草を漬け込んだお酒で、日本ではベルモットと呼ばれています。近年ベルムーのブームが来たこともあり、スペインのバルでベルムーを飲む現地の人も多いです。アルコール度数は少し高めです。
食前酒として飲まれることが多いのですが、薬草が漬けてあるので少し癖のある味の飲み物ですが、氷を入れて冷やして飲むと美味しく、オリーブなどとも合います。
⑩お酒に弱い人でも楽しめる美味しいお酒【レブヒート】
セビージャの春祭りなどで飲まれるお酒です。シェリー酒をセブンUPなどのサイダーで割った飲み物で、甘くすっきりとした味わいで、あまりアルコール度数の高いものが飲めない方でも楽しめるお酒です。あまり見掛けませんがスーパーなどでもペットボトルで売っていることがあります。ザ・アンダルシアなお酒です。
スペインでお酒を飲む時の注意
スペインでお酒を飲む際に気になる点についてまとめました。
お酒を道や店のテラス以外の外で飲むのは禁止?
スペインではスーパーなどで買ったお酒を外で飲むことは一応違法になっています。現地の言葉でボテジョンと呼ばれている外飲みです。お酒は飲食店で飲みましょう。またスペインでは日本ほど泥酔して道端に倒れている人を見かけることがありません。自分をコントロールできる範囲で楽しみましょう。
チップは必要?
バルで飲む際は少額の小銭のチップを渡す人は見掛けますが、友達と飲みに行く際も特にチップを渡すことは特にないです。ホテルのバーでは少しチップを渡す人もいますが、渡さない人の方が半分より少し多いです。気持ちの良いサービスを受けて渡したいと思ったら、渡してもいいかもしれません。
さあ、スペインで美味しい食べ物とお酒を楽しもう
以上、スペインで飲むおすすめのお酒でした。上記で紹介したお酒類はスペインでは比較的安いお値段で楽しむことが出来るのでおすすめです。何と言っても、スペインの食べ物は非常に美味しく、お酒とも非常に相性がいいので、お酒が安いスペインで安く美味しく飲んで、美味しく食べて、スペインを楽しんでみてはいかがでしょうか。
私の一番のおすすめはティントデベラーノコンナランハを暖かい日のテラス席で飲むことです。お酒ではありませんが、スペインはナチュラルなオレンジジュースがすごく美味しいのでお酒は苦手な方は是非Zumo de naranja(オレンジジュース)をお試しください。スペインだからこそ安く飲める贅沢なジュースです。