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香港のバスには種類がある?乗り方や料金・注意点を詳しく解説!
香港に行っても、バスで移動するという方は、結構香港に慣れた人かと思います。どうもバスは乗りにくくてやはり地下鉄になっちゃう、という方が多いのではないでしょうか?ここでは、簡単に乗れる香港でのバスの乗り方や注意点についてご紹介します。
この記事に登場する専門家
香港好きライター
zuenmei
香港のバスの乗り方を覚えればもっともっと便利!
こんにちは!香港大好きライターのzuenmeiです。このところ香港に行けてなくてモンモンです。多分、香港好きの方は同じ気分だと思います。でもこんな時だからこそ、香港気分を盛り上げていきたいですね!
香港に行っても移動は地下鉄かタクシー、っていう人は多いかと思います。でも乗り降りの距離が短く目的地の近くまで行けるバスや路線図が細かく、さらにローカル気分を味わえるミニバスは料金もお得でおすすめなんですよ!
ここではバスやミニバスの乗り方についてご紹介してみたいと思います!
香港のバスは何種類?
香港ではイギリス領の名残か、2階建てバスが走っているのをご存知の方も多いかと思います。
香港のバスは経営別に3種類あり、あとはコミュニティバスであるミニバスがあります。よく見るとそれぞれ色や形態が違いますので、その違いを知るともっと身近に感じますよ!
・カオルーン・モーターバス
まずはカオルーン・モーターバス(九巴)です。金茶色の車体の2階建てバスでお馴染みですね。主に九龍半島を網羅しているほか、ハーバートンネルを使って香港島側に行くものもあります。
・シティー・バス、ファースト・バス
次にシティー・バス(城巴)とファースト・バス(新巴)です。シティー・バスは緑と白、オレンジのカラー、ファースト・バスは黄色に赤と青のラインの派手なバスです。
両バスとも現在は同じ母体が運営していますが、主に香港島側を走っています。やはりトンネルを越えて、九龍側までくる路線もあります。
行き先が「銅鑼湾」「中環」など、おなじみの地名になっている場合が多く、旅行者でも乗りやすいと言えます。
・ミニバス
香港のミニバスでも緑の屋根のものと赤い屋根のものを見たことがあるかと思います。緑の屋根のものは、政府に認可されているもので停留所も決まっていますが、屋根が赤のものは、なんと好きなところで降ろしてもらえるのです。
2階建てバスと違い、「降ります」ボタンなどはないので降車する停留所が近づいてきたら「要落(ヤウロッ)」と運転手さんに聞こえる大きな声で叫びましょう。(「落」は降りるの意)
香港のバスの料金は?
香港のバス料金は、現金とオクトパスカードで支払うことができます。
まず2階建てバスの料金はバス会社によって多少差異はありますが、2.5HKドル~52HKドル(約40~800円)と差があります。それだけ遠くまで行けるということですね。
また、緑の屋根のミニバスの料金は一律6HKドル(約83円)と決まっており、かなりの長距離まで6ドルで行くことができます。
赤のミニバスは距離によって料金が違います。一例を挙げると尖沙咀近くのジョーダンから元の空港の跡地にできたクルーズターミナル近くの觀塘までなどかなりの長距離を走ります。
香港のバスの支払い方・現金
香港のバスを現金で支払う時は、前のドアから乗る時に料金箱に入れます。乗車の際に決められた料金を入れるのであらかじめわかっている場合はいいですが、そうでない場合は迷ってしまいます。
なお、日本のバスのように両替したり、お釣りはでませんので注意しましょう。
香港のバスの支払い方・オクトパスカード
香港のバスは香港のSuicaやPasmoである「オクトパスカード」(八達通・ばだーとん)で支払うことができます。
オクトパスカードの場合も乗車する時に運転席の横にあるカードリーダーにかざします。残高不足の場合は、日本のようにその場でチャージすることができないため(日本人の場合)困ってしまいますので、コンビニやドラッグストアのワトソンズ、駅のチャージマシーンでチャージ(増値・ちゃんじぇー)しておきましょう。でも10ドルなどの少額はNGで、50ドルの倍数ならOKです。
香港のバスの支払い方・ミニバスの場合
香港でロコ気分を味わえるバスといえば「ミニバス」です。広東語では小巴(しうば)と呼ばれています。ちなみにバスは巴士ですので、愛称みたいなものでしょうね。
ミニバスの場合も現金、オクトパスカードともに乗車時に料金を払いますが、短い距離だと初乗りが2.5ドルの2階建てバスに比べ、緑のミニバスは一律6ドルなので割高になってしまいます。
・青のミニバスの場合
どこまで行っても一律6ドルなので、長い距離を乗る時はお得となります。現金はお釣りは出ませんので注意が必要です。オクトパスカードは使えます。
・赤のミニバスの場合
赤のミニバスの場合はちょっと複雑です。緑ミニバス同様、乗車時に料金を運転手に告げて支払いますが、行き先を言うより紙に書いて運転手に見せるのが一番確実だと言えるでしょう。
香港のバスの乗り方注意点
では、香港のバスの乗り方での注意点はどのような点に注意すればいいのかをまとめてみました。
お釣りが出ないので注意
では、香港でのバスの乗り方の注意点についてご紹介します!まずは日本のように紙幣を入れると料金が差し引かれてお釣りだけが出てくるといったシステムはありません。
お釣りはでませんので、現金で払う場合は注意しましょう。
ただ、赤のミニバスの場合は運転手とのやりとりとなりますので、お釣りは出ますが、高額紙幣だとおつりが出せないときもありますので注意しましょう。
香港のバスは前乗り後ろ降り
香港のバスは基本的に前乗りで後ろから降ります。乗る時に料金を支払いますが、オクトパスカードの場合はリーダーのかざすだけでOK。しかし現金の場合は行き先によって料金が違うので、すばやく料金表を見て料金を確かめるか、あらかじめ紙に行き先を書いて運転手に見せるかしたほうがいいでしょう。
また、曜日や時間帯によってはかなり混む時があるので、2階席からおりる場合には早めに1階に降りておいて準備しておきましょう。特にバスが走行している時のらせん階段は、足を踏み外しそうになるので危険です!
なお、香港のミニバスはドアが1つなので、乗る時も降りるときも同じです。
降りる時は紐を引っ張るものも?!
香港のバスにはいろいろなタイプがあり、中には「降車ボタン」の代わりに紐を引っ張るタイプのものがあります。これには私もはじめて見た時はびっくりしました。まさか降車ボタンの代わりだったとは!
しかし、現在ではそのタイプはまれで、ほとんどが降車ボタンタイプに置き換わっています。
また、ミニバスでも降車ボタンがあるタイプもありますが、多くは運転手に「要落!」と告げるタイプです。声が聞こえないと容赦なく通過されますが、やさしい香港人が代わりに言ってくれる場合もあります。中には料金を払ってくれたケースもありました!
満員だと止まらない?
香港の2階建てバス、ミニバスともに、満員でこれ以上乗り切れない場合には、バス停に人が立っていても通過します。
ミニバスの場合はバス停にやってくる時に運転手が「1本指」を立てている場合がありますが、これは「あと一人乗れる」というサインなのです。これを知らないと何のブロックサインを送られているのかわからず、戸惑ってしまいますね!
香港バスで行けるワンデートリップ
では香港のバスで行けるワンデートリップをご紹介しましょう!
川龍村でセルフ飲茶
香港の中国大陸と地続きの新界という地区にある川龍村というところに、瑞記茶楼という「セルフ飲茶」を食べさせるお店があります。
普通飲茶というと、おばさんがワゴンで運んできたり、自分でオーダーシートに書いて渡すスタイルを想像するかと思いますが、ここは珍しい「セルフサービス式」なのです。
朝6時から昼2時まで、それも点心がなくなり次第閉店してしまうという厳しい条件ですがミニバスを乗り継いで一度は行ってみる価値はあります。
尖沙咀など繁華街からは地下鉄の赤いライン荃湾線に乗って終点の荃湾まで、そこから80番の川龍村行きのミニバスに乗ります。ミニバスって結構初心者にはハードル高いですが終点までなので安心です。
「端記茶楼」はバス停から看板が見えますのですぐにわかります。香港とは思えないような緑が多い一軒家の住宅街の小道を通っていきます。けっこう有名な店で地元の人も利用しているようですが、まったく混んでいないのですぐに席につけます。そこからはせいろに入った飲茶を取り放題。お茶もレトロなサーバーから茶葉を急須に入れて自分で入れます。
飲茶ははっきり言って普通の味で飛び抜けて美味しいってわけでもないのですが、桶に入っていて黄色い砂糖をかけて食べる豆腐花(豆腐デザート)は絶品!ぜひ体験してみてください。
あと、裏にクレソン畑があって、オーダーのたびにおばさんが取ってきて炒めてくれるのですが、それも絶品だそうです。
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ルパルスベイでアフタヌーンティー
香港のルパルスベイといえば、香港島の南部にあるリゾート地で、ジャッキー・チェンの別荘があるところでも有名ですよね。
ここに「ベランダ」(広東語・露台餐庁)というレストランがあり、優雅なアフタヌーンティーを体験することができます。観光客で溢れる、有名ホテルのアフタヌーンティーとは一線を画しているのですよ!
昔の名作映画「慕情」にも登場する場所で、風水的に穴の空いた象徴的なビルディングの1階にあるレストランの内装はあのペニンシュラに似た感じ。そう、そのペニンシュラホテルが経営しているのです。
おなじみの3段トレイに目一杯サンドイッチやケーキが盛られてくる他に大きなスコーンつき。ペニンシュラのアフタヌーンティーもかなりのボリュームですが、こちらのほうがそれに輪がかかっている感じです。お値段は308HKドル(約4,500円)ですが、サービス料がはいると5,000円ですね。
でもすべてにおいてかなりの美味しさで、特にマンゴープリンの濃厚さには驚きます!食べきれない場合はテイクアウトしてくれます。
開始時間は平日、土曜は3:00~5:30、日祝は3:30~5:30となります。月曜日と火曜日は休業ですのでお気をつけて!
行き方はセントラルバスターミナルからアバディーントンネル経由「6X」の赤柱(スタンレー)行きバスで25分。6、6A、66バスでも行けますが30分かかります。
ビクトリアピークで夜景を眺める
普通はビクトリアピークに登るのには、トラム(ケーブルカー)を使うと思いますが、世界各国から来た観光客で連日大混雑。あの混雑ぶりをみて辟易してしまう人も多いのではないでしょうか?
リピーターともなると「え?いまさらビクトリアピーク?」って感じだと思うのですが、一度はバスでビクトリアピークに登ってみることをおすすめします。
黄色い停留所が目印の新巴(First Bus)の15番「山頂」行き。乗り場は中環のスターフェリー前もしくは交易広場(Exchange Square)、またおいしい飲茶がある大會堂(City Hall)からも乗れるので、飲茶の後でビクトリアピークへ行こう!と盛り上がった時にも便利ですね!
湾仔やハッピバレーも通るので、路線バス価格(9.2HKドル・約120円)で香港観光も楽しめてしまいますよ!また走り始めてわずか2分で「警察博物館」や「湾仔ギャップ公園」のバス停もあるので、香港映画ではすごくかっこいい香港警察の160年の歴史を見ることもできますよ!
ここを過ぎるとあとは山道に入ります。高級住宅地があるくねくね道(香港ではお金持ちは山の方に住んでいる)をひたすら走ります。夜景だと宝石箱をちりばめたような美しさですが、昼間の景色も美しいですよ。
また、帰りはビークギャラリアからちょっと山道を上がったとこにあるバス停から同じ15番のバスに乗るか、ピークトラムで観光客と一緒に帰るか、2階建てバスとは違う小さな車体でワイルドなオラオラ系運転を楽しめる1番のミニバスを選ぶかはあなた次第。ありきたりでないビクトリアピークを楽しめると思います。
香港のバスを乗りこなせばもっと楽しい!
香港旅行でバスを使うとなると、ちょっと敬遠していた人も多いかと思います。でもバスは料金が安い上により香港人の普段の生活をかいま見れるようで、私は好きです。
それに2階建てバスだと景色もきれいで乗っているだけで香港観光ができるのがいいですね!確かに運転手とやりとりしなければならない場面もあってハードルは高いですが、ちょっと乗り越えれば、便利で楽しい香港が待っています!
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