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在住者に聞いたスリランカの治安と実際に遭った危険を解説!注意女性は特に要注意?
スリランカはテロも発生して治安面は大丈夫なの?そんな疑問に答えるため、男性はもちろん、特に女性が気をつけるポイントも含め、スリランカの治安について解説をします。実際に体験した危険や回避方法、現地に住む日本人の話も踏まえながら紹介します!
この記事に登場する専門家
ヨーロッパでノマドワーカーしていたフリーライター
しっしー
スリランカへ渡航する女性が急増している
こんにちは、スリランカに渡航経験のあるしっしーです。
インドの南東に位置するスリランカ。最近はアーユルヴェーダ目当てに女性旅行者が急増しています。芸能人もお忍びで訪れるほどデトックス効果のあるアーユルヴェーダは、観光客から大人気です。
そこで気になるのが治安。2019年にテロが発生し、渡航禁止も噂されました。本記事ではスリランカ渡航歴のある筆者の経験を元に、治安や危険性についてお話しします。
スリランカの治安やテロの危険性について
スリランカは治安が良いとされていましたが、2019年4月21日、イースターの日に同時爆破テロが発生。死者は250名以上、けが人は500人以上になる大惨事となりました。当時は外出禁止令発令も発令されていたほどです。現在は解除されており、外国からの渡航禁止などの規制もされていません。
今まではスリや置き引きなどの、軽犯罪に注意すれば良かったですが、テロが起こると渡航するのを躊躇してしまいますよね。実際にスリランカの現状が気になっている人も多いと思います。
現在のスリランカは、レストランやホテル、ショッピングモールなどは通常営業をしています。ただし警備員による身体チェックや荷物検査が厳しくなっているようです。また街中では軍人が警備にあたり、街の治安を維持しています。
テロが発生した事実は変わらないので、女性のみならず男性も注意しておいた方がいいでしょう。ただし以前のスリランカに戻ってきていることは間違いありません。
スリランカで女性が気をつけるべき犯罪事例ランキング
それではスリランカ旅行で女性が注意すべき犯罪事例を紹介していきます。
スリや置き引きなどの窃盗
海外全般に言えますが、観光客を狙ったスリや置き引きは頻繁に発生しています。スリランカは重犯罪よりも軽犯罪の確率が高く、財布や金品を狙った窃盗グループも多いです。
観光地や人ごみ、バス移動を狙って財布だけ抜き取られてしまう人も少なくありません。日本人はポケットに財布やスマホを入れがちですが、海外では「どうぞ盗んでください」と言っているようなものです。貴重品はバッグの奥にしまって、体の前で背負うようにしてください。
またカフェやレストランでは、荷物を置いたまま席を立つと置き引きに遭ってしまいます。荷物を全て持った状態でトイレや注文に行くようにしましょう。
タクシーやトゥクトゥクのぼったくり
スリランカではトゥクトゥクと呼ばれる三輪オートリキシャーが交通手段として使われています。スリーウィーラーとも呼ばれ、観光客からも人気がある乗り物です。
しかし相手が観光客だと分かると、ありえない価格をふっかけてくることがあります。またメーターの数字が急激に上がったり、到着後に高額な請求をされたりするケースもあるので注意が必要です。
タクシーやスリーウィーラーに乗車するときは、「目的地までいくらで行けるか?」を聞いておきましょう。そうすることでぼったくりを防ぐことができます。
そして最近では配車アプリ「pick me」が普及しています。ドライバーの個人情報が全て登録されているので、ぼったくられる確率もグッと下がりました。ネットが利用できるなら、必ずダウンロードしてください。
私はスリランカで何度もスリーウィーラーを利用しましたが、そこまで高額な料金をふっかけてくるドライバーはいなかったです。治安が安定しており「ちょっと高めかな?」と思う程度で、日本人にとっては格安でした。交渉が面倒という人はそのままでもいいかもしれません。
目的地とは別の所に連れて行かれて性犯罪に巻き込まれる
女性が最も注意しなければならないのが性犯罪です。タクシーやスリーウィーラーの運転手が目的地とは別の場所に連れて行き、女性の性的暴行を加える事件も少なからず発生しています。
女性一人で移動する時は、配車アプリ「pick me」がおすすめです。ドライバーの身元が割れているので、犯罪に巻き込まれる可能性が一気に下がります。また配車アプリを利用しない場合は、スマホで位置情報を確認しながら乗車するようにしてください。
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麻薬の売買
スリランカでは、マフィアが麻薬など違法薬物の取引を行っています。観光客でも薬物の持ち込みや所持、売買に関わると処罰の対象になりますので、関わらないようにしてください。
そして一番注意すべきなのが、「勝手に荷物に紛れさせる」という手法です。観光客の荷物に薬物を忍ばせ、海外へ密輸させるというもの。捕まれば自分自身が知らなくても逮捕され、最悪の場合、刑務所に入れられます。
もし見知らぬ人からお土産を渡されたり、友人への荷物を頼まれたりしても相手にしないようにしてください。また飛行機に乗る前は、怪しい荷物はないかチェックしましょう。
私も空港へ行く前は、荷物を全て出して怪しいものはないか確かめています。
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実際にスリランカを旅行して感じた治安や危険
それでは僕がスリランカに滞在して感じた治安や危険性についてお話しします。合わせて現地に住む友人からの情報も追加させて頂きますので、参考にしてみてください。
道路や路地にゴミが落ちていないので治安の良さが感じられた
治安のレベルを見分ける指標として「ゴミの量」が挙げられます。ゴミが散乱している場所は治安が悪く、綺麗に清掃されている場所は治安がいいというものです。
スリランカでは道路や路地にゴミがあまり落ちておらず、こまめに清掃をしていました。街のバスセンターに行っても、清掃員がいて小さなゴミひとつまで丁寧に片ずけている光景が見れるほど。
スリランカはインドが近いので、ごちゃごちゃしてゴミっぽいイメージがありますが、国民性は全く違います。綺麗好きで穏やかなので、日本人と少し似ているように感じました。
現地に住む友人も「治安はかなり良い」と実感しているらしく、危ない目に逢ったこともないそうです。
トイレが綺麗なのは治安が良い証拠
スリランカに来て驚いたのが、トイレの綺麗さです。日本と同じように清掃してある国はそう多くありません。
トイレが汚いと使いたくないですし、治安が悪くなりやすいです。スリランカの多くのトイレは綺麗に清掃してあったので、安心して利用できましたね。
「ポケットの財布危ないよ」と声をかけてくれる
スリランカではスリや置き引きなどの軽犯罪が最も多いと言われています。しかし犯罪の中では多いというだけであって、件数が多いというわけではありません。他の東南アジアの国と比べても、スリや置き引きは少ないように感じました。
現地に住む友人が後ろポケットに財布を入れていたら、「財布はカバンに入れた方がいいぜ」と声をかけてもらったそうです。財布を狙う人もいますが、同時に注意してくれる人もいるため、治安はそこまで悪くないと予測できますね。
スリランカ北部は治安が安定していない地域もある
スリランカは26年にわたる内戦が2009年に終戦したばかりです。スリランカ南部は早い段階で治安が戻りましたが、北部は2009年の5月まで激しい戦闘が行われていました。
北部にあるムッライッティーヴーは最後の攻防戦が行われた場所で、現在もあまり治安が良くないようです。コロンボに住むスリランカ人に話を聞きましたが、「北部はあまり行かない方がいい」と言われたのを覚えています。
観光地なら問題ありませんが、戦地となった北部にはあまり近づかない方がいいでしょう。
親日国なので日本人に対して優しい
日本人にはあまり知られていませんが、スリランカは親日国として有名です。親日国になったきっかけは、1951年のサンフランシスコ講和会議にまで遡ります。
第二次世界大戦で敗戦した日本は、戦勝国であるアメリカ、イギリス、ソ連、中国によって考えられた「日本分割占領案」で窮地に立たされていました。要するに4国によって日本が占領され植民地となる法案です。
法案が可決されるかと思われていましたが、唯一、反対した人物がいたのです。それが当時のスリランカ(セイロン)大統領、ジャヤワルダナ氏でした。
「人はただ愛によってのみ憎しみを越えられる」
「人は憎しみによって憎しみを越えられない」
この言葉を戦勝国に投げかけ、「日本分割占領案」は無くなったのです。
日本人はあまり知らない事実ですが、この出来事がきっかけでスリランカは親日国に。東日本大震災の際も、多くの義援金を援助してくれたそうです。
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そのため、スリランカ人は日本人に対して非常に優しく接してくれます。これは女性渡航者には嬉しいポイントですね。
個人的には日本人がスリランカに助けられた話を理解した上で、渡航してほしいなと感じました。
スリランカで女子旅をする時のポイント
最後に女性がスリランカ旅行をする際に注意すべきポイントを解説します。
夜道は出歩かない
当たり前ですが、夜の外出は極力避けるようにしてください。特に女性一人で歩くのは大変危険です。
もし夜に外出する場合は、配車アプリやタクシーを利用して、目的地まで移動するようにしましょう。
荷物は肌身離さず持っておく
海外どこの国でも言えますが、荷物は肌身離さず持ち歩いてください。できればリュックを体の前面で背負うとスリ対策になります。
またバスや電車の中では、バッグのチャックに南京錠を付けたり、ワイヤーで荷物を固定するとさらに安全性が高まるでしょう。
荷物を受け取っても日本へ持ち帰らない
知らない人からの荷物は受け取らないようにしましょう。麻薬などの違法薬物だと、自分自身が逮捕されてしまいます。
また空港へ行く前は、自分の荷物の中に怪しいモノはないか必ずチェックをしてください。
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まとめ:治安は良いが女性は細心の注意を払おう!
2019年にテロが発生したスリランカですが、治安の安定した日常に戻ってきているようです。
しかし海外に女性だけで行くことはリスクが伴います。男性よりも力が弱く、性犯罪に巻き込まれてしまうケースも多いです。
本記事で紹介したポイントを踏まえつつ、スリランカ旅行の計画を立ててみてくださいね。
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