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スリの手口が狡猾!スペインの治安情報と注意点・安全グッズもご紹介!
スペイン旅行と言えば、魅力的な都市、食べ物、フラメンコなどわくわくするようなことが盛り沢山、でも気になるのが治安。楽しい思い出にするのに大事なのが実は治安と防犯の知識を入れておくこと。気を付けるポイントをチェックして安全で楽しいスペイン旅行をお楽しみください。
この記事に登場する専門家
旅行ライター
りおさん
スペイン旅行!わくわくすることばかりだけれど…
こんにちは、スペイン旅行大好きのりおです。スペインと言えば、ガウディ建築、サッカー、フラメンコ、沢山のお祭りや、ピンチョスやパエリアなどのグルメ、白い村等などの見たいものが沢山で、各年毎に異なった文化や歴史があり魅力的な国で世界中の人が観光に来る魅力的な国の一つ。楽しいことが目白押しなのは間違いない国ではあるのですが、他のヨーロッパの観光都市と同じく観光客を標的としたスリや強盗がいるというのも悲しい事実で、毎月被害も出ています。
日本はあまりスリなどもいない国なので、日本と同じ感覚で行ってしまうのは危険!私も実は何度もスリの被害に遭いかけており、実は水際で気が付いて撃退したことが数回あります。あらかじめ、どんな点に気を付ければいいのかをチェックしましょう。
スペインでの訪日観光客の犯罪被害状況
在バルセロナ日本国総領事館の情報によると2019年の1月〜9月において340件の犯罪被害の認知があったとのこと。そのうちの70%がスリと置き引き。さらにパンク盗,ひったくり,ケチャップすりが急増しているとの情報もあり、どの犯罪も昨年比よりも増加している傾向にあります。私も何度かスペインに行っているのですが、スペインでスリに遭いかけたのはバルセロナで1度だけなのでこの多さにびっくりしていますが、この数は少なくないのは間違いないので用心が必要だと言えると思います。
スペインのスリや泥棒の手口
スペインの犯罪の手口について見て行きましょう。この犯罪の手口を知っているか、知らないかは犯罪を防げるか防げないかに大きく関わることと言っても過言ではなく、私は手口を知っていたので事前に防ぐことができました。
ケチャップスリ
ケチャップスリとはバッグや服に汚れがついていると指摘し、親切を装って汚れをふき取ると言って、その間にバッグやポケットの中から貴重品を抜き取るという手口。実際にはふき取ると言った人やその仲間が故意にケチャップやアイスをかけてきているので、親切な人ではありません、最初から最後までが犯罪です。このような人にあったら応じない事が重要です。
こちらは実は私が2014年にバルセロナでケチャップスリに遭った時のバッグです。自分が観光客に見えることと誰から見てもちょっとまぬけそうに見えるので狙われやすい自覚があり、事前にこの手口を知っていたので難を逃れました。犯人が取り出したティッシュを取り上げて、自分でふき取り、ごみだけ犯人の手に返しましたが、応じないのがベストです。
置き引き
置き引きはホテルでのチェックインの最中や、レストランなどでバッグを椅子に置いてご飯に夢中になっているうちに、こっそりと荷物を持って行ってしまう手口。これはすごく多くて、スペインではありませんが、私の友人も写真撮影に夢中になっている間に被害に遭った方がいました。日本じゃありません、絶対に荷物は自分の前に置いてください。
ホテルでの犯罪の例の動画がこちら。
外での犯罪の例の動画がこちら。絶対に荷物から手を離さないでください。
カタルーニャ州はバルセロナがあり、こういった事件が多いため犯罪の手口の動画などを作っています。バッグを手放す場合は安全な位置に置くように心掛けましょう。
ひったくり
こちらは走ってきたり、自転車やバイクで近付いてきて無理矢理荷物を奪っていったり、通りの角などに隠れて待ち伏せて無理矢理荷物をひったくる手口。私はこれはスペインではないのですが、見掛けています。スペインではまだ見掛けていないのですが、他のヨーロッパの国では自転車で後ろから近付いてiPhoneのひったくりをする現場をたまたま少し離れたところで見たことがあり、歩きスマホはやめましょうという教訓になりました。
目隠しスリ
こちらは新聞紙やアンケートのボードなどでバッグを多い、盗みをしている手を隠してバッグの中のものを盗む手口。これはスカーフやポンチョ等のときもあります。静かに盗みをする時もあれば、アンケートに答えさせてその間に物を取ったり、道に迷ったふりをして地図を広げて場所を聞いてきて、地図の下からものを盗ってきたりします。
道がわからない人を放置するのは心苦しいかもしれませんが、観光客という身でスペインに旅行中なのであればスペインの地理に詳しくないのは当たり前ですよね、対応しないことが安全かと思います。
スペイン主要都市の治安をチェック
実はこうした犯罪は主にバルセロナやマドリードなどの大都市に集中しています。危険な場所を要チェックしましょう。私は何故かガリシア地方の現地人しかいないような街に行ったことがあるのですが、そこは全くの安全地帯でした。
スペインの治安①マドリード
2017年の統計によると邦人の犯罪被害の発生率はマドリードが24パーセント。地下鉄車内、駅構内,空港,バスターミナル,スペイン広場,マヨール広場,プエルタ・デル・ソル,王宮,美術館周辺,グラン・ビア通り付近,ホテル・ロビー、レストランなど観光客の多い場所での犯罪が多いとのこと。特に高級なホテルに泊まる際、電車内は注意が必要です。車内で近付いてくる人は注意してください。私は他の都市ですが、メトロでバッグを開けられたことがあります。
ホテルでの盗難の被害が結構出ています。ホテル前にてお金を落とした人を助けた際にバッグを盗まれてしまった等の事件も起きています。結構ものをわざと落とし、それに誰かが気を引かれているうちに犯行を行うのは割と多い手口なので、冷たいようですが無視しましょう。
スペインの治安②バルセロナ
バルセロナは一番人気のある都市なのですが、残念ながらスペインの中で断トツで犯罪が多い都市です。私がケチャップスリに遭ったのはバルセロナ。そして、現地の方ですらバルセロナではリュックは後ろに背負えないと言っていました。バッグには注意してください。また地下鉄で執拗に近づいてくる人には注意が必要です。集団で囲んできてバッグの中の貴重品を取られる事件が2019年にバルセロナでも起きています。これはどこの国でも言えることですが、地下鉄で執拗に近付いてくる女性や子どもはスリの場合が多いです。
バルセロナを歩いていて怖いなと思った時はガウディの建築物を見に行った帰りでした。実際建築物を見てホテルに帰る途中で一度ケチャップスリに遭っています。観光客が多く集まる場所には犯罪者も集まりますので十分に気を付けてください。
バルセロナに来たら高級店などでお買い物をすることもあると思いますが、お支払いの際にお財布を出しますよね?その時もちゃんと注意をしましょう。少し高級なものを取り扱っているお土産店などは危ない可能性もあります(イタリアのベネチアなどはガラス店などでそういう犯罪が発生しています)ので気を付けましょう。
スペインの治安③セビリア
日本人でもファンの多いフラメンコで有名な街。フラメンコの鑑賞に行かれる方も多いと思いますが、フラメンコは観光客が集まる場所としても認識されてることもあり、フラメンコ鑑賞後に宿に帰ったら貴重品がなくなってしまったという方もいました。今年はナイフを持って脅されたという被害や、バイクで逃げられたなど、結構悪質な犯罪の報告もあります。
駅や長距離バスの乗り場には少し怪しい人も見掛けます。長距離バスを利用することが数回あったのですが、現地の友人にはこのバスにいる人は盗みをする可能性もありそうな見た目の人が結構いるから絶対に荷物には気を付てと言われました。
スペインの治安④バレンシア
スペインで3番目の大都市バレンシア。実はバレンシアは比較的治安のいい地域と言われており、私も夜中に街を歩くことが多いのですが怖い思いをしたことは特にありません。しかし、今年はコカイン所持の疑いをかけられて所持品をチェックしている間にクレジットカードを盗られて使用されてしまったケースや、後ろから抑え込まれて鞄とシークレットベルトを切られて盗られてしまうと言う事件が発生しています。
夜道もあまり怖い思いをしたことはありませんが、海沿いは少し危険とも聞いたことがあるので気を付けましょう。
スペイン旅行の際の自衛のためのアドバイス
少しでも被害に遭う可能性を下げるために出来ること、結構あるんです。可能性は0にはなりませんが、楽しく安全な旅行にするために出来ることを紹介したいと思います。
現地人のふりをする
現地で生活している人っぽく行動をするとあまり犯罪に巻き込まれにくくなります。
キョロキョロしたり、観光のガイドをやたら見ていると観光客だと判断されますので、堂々と歩くことをお勧めします。ちなみに私はあまりお洒落はせずに出歩くのですが、現地に住んでいる中国人(中国人の方は実際に多くスペインで生活しています)に見えるようであまり危険を感じたことはありません。本当に観光で来た時は観光客だとバレてしまっているのか、たまにバッグを開けられたりと被害に遭いかけています。
スーパーの袋を持って歩くのも現地の人に見えるから安全と言うのを聞いたこともあります。さすがにこんな大きいものは持ち歩く必要はありませんが、スーパーの袋を持っていると現地で生活している感じ出るので勧められたという話を、昔スペイン留学された方に伺いました。
スペインでは話し掛けてくる人は無視
アンケートのボードや地図などを持って話し掛けてくる人は、目隠しスリの可能性が高いです。相手にしないことで被害を防ぐことが出来ます。同様にお金などを落とした人がいても、助けたりしないで無視していきましょう。宿泊した宿の注意書きに書いてあったのが、やたら親しげに声を掛けてきて食事などに誘う人も注意が必要とのこと。そうやって数時間かけて近付いて犯行に及ぶケースがあるそうです。
メトロで近付いてくる人には注意
私の経験上、ポンチョみたいなものを羽織っている女性、ドアが閉まるギリギリに無理矢理乗ってくる集団は間違いなくスリです!わざとポンチョをバッグの上に被せてきて犯罪を働いている手を隠そうとしてきます。そういう人たちが乗ってきたら絶対に貴重品が入っているバッグの口を手で塞いでください。結構声を出してやめるように注意することも有効でした。
バッグは前で持つ
貴重品を入れている場合はバッグは絶対に後ろに背負わないようにしましょう。簡単に開けられてしまいます。あとは切られにくい素材のバッグで歩くことも荷物の中身を守るためには有効な手段と言えます。
旅行の防犯便利グッズ
シークレットベルト
旅行中は大事なものは服の中に隠しましょう!
パスポートなどの大事なものを入れておくのに便利。薄いので服の下にいれても目立ちません。ただこういうアイテムがあることを知っていて、紐を切られて盗られてしまっている事件もあるので絶対ではありませんが、リュックなどよりかは触りにくいところにあるので安全と言えるでしょう。
首にかけるタイプのパスポートケース
私は毎回首にかけるタイプのパスポートケースにお金も入れて旅行しています。特に冬などは服の下に入れられるので重宝しています。大事なものの場所は知られたくないので、極力服の中に入れており、寝る際も首にかけたまま抱え込んで寝ています。
万が一、スペインで犯罪に巻き込まれたら?
それでも盗難の被害に遭ってしまったときは冷静に対処をしましょう。現金を盗まれてしまった場合は残念ながら返って来ないと思った方がいいでしょう。
パスポートを盗まれた場合
パスポートを盗まれた場合はすぐに警察に行き盗難届出証明書を貰いましょう。その後にマドリードの日本大使館、もしくはバルセロナの総領事館に行ってパスポートの失効手続きを行い、新規パスポートの発行か帰国のための渡航証明書を申請しましょう。
日本のパスポートは国際的にも信用力の高いもので、犯罪者に狙われると言われています。また、海外で自分の身分を証明できる唯一の証明書になるのでしっかりと安全に保管しましょう。
クレジットカードを盗まれた場合
悪用を防ぐために直ちにクレジットカード会社に連絡を入れてカードを無効にしてもらいましょう。クレジットカードに関しては旅行の前にカードの裏面にある「発行会社名」、万が一の際のクレジットカード会社の電話番号などをメモにして準備しておきましょう。財布と一緒にすると一緒に盗まれた際に困るので、手帳などに控えておくのがおすすめです。
しっかり準備でスペイン旅行を楽しんでください
ちょっとこれを読んでスペイン旅行に行くのが怖くなってしまいましたら、ごめんなさい!でも、私もまだスペインでの犯罪遭遇は1度です。個人的な意見としては、ローマやパリ、ブリュッセルよりかは怖い思いをしたことがありません。しっかりと基本的なことを気を付けていれば大丈夫です。あまり心配し過ぎないで、思いっきりスペインを楽しんでください。何度行っても新しい発見のある本当に素敵な国なんです。
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