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イタリアで観たい町並み写真集!在住者がイタリアならではの町並みとアクセスをご紹介!
イタリアの地形は南北に長く気候も変わってくるので、電車やバスで旅をしていても自然風景が町ごとに違ってきます。町並みも、ご当地で採れる石材を使う場合が多いため変わります。今回はイタリア旅行で写真におさめたい素敵な町並みの画像と特徴をご紹介します。
この記事に登場する専門家
イタリア在住ライター
Edicolante
イタリアでフォトジェニックな美しい町並みに出会う旅!
こんにちは、イタリア在住のEdicolanteです。
観光大国イタリアは日本でもテレビや雑誌で度々紹介され、フィレンツェやローマなど人気の旅行地ですね。
イタリアの町並みは、気候・地形・歴史が地方ごと、町ごとに違うので様々な特徴があります。
上の写真はマルケ州イエジという町の大聖堂前。白ワインで有名な町です。
年末だったので、濃霧がかかり雰囲気出てますね!
そこで今回はイタリア旅マニアの筆者が、ガイドブックにいつも取り上げられている大きな町ではなく、“村”と言った方がいいほどの小さな集落など、日本ではあまり知られていない美しい町並みの出会い方と、インスタ映え間違いなしのフォトジェニックな町並み写真を取り上げます。
写真とイラスト入りのイタリアの小さな町並みを紹介するガイドブックとサイトを見つける!
上の写真は筆者の愛読しているガイドブックです。
日本ではあまり知られていない小さな町へ行きたいので、交通、宿泊施設、お食事処、歴史や見所などが載っているので重宝します。
これらの本はイタリア語が解らなくても、写真とイラストを見てるだけでも楽しいですよ。
情報を集めるのは、行き先を決める上で重要なことです。
おすすめお役立ちサイトをふたつ紹介します。
ツーリング・クラブ・イタリアーノ Touring Club Italiano
イタリア旅行協会のホームページ。イタリアの国の隅々まで載っている本をたくさん出しています。
Touring Club
イタリア旅行協会のホームページ
www.touringclub.it
さて、現地に到着したら何を目指して町歩きをしたら良いか、一緒に写真とともに見て行きましょう。
行き先を決めたら、町並み散策の特徴を知ろう!
イタリアの歴史ある旧市街は“ボルゴ”と呼ばれ、中世の街並みがそのまま残されている素敵な場所が多くあります。
上の写真はマルケ州トレイアのレプッブリカ広場です。
ここのテラスからのパノラマが素晴らしかったです。
立派な城壁に囲まれています。
①イタリアの町並みの特徴【町の地盤を遠くから見てみよう】
イタリアの歴史ある旧市街の多くは、疫病が流行りにくく、敵が攻めて来るのが難しい見晴らしの良い高台に位置します。
遠くから町全体を眺めれば、思わぬ絶景に出会えたりしますよ。
上の写真は、サンマリノ共和国の南に位置するサン・レーオです。
断崖絶壁の上に建つ15世紀のウルビーノ公フェデリコ・ダ・モンテフェルトロのサン・レーオ城はビックリな景観です。
『ルパン三世 カリオストロの城』のモデルとなったとも言われています。
カプラローラ
こちらの写真はローマから北へ車で1時間ほどの、カプラローラという町です。
ファルネーゼ宮殿が見所です。
②イタリアの町並みの特徴【中心街の中心にある広場に行こう】
人々が集まりやすい町の中心には大きな広場があり、役所の入っている歴史的建造物があったりします。
村人のために時計がついている鐘楼があったり、建物内にはその町で見つかった遺跡などを展示する博物館が入っていたりします。
上の写真はシチリアのラグーサです。エレガントな広場ですね!
③イタリアの町並みの特徴【役所や宮殿を見よう】
広場の周りの建物は、町の権力者の宮殿があり、町人のために設置された井戸や噴水が広場の真ん中に飾られます。
誰が設計したか調べると、世界的有名な巨匠の作品だったりするのです!
権力者は小さな町に別荘を持ち、お抱え芸術家に作品依頼をしていたので、小さな町も見所が多いイタリアです。
上の写真はトスカーナ州のチェルタルドで、ルネッサンスの詩人『デカメロン』のジョヴァンニ・ボッカッチョのゆかりの地です。
④イタリアの町並みの特徴【大聖堂(ドゥオーモ)に入ろう】
役所のある広場か周辺には、町の一番重要な教会、大聖堂(ドゥオーモ)があることが多いです。大聖堂が町一番の芸術の宝庫なのです。
キリスト教徒でなくても教会内見学は必須ですよ。司教区博物館や地下聖堂があれば、有料でも入場した方が良いです。
町の地下には古代の貯水槽があったり、その町の歴史を目で見る貴重なミステリアスな世界の体験ができます。
上の写真はラツィオ州ラティーナ県のセッツェという町の大聖堂です。昔は後陣だったところを現在の入り口に改修された面白い造りです。毎年アーティチョーク(カルチョーフィ)の収穫祭が行われます。
中部イタリアではこのような1階が工房や商店になっており、石の階段を上がると職人の自宅になっていたという伝統的な家並みが見れます。
⑤イタリアの町並みの特徴【お城へ行こう】
町の一番高いところへ行ってみましょう!高台には、お城が構えられ、塔の上から敵を見張ります。
上の写真はローマからたった1時間で乗り換えなしで電車で行ける、モリーゼ州のヴェナーフロです!
王子様の生活が想像できるお城見学ができ、他にも修道院跡を使った考古学博物館や古代ローマ時代の劇場跡など見所盛沢山な町です。
筆者の大好きな町並みです。
⑥イタリアの街並みの特徴【修道院へ行こう】
町の一番高い位置の天国に近い場所には修道院が建つ街もあり、町並み全体を見降ろせば、距離感もわかり町歩きがしやすくなりますよ。
写真はローマから南東130キロに位置するカッシーノ市郊外のモンテ・カッシーノ修道院からの景色です。
ヌルシア(ノルチャ)のベネディクトゥスが初めてベネディクト会の修道院を築いた地です。第二次世界大戦で大損害に遭いましたが、信者たちにより再建されました。
ブラマンテ設計のキオストロと、博物館にあるボッティチェッリの『ナヴィタ』が見物です。写真は自粛して、パンフレットの写真を載せておきます。
⑦イタリアの街並みの特徴【石造りの城壁と城門】
石造りの城壁には城門があり、税関として機能していた場所でもあったのです。
日暮れになると門は閉められていました。
上は、トスカーナのシエナ近くの丘の上の町、モンテリッジョーニの町の上空からの写真です。
⑧イタリアの街並みの特徴【家を見よう】
上の写真はマージと呼ばれる木造住宅です。
北イタリアのアルプス山脈周辺で出会える町並みで温かみがあっていいですね!
その他、建造物はその町周辺で採れる素材を使い建造されることが多く、気候に合わせて工夫されています。
泊まるホテルやレストランの壁をよく観察してみてくださいね。
⑨イタリアの街並みの特徴【植物を見よう】
ローマの港町遺跡があるオスティア・アンティーカの中世のお城見学をした時の写真です。
松の木がローマ周辺の街並みの特徴でもあります。
他の地方ではトスカーナの糸杉や、アマルフィのレモン、シチリアのサボテンなど、植物で町並みが印象づけられます!
オリーブやブドウ、栗などの特産物も知っていると、さらに車窓から見える景色が楽しめますよ。
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イタリアの代表的な町並み3選!
それでは、筆者が訪問する町は車でなければ行きにくい場所なので、イタリア好きな人に人気の比較的行きやすい特徴ある町を紹介します。
①イタリアのカラフルな街並み・世界遺産の町【チンクエテッレ】
新婚さんのイタリア旅行に人気のロマンチックな景色、世界遺産にも指定されているチンクエテッレのマナローラ村です。
海から漁師が見つけやすいようにカラフルな町並みです。
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②イタリアの小さなおとぎの国のような【アルベロベッロ】
南イタリア・プーリア州の世界遺産として登録されているアルベロベッロの町並みです。
トゥルッリと呼ばれる家屋は、とんがりコーン型の屋根が特徴の石積み造り!
とっても可愛くておとぎの国の中に迷い込んだかの様です。
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③崩れ行く町【チビタ・ディ・バーニョレージョ】
岩山が崩れ絶壁となった場所に建てられた中世の町並みチビタ・ディ・バーニョレージョ。
古代のエトルリア人やローマ人も住んでいた地ですが、今でもこの山は崩れ続けているのです。
命がけで村おこしをしている人々がいるのです。
岩の壁につたう葉の壁がとても雰囲気があります。
先ほどご紹介した『カリオストロの城』もそうですし、イタリアの田舎町は宮崎駿さんの作品にかなり影響されています。
チヴィタの町は天空の城ラピュタのように冬の濃霧の日は雲の上に浮かんでいるように見えるのですよ!
ローマ遺跡から町並みを想像する旅【オスティア・アンティーカ】
イタリアには、ギリシャ文化やローマ帝国の頃の遺跡が多く残ります。
遺跡見学で、昔の町並み遺跡を見て当時の人々の生活を想像しながら歩くのもまた勉強になりイタリア旅行の良いところでもあると思います。
上の写真はローマから電車で30分程の、ローマの港町遺跡オスティア・アンティーカです。
今昔のイラスト写真付きのガイドブックを購入して見比べながら歩きましょう。
北から南へ!イタリア季節の町巡り★イルミネーションと花飾り
町並みは、季節によっても変化が楽しめます。
クリスマスのイルミネーションや、花が咲く頃の旅は、さすがイタリアだと思わせてくれる町を美しく飾るセンスがあります。
筆者が小さな町歩きをして、一番のお楽しみは猫さんに出会うこと。
車が通らない路地裏では高確率で在住猫さんに会えるのです。
いかがでしたでしょうか?イタリア大都市の旅も見所が多すぎて、しっかりと観光をするのは大変ですが、2度目からのイタリアはこのような小さな美しい町並みを見に行くのもおすすめです。
筆者自身も初めてのイタリア旅行、途中で寄った小さな町が一番印象に残ってますし、日本の家族がイタリアへ来た時もやはりイタリアに住むならここがいいと、小さな町並みに感激していました。
読者の皆様も、是非、足を延ばして田舎の風景に会いに行ってください。
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