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東京都・青ヶ島へ行き方は難しい?絶景・青ヶ島の観光スポット・アクセス・料金を紹介!
青ヶ島は、東京都に属する絶海の孤島。死ぬまでに見るべき絶景の一つとして海外で紹介されるほど、美しい光景が広がっています。そんな青ヶ島ですが、アクセス方法がとても限られています。青ヶ島への行き方と、チケットの購入方法について紹介します。
この記事に登場する専門家
冒険と登山が好きな自転車乗り
うなお丸
青ヶ島という島を知っていますか
こんにちは!
生涯旅人のうなお丸です。
先日、東京にある青ケ島という島を訪れました。
自然の力を感じる青ケ島はとても魅力的だったのですが、行き方がちょっと難しく、前日まで行けるかどうかわかりませんでした(笑)
私が苦労した、青ケ島へのアクセスと料金について紹介します。
青ケ島は八丈島の先にある東京都
太平洋にポツンと浮かんでいる島、青ケ島を知っていますか。
本土から358㎞離れた孤島ですが、実は東京都に当たります。
住んでいるのは160人ほどで、日本で一番人口の少ない市町村と言われています。
実は、この島は、隠れた絶景スポット。
島を構成しているのは活火山なのですが、火口が二重カルデラになっています。これは世界的にも珍しい姿。
「死ぬまでにみるべき世界の絶景13」の一つ
2014年、アメリカの観光保護団体One Green Planetによって、「死ぬまでに見るべき世界の絶景13」の一つとして紹介されました。また、スミソニアン博物館も、青ケ島を「活火山内に眠る日本の町」として紹介しています。
そのため、近年になって、たった160人しかいない、小さな島に世界中から取材クルーや観光客が訪れるようになりました。
といっても、もともとあまり陸地からの接続がないため、観光客が訪れるのはとても大変。
日本の中で、もっとも訪れにくい観光地の一つとなっています。
青ヶ島の星空は大迫力
本土の光が届かない中での夜空は息をのむほどの迫力。
天の川もくっきりと見えます。
行き方が難しい島ではありますが、美しい写真が取れるポイントとして、あこがれるカメラマンも大勢います。
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青ケ島はアクセスの難しい島
青ケ島へ渡るためには、まず八丈島へ行かなくてはなりません。
八丈島への行き方は、東京の羽田空港から飛行機で1時間ほど。
竹芝桟橋から船も出ており、その場合は11時間で到着します。
飛行機料金 普通運賃20,390円 早割最安11,090円
船の料金 2等8,380〜
(2019年10月データ)
そこから先、青ヶ島へのアクセスは、ヘリコプター、もしくは船で移動することになります。
青ヶ島へのアクセス①:ヘリコプター
東京愛らんどシャトルで空から青ケ島へアクセス
東京愛らんどシャトル、というヘリコプターが、八丈島と青ケ島の間を飛んでいます。
9人乗りの、中型ヘリコプターです。
八丈島の八丈島空港にヘリポートがあります。
料金:大人11,750円
小 人 8,230円
超過手荷物料金(1kg毎):240円
席数:9席
便数:一日一便(午前中のみ・往復)
ヘリコプターチケットの購入方法・料金
チケットの購入は、電話かインターネットで行います。
電話窓口
電話先:東京愛らんどシャトル・東邦航空予約センター
電話番号:04996-2-5222
受付時間:9:00-16:00(日曜定休)
インターネットサイト
予約可能期間:搭乗日の一か月前から前日まで
東京愛らんどシャトル -予約・空席照会・運航情報-
青ヶ島行ヘリコプターの予約サイト
tohoair-tal.jp
チケットは発売即完売になることも
世界中から観光客が訪れる青ケ島。
ヘリコプターからは、絶景の二重カルデラなど、青ケ島全体を見渡すことができます。
島民の大切な足でもあるので、ヘリコプターのチケットはとても人気があり、発売日当日のうちに8割以上のチケットが購入されます。
取材クルーが訪れる日は、発売即完売になることも。
当日の、ヘリコプター出発の一時間前から、愛らんどシャトルの飛行場の窓口にてキャンセル分の受付が始まることになっています。電話やインターネットでの受付は行っていません。
先着順で整理券が発行され、空席が出たらヘリコプターに乗れることもあります。
が、アクセス方法としてはあまり現実的ではありません。
ヘリコプターでの就航率は80~90%とアクセス良し
八丈島と青ケ島のヘリポートはしっかりしているので、就航率は8割を超えています。
ただし、台風などの悪天候の場合は飛びません。
それでも船に比べるとかなりの割合で青ヶ島に渡れると言えます。
写真は青ヶ島のヘリポート。
野原の中のようですね……(笑)
近くに駐車場やレンタカーのお店もあります。
ヘリコプターに持ち込む荷物は膝に乗るサイズで
乗客数9人の愛らんどシャトルは、あまり大きなヘリコプターではありません。
そのため、貨物室はなく、通常料金で持ち込める手荷物は5㎏まで。自分の膝の上や足元におけるサイズになります。
それ以上は1㎏ごとに超過料金240円が加算されます。
ほぼ満席になることが多いヘリコプターなので、大きなお荷物は周りの人への迷惑にもなります。
荷物の量は控えめに、他の荷物は八丈島に預けていくなど工夫をしましょう。
青ヶ島へのアクセス②:あおがしま丸
あおがしま丸で海から青ケ島へアクセス
八丈島から青ヶ島へ行くための船「あおがしま丸」は、八丈島底土港と青ヶ島三宝港を3時間で結んでいます。
ヘリコプターに比べると、乗れる人数も貨物も段違い。
50㏄バイクや自転車も積むことができます。
ただし、この船は、太平洋の潮の流れの影響を非常に受けやすいため、なかなか就航しない路線となっています。
一度出向しても、天候不良のため青ヶ島まで行けずに八丈島へ戻ることも珍しくありません。
八丈島⇔青ヶ島 | 伊豆諸島開発株式会社
青ヶ島への船を管轄しているサイト
www.izu-syotou.jp
青ヶ島行の船が出る港はこちら
青ヶ島の港はレアスポット
青ヶ島の港は、とても小さく、桟橋が一つあるのみ。
もともと青ヶ島は港を作れる海岸線が少なく、この三宝港を作るのはとても苦労しました。
今でもこの狭さなので、船をつないでおくスペースはありません。
漁船などは、出港しないときはクレーンで陸にあげてあります。陸に漁船の並ぶ港は高架構造になっていて、珍しいものです。
青ヶ島三宝港の位置
青ヶ島の三宝港から村までの行き方は、トンネルを抜けていきます。
村を大回りしてくるルートもありますが、周りに何も建物がないので、少し不便。
定期船案内所の建物はしっかりとしているのですが、近くには廃墟となった温泉などもあり、年月の足音を感じられる港です。
あおがしま丸チケットの購入方法・料金
あおがしま丸のチケットは、当日、就航できると決まったら港で販売されます。
事前の予約販売はありません。
就航の可否は、当日の朝7時に天候と相談の上決定されます。
入港から出港まで40分しかないので、港には早めについて、バタバタしないようにしておきましょう。
運賃 大人2,700円
小人1,350円
自転車・50ccバイク2,824円
便数 月曜・火曜・金曜・土曜に1日1往復
夏休み・冬休みなどは毎日
問い合わせ先 04996-2-1211(八丈島代理店)
チケットがこちら。
空から見た青ヶ島の写真が印刷されていて、これだけで記念品になりますね。
乗船する人数に制限はありません。
行き方をどれだけ調べても、当日にならないと出港するかわからないので、これもかなりのレアチケットといえます。
「おとし」っていうのがなんだかかわいい。
港の小さな青ヶ島へのアクセス方法
あおがしま丸は、三宝港にアクセスする船の中では最大クラスのサイズ。
港に比べても大きなサイズなので、ゆっくりと後ろから入港します。
船員さんたちがあわただしく動き、船を安定させようと頑張ってくれるのを見ていると、ついつい応援してしまいます。
あおがしま丸での青ヶ島へのアクセス率は50%~60%
八丈島から青ヶ島への航路は時化ることが多く、就航率が50%〜60%ほど。
昔は小さな還住丸という船がこの路線を渡っていましたが、老朽化と、小型船のため揺れが激しく、就航率が激悪だったため、村人のアクセスのためにもう少し大きなあおがしま丸が2014年に登場。
それでも、青ヶ島側の三宝港が時化ると就航できなくなってしまい、青ヶ島観光のレア度を高める要因となっています。
あおがしま丸の感想
私が青ヶ島へ渡ったのは2018年の10月8日・9日。
ヘリコプターのチケットは、電話予約が間に合わなくて取れなかったのですが、奇跡的に行きも帰りもあおがしま丸が出港してくれました。
私が帰った翌日から台風が近づき、何日も船が出ませんでしたので、あおがしま丸でアクセスできてホントラッキーでした。
あおがしま丸は、内部は床スペースのみで、座席などはなし。
3時間と短い船旅ですが、眠る人のためにブランケットが置かれていました。
徐々に近づく青ヶ島の姿は必見
小さな船なので、揺れがひどくて少し船酔い気味(汗)
でも海原は気持ちよく、楽しい旅でした。
水平線の向こうから近づいてくる青ヶ島が見えると、船酔いもどこかへ行ってしまいました。
青ヶ島へアクセス方法を紹介しました。
ヘリが予約しにくかったり、船が青ヶ島へアクセスできなかったりで、行き方が狭き門と言える青ヶ島。
けれど、島民は優しくフレンドリーでしたし、雄大な自然の力も感じることができる島です。
他の人がなかなか行けないで思い出を作るのも楽しい旅でした。
ぜひ青ヶ島に訪れてみてくださいね。
筆者のインスタグラムの紹介
モナ王 (@mona_ou315)
旅先で撮影した写真の中から、とっておきのものを公開しています。よろしくおねがいします。
www.instagram.com