南イタリア・シチリア島の気候・物価・治安！在住者が観光注意点をお伝えします！

こんにちは、イタリア在住のEdicolanteです。みなさんは南イタリアのシチリアはどんなイメージですか？美しい海岸の景色、綺麗なビーチ、ギリシャ遺跡の観光、シチリア独特なアラブの影響を受けた料理やシチリアワインなどが楽しみなシチリアです。

上の写真は南イタリアの太陽をたっぷり浴びた育った特産品、アーモンドやピスタチオを使ったお菓子です。シチリアはマヨルカ焼の陶器も有名です。

1988年『ニュー・シネマ・パラダイス』などのジュゼッペ・トルナトーレ監督の映画のシチリアのイメージに憧れて訪れる人も多いはず！それとも1972年の映画『ゴットファーザー』のマフィアのドンのイメージ？1994年『イル・ポスティーノ』のロケ地に使われたシチリアですよ。

今回はそんなシチリアを思いっきり満喫してもらうために、シチリアの気候と物価と治安についてを知り、旅の心の準備をしましょう。

典型的な地中海性気候で、夏は乾燥して暑く、冬は穏やかで、雨の日が増えます。夏はアフリカからの“シロッコ”と呼ばれる南風が吹き、熱風で砂交じりの空気がやってきます。

夏は平均最高気温が30度くらいで冬は10度ほどくらいまでしか下がらないので年中過ごしやすい気候です。島の大半の場所は高原地帯で冬には山間部は気温も低く雪も積もりますが、一般的な観光地はそれほど気温の差はないと思いますので、冬は厚手の防寒着は必要なく、日本での服装と同じような感じで、ジャケットやカーディガンは脱げる様にしていたら良いと思います。シチリアには冬がないとも言われてわれているんですよ。

ベストシーズンは春と秋ですが、シチリアは欧米人にも人気のバカンス地ですので、8月はハイシーズンで、地元の人もバカンスに行き閉まるお店もあります。観光客で混雑しますので、8月だけは避けた方がいいかも知れません。

現在イタリアにはまだサマータイム制があり、廃止するという案もありますが、筆者はいつになるのかは知りません。日本にはないので混乱しますよね。

3月最終日曜から10月最終曜日までが夏時間です。日本との時差は、夏は日本の方が7時間進んでおり、冬は8時間進んでいることになります。時間が変わる時期は、飛行機の時間、待ち合わせ時間に注意しましょうね。

シチリアの物価は北イタリアに比べると安いのですが、観光地に行けば高い設定になっています。チェーン店や一般ブランドならイタリアのどこで買うのも値段設定は変わらないと思います。一般的に物価は日本より高いです。イタリア製品で良いものを安く買うのは難しいですね。

シチリアのどこの町も、市バスなら一定時間（90分乗り放題など）1.30ユーロ（150円）くらいで、大きな町なら１日券などもあります。各都市間の移動、電車やバスは日本の一般的な交通費に比べると随分安く、半分以下くらいにも感じられますね。

ホテルは、安宿で２人で50ユーロ（5900円）くらいから、普通で70ユーロ、良いホテルで100ユーロくらいが一般的です。

レストランは一般的で20ユーロ（2400円）、高級なところで40ユーロ（4800円）くらいでしょうか。あくまで目安ですが、ご参考に。

飲料水は小さなボトルで1ユーロ弱（100円）くらいで、スーパーで買うと安く、観光地やバールで買うと少し高くなります。

シチリアご当地の手作りの工房、個人商店などはお手頃で珍しい物が見つかるかも知れませんね。アウトレットやメルカート（市場）も面白そうですし、穴場スポットです。

お食事もバールやターヴォラカルダ（と呼ばれる簡易食堂）ですまし、シチリアのストリートフード、アランチーノ（上の写真のライスコロッケ）やイタリアでは珍しい柔らかなお総菜パンや余りのパスタを使った郷土料理（上のパスタの写真のようなストリート・フード）が親しみやすく、時間の節約にもなり、10ユーロくらい（1200円）で済ませるのでお手頃です。その分、美術館などに時間を使い、ディナーをゆっくりと楽しみましょう。

マフィアのイメージが強いシチリアですが、現在では一般人にはあまり関係ないと思います。ただ失業率が高いので、ひったくりやスリなどをするギャングの様なコソ泥は多く、シチリア島以外の場所から出稼ぎに来ています。

海外旅行ではどこも同じだと思いますが、観光地や市場は人が多く、泥棒も特定しにくいので気づくと盗難に遭ってたりします。

トラブル対策としてバックの持ち方に注意しましょう。筆者はイタリアでは必ず斜め掛けバックを持ちます。大金は持ち歩きません。道路も車道から手の届きにくいところを歩きます。電車やバスの中では絶対に寝てはいけません！日本と違って、海外の現地人は車内で居眠りをする人はいません。

お店でお金を払うときは、お財布などどこに入れたかも見られてる可能性もあります。プロの泥棒は獲物を見つけたらずっと後をつけてきます。ショッピングが目的なら、買い物にはタクシーを利用して荷物はすぐにホテルに持ち帰るようにしたら良いと思います。

観光客が多い地域はお釣りの騙し取り、通常料金からの割り増しなど、小さな詐欺行為の常習犯がいるお店やタクシーなどがありますので注意です。

対策としては、払う金額を大きな声で言いながら渡し、お釣りも声を出して確認。お互いに間違いがないことを確認することを心がけましょう。カードでの支払いは金額を必ず確認し、納得のいかない場合は、支払ってしまう前に警察へ連絡しましょう。

スマホなどもひったくられます。地図アプリなど便利ですが、パレルモなど大きな町では交通ルールもめちゃくちゃだったりしますので、交通事故などにも注意が必要です。

特に女性は肌の露出の多い服はやめましょう。教会にも入れませんし、イタリアの男性は悪い人でなくても興味がある人には気軽に声をかけてきます。誤解を受ける可能性もありますよ。見知らぬ人とお酒を飲んだりするのも控えましょう。

イタリア在住の筆者がパスポート更新などにローマの日本大使館に行くと、必ずと言っていいほどスリ被害などに遭った人がパスポート再発行に来ています。それも何組も！残念ながら、イタリアは観光客を狙った軽犯罪が多いのが現実です。万が一泥棒に出くわしても、あまり危険な反撃はしないように落ち着いて行動しましょう。

万が一のために、パスポートのコピー、クレジットカード会社の連絡先などを用意しておいたほうがよいでしょう。

事故や事件に巻き込まれた場合は、現地の警察や救急車へ連絡を。

救急医療電話番号　118　無料で無休です

警察電話番号　112か113

自分たちで解決できそうになく大きな問題になりそうならローマの日本大使館かミラノの日本領事館へ連絡し、助けを要請しましょう。

在イタリア日本大使館（ローマ）電話　06-487991

日本総領事館（ミラノ）電話　02-6241141

シチリアの観光地以外は英語が通じにくいところもありますので、一言イタリア語を。

• ありがとう＝グラッツェ
• ごめんなさい＝スクージ
• さようなら＝アリヴェデルチ
• はい＝スィ
• いいえ＝ノー
• 興味ありません＝ノン・ミ・インテレッサ
• 良いですか？＝ポッソ？
• どうぞ＝プレーゴ
• お願いします＝ペル・ファヴォーレ
• 助けて！＝アユート！
• 警察を呼んで！＝ポリツィーア！
• 足りない！（お釣りが）＝マンカノ！
• 間違ってる！＝ア・ズバリアート！
• 痛い！＝ミ・ファ・マーレ！

シチリアは魅力いっぱいな場所。見所も多くシチリア島は広いので個人での周遊は大変ですが、旅の準備を万全にして生涯忘れられない思い出にしましょう。

いかがでしたでしょうか？少し怖いことも書いたかも知れませんが、有意義な旅をするために、これらのことも頭の隅に置いてシチリア旅行を楽しんでください。

筆者のほぼ毎日更新のブログやホームページもご覧になっていただけると嬉しいです。

この記事が気に入った方は、他のイタリアの記事もチェックしてみてください！